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    610sugarless

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    プロット交換合同誌、由基さんのプロットです!
    このプロットをもとに、無糖が小説を書きました!

    Call Me Meybeある日、松野家のリビングには末弟と一松が残っていた。
    テレビでの特集は「巷に流れる都市伝説」。噂話やちょっぴり心霊スポットの話を見て、一松はふと学生時代のことを思い出す。

    「神様に繋がる電話番号がある」
    学生の頃、そんな噂を聞いたことがある。18の頃、兄への恋心を募らせた一松は苦しさのあまり、その番号にかけてみたことがあるが、電話は繋がらなかった。

    トド松にそんな話をすると、「兄さんの言ってるやつ、番号が違う」と言い出した。末尾一桁が違っている。
    好奇心に駆られ、再度公園の公衆電話からかけてみるが繋がらない。がっかりするが、どこかほっとする。
    結局そんなことでこの恋心がどうにかなるわけないのだ。

    後日、リビングでみんなでいるときに「そういえばあれどうした?」とトド松に訊かれる。
    「かかんなかった」「そうなんだ?なあんだ。どこからかけたの?家?」「いや、公園の角にある公衆電話……」「へー、今時公衆電話。そんな聞かれたくない願いなの?」
    それはそうだ。兄への恋心なのだから。その兄は、まるで気づかず鏡を見ている。

    一松が再び公園を通りかかると、突然公衆電話が鳴った。
    飛び上がって驚いたが、ずっと鳴っているのでおどおどしながら電話に出る。

    「松野一松くん?」

    知らない声だった。どこか機械的なものも感じる。
    「電話、くれたよね?」そう語る『神様』に、一松はまた驚いて電話を切る。
    だが後日になって、再び公衆電話から電話をかける。
    神様は出てくれた。
    一松はカラ松への恋心を、その苦しみを、電話の相手に吐露するようになる。

    そんなことが何度かあって、やがて、一松の気持ちが落ち着いてきた頃、神様は尋ねる。
    「一松くんはカラ松兄さんとどうなりたいの?」
    一松は答えられない。答えてしまったらもう救われない気がするからだ。

    ある時、一松は子供部屋でチョロ松がおそ松に「お前こないだ変な電話してなかった?」と言っているのを聞いてしまう。
    『神様』の正体がおそ松だと気づいた一松は思わず音を立ててしまい、気づかれる。
    「おれを騙して楽しかったの?」と絶望する一松に、おそ松は言う。

    「電話、かけてみなよ」

    その場にいたトド松のスマホを突きつけるおそ松。恐る恐るかけてみると、『神様』は出た。
    「それ、俺じゃないよ。俺が出たのはお前からかけてきた最初の一回だけ」

    *視点変更してもいいし、説明してもいいです*

    おそ松は、学生の頃少し荒れていた。見かねた母が、「悩んでいるのはあんただけじゃないんじゃない?」と言うので、お悩み相談室的なことをやってみようと思いつき、携帯を買ってもらって噂を流した。
    だが来るのはくだらない電話ばかり。だがその中でおそ松は、兄弟たちが動揺に悩んでいたことを知った。それでおそ松は落ち着いた。
    けれど一松だけはかけてこなかった。
    そのことがずっと気がかりだった。
    トド松との「あれからどうした?」という会話を聞いていたおそ松は、一松のあとをつけ、調べた公衆電話に電話をかけた。(声はデカパンの変声機)
    だがすぐに思った。「これは俺が聞いていていい電話じゃない」

    電話を取っているのは誰だ。着信音は背後から鳴っている。
    そこにいたのはカラ松だった。部屋から一松を連れ出すカラ松。
    公園の公衆電話の前で気まずく向き合う二人。
    一松は「お前おれのことばかにしてたんだろ」と自虐的になるが、カラ松は真剣だ。
    「まだ質問に答えてもらっていない」
    「オレとどうなりたいか、お前の口から言ってくれ」
    「オレはお前の望みを叶える『神様』だ」
    「かわいそうに、一松。あんな箱の中で、小さくしか愛を語れないなんて」
    その場ででかい声で愛を叫ぶカラ松と、もう秘めなくていい一松は想いを通わせる。

    その頃チョロ松が、「あの電話お前だったのかよ……」と頭を抱えている。
    笑いながらおそ松は思い出していた。
    「ボクの弟が、ボクのことを好きなのに、避けるんです。どうしたらボクのものになりますか?」
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    610sugarless

    MEMO※父水、ゲタ水の腐れ妄想です!!!
    キタロを抱き上げた時、水木がぼんやりと思い出した親父の姿にその先ずっと思い悩まされて行くんですよ。詳しいことは何も思い出せないけど、自分にとってものすごく大切な人だったということはわかる。大事なことを教えてくれた人、命を救ってくれた人、守りきれなかった人。孝三にとっての岩子がそうであったように、夢に出ては心を掻き乱される。その感情が何なのかもわからずに、ただ忘れ形見であろうキタロを大切に大切に育てていく。実際は形見どころか親父は四六時中片時も離れず一緒にいるんだけど、それには気付かず。不思議な存在がキタロを守ってくれていることだけなんとなく感じてる。
    そしてある程度立派に育ったキタロ(ゲタ吉)に、夢の面影を見た水木は無意識にキタロを心の拠り所としてしまう。強めに抱き締めたり縋り付くみたいに添い寝したり。情緒不安定おじさん。それに気付くキタロ、思春期を迎えおじさんは自分を好きなのかと思い悩む。(青春編を読むとゲタ吉が普通に欲望に忠実な俗物であることがわかる(助かる)ので)あわよくばとそれっぽい雰囲気に持ち込もうとすると、めちゃくちゃ拒絶される。でも身体はなんかまんざらでもなさそう?WHY?
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