「えっ?!それって……一号、チカ先生に恋してるの?!」
「シッ……!声ガ デカイゾ 小娘……!」
チカの助手である一号と、チカの研究対象であるミーテ。
家主であるチカは外出しており、二人は留守番をしていた。
二人っきりのタイミングで一号は、チカと共に居る時のみに自身に起こる不思議な現象を、ミーテに相談したのだが……
「コレガ 恋ト 呼バレル モノ ナノカ……?」
「聞いてる限り、そうだとミーテは思うよ。
……もう一度最初から説明してみて?」
「ワ、分カッタ」
──異様なエネルギー消耗、急激な体内温度の上昇、動作不順、多大なエラー及びクラッシュ……
「うーん、機械はミーテには難しくてよく分かんないけど……
つまり凄い心臓がドキドキして、身体が暑くなって、いつもみたいな調子が出なくて、判断が鈍ったり頭が真っ白になる……ってことだよね?」
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