星降る至福のティータイム「これ、可愛いからあげるね」
「えっ」
いつものお返しにと星から1つのティーカップをもらったアベンチュリン。大喜びな彼だが、初めは使わずにいた。初めての星からのプレゼント。使って汚すなどあってはならない。
だが………。
「君のティーカップかい? もったいなくって使ってないよ。毎日眺めているさ」
「えっ、使ってないの………あのデザイン気に入らなかった?」
「いやそんなことはないよ。むしろ気に入っているさ」
星が贈ってくれたものは全て好きだ。たとえ、ゴミ箱を送ってくれても気に入る自信はある。
「じゃあ、なんで使ってくれないの………?」
「だって、君からのプレゼントだよ? 汚すなんてことできないよ」
「私、アベンチュリンに使ってほしくってプレゼントしたの………そのできれば……だから、使ってほしい。いやだったら全然捨ててもらっていいけれど………」
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