陽炎@ポイピク ジョジョ5部プロペシメインです。パソコンもペンタブもないので携帯撮り&アナログ絵しかうpしません。🍞🚄🍊🍋の沼にも浸り中時々®️®️®️🔥🌊 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 489
陽炎@ポイピク☆quiet followDONE・警官プロシュート兄貴×ウェイターペッシ ネアポリスの一角に佇むカフェは人々が集いそれぞれ話に華を咲かせていた。扉が開きドアベルが鳴り響く。その音を気にしない者の方が多かったが、店主だけがその男に訝しげな視線を向けていた。「ペッシというウェイターを探している」警官の男は店主へと真っ直ぐ歩み寄るとそう淡々と告げた。「ペッシ?ああ、見てくれの割には良く働いてくれる奴だよ」警官の男の眉尻が一瞬だけぴくりと上がる。店主は奥で客から注文を受けている緑髪の青年を顎で示した。「来い。少し聞きたい事がある」警官の男がウェイターの目の前に立ち帽子の影に隠れた蒼眼が鋭く光る。その物々しい雰囲気に注文していた客もオーダーを忘れ息を飲んだ程だった。「それってどれ位かかりますか?オレ、仕事中なんすけど」ウェイターの青年は怯えながらも男へ返した。何しろイタリアの警察が声を掛ける相手はスリの犯人が多い。疑われるというのはウェイターでなくても気分のいいものではない。「すぐに済む」男の言葉にウェイターは仕方なさそうに他の従業員を呼んでエプロンを脱ぐ。騒雑するカフェの中ですらりとした体格の警官とガタイのいいウェイターの対比は酷く目立っていた。路地裏へと連れ立って歩いた後警官の男は立ち止まる。「それで?何か情報は掴んだのか?」警官の男が鬱陶しそうに帽子を脱ぐと美しい金髪が現れた。「それが中々あの店主尻尾を出さねぇんです。組織(パッショーネ)の麻薬を裏ルートで入手して客に売ってるっつぅ情報本当なんすかね?」溜息混じりにウェイターが答える。そう、ペッシは潜入調査としてカフェのウェイターとして働いていた。元々報酬も少ないチームだからこうして潜入がてら金を稼ぐ事も多い。ギャングという身分を隠し一般人の演技をするのはペッシにとって荷が重いのではないかとプロシュートは杞憂していたが案外青年は上手くカフェに馴染んでいた。こうしてイタリアの日常風景に溶け込む彼を見ると嫌でも"もしかしたらあったかも知れないペッシの未来"というありもしない可能性をプロシュートは垣間見てしまう。スタンド能力にも目覚めず普通に生きていたら出会う事もなかったという事も分かっている。プロシュートは余計な思考を振り払ってペッシの耳元で囁いた。「店主に後暗い事があるなら、必ずお前を『買収』をしてくる筈だ」それは所謂口止め料というやつだ。ペッシが証拠を掴んだら金で揉み消すだろうというのは男――プロシュートの勘だった。「オレがそれを受け取った上で……兄貴はあの店主を殺すの?」「命令を下すのはボスだ。そんな事は考えねぇでいい」冷ややかな瞳のプロシュート。ペッシはその綺麗な碧が仄暗い青になる瞬間に背筋が冷たくなった。この男はいとも簡単に呆気なく他人の命を平気で奪う。オレは何者にもなれなかったから、そういう生き方しか出来ないと告げられた時ペッシはとても悲しかった。ギャングという世界でこの男は、どんな気分で警官服に袖を通したのだろう?ペッシはそう思わずにいられなかった。「分かったよ兄貴。もう少しの間バレねぇように探りを入れてみる。どこかに麻薬を隠してるのかも知れねぇし」ペッシは右手の人差し指からしゅるりと釣り針の付いた糸を伸ばした。緊張しているのか少しだけ手が震えている。「頼んだぜペッシ。それからよ、そのウェイター服。似合ってるぜ」プロシュートは薄く微笑むとペッシを壁際に追いやりキスをした。突然の口付けにペッシは戸惑ったがプロシュートに唇を求められるかの如く啄まれては吸い上げられ、酸素すら、呼吸すら奪われていく。「っはぁ、まずいですよ、こんな所誰かに見られたら」「あ?カフェのウェイターを口説き落とすネアポリスの警官にしか見えねぇだろ?」不満げなプロシュートにペッシは呆れるしかなかった。相変わらずこのブル・マリーノの瞳は荒れ狂う波のようにペッシを翻弄する。それなのに時折凪いだ穏やかな海へと変わる。『オレの海で泳げ』と言わんばかりに。だからこそ心地良いと感じてしまう。「イタリア警官にこんな美丈夫な男なんている訳ねぇでしょ」ペッシの精一杯の皮肉。この海で泳ぐ為の。「くくっ、そうかよ」プロシュートはまるで所有物だと主張するようにペッシのシャツの襟で隠れた部分へ跡を残したのだった。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 陽炎@ポイピクDOODLE現代の日本で生活するどすてぃちゃん達がご飯作って食べるだけのシリーズ筍と春雨スープドスティ花冷えの雨が朝から降っている。 肌寒さの中私は軽くストレッチをし朝食作りを始めた。 「うえぇ雨かぁ……」 ビームのぼやく声に私は顔を上げる。曇った表情のビームが恨めしそうに窓の外を見やっていた。 「送ってやりたいのはやまやまだが、これからリモートワークなんだ」 私はトースターに食パンを入れる。 駅近故に私は通勤は電車移動だ。それでも最近は通勤ラッシュの満員の列車に辟易して、パソコンさえあればどこでも仕事が出来る強みを活かしてリモートワークへ切り替えた。 勿論、ビームのバイク通勤の大変さは知っているから、車の免許だけは取った。ただビームは私に気を遣ってなのかレンタカーで送り迎えしてくれと頼んできた事はない。 分かっている、それはシェアハウスに駐車場がない事を理由に私が車を買う事を先延ばしにしているせいだ。 3032 陽炎@ポイピクDOODLE日本でご飯作って食べるだけのどすてぃちゃん達(カップリング要素なし)春の山菜ドスティ春がやって来た。 春告鳥の鳴き声で目が覚める。本当はまだ眠いが、今日は折角の休日だ。隣で寝るビームのまろい頬を少しでも堪能したい。掌で触れるともっちりとした弾力が返ってくる。 その温かさにラーマは心の中に春の陽気が差し込む気分だった。ビームを起こさないようにそっとベッドを抜け出す。 そして着替えると毎朝の習慣であるランニングの為シェアハウスを出た。 朝はまだ肌寒いが、周りの景色が季節を感じさせてくれる。 風に揺れる花、微かな梅の香り。 住宅街を抜ければ小さな公園があって、そこには桜の木が植えられており、花の開き具合を観測するのが最近のラーマの密かな日課だ。桜の花を初めて見た時はそこまで感動しなかったものだが、ある日定食屋からの帰り道ビームが桜の花に目を輝かせて以来は、綺麗な花だと思えるようになった。 3083 陽炎@ポイピクMOURNING龍捲風と陳洛軍。カップリング要素なし豆腐花この青年は本当に飯を奢り甲斐がある、と目の前の男の食べっぷりを眺める。龍捲風はいつものように叉焼飯を食べ終えた後、豆腐花と自分を交互に見遣る陳洛軍に餌を目の前に待てと言われてる犬のようだと内心呟いて苦笑を浮かべた。 「食べないのか?甘くて美味いぞ」 甘味のついた滑らかな豆腐を掬い取る。 シロップに浸された豆腐を洛軍は相変わらず不思議そうに見遣っていた。 「甘いものなのか、これは?」 「……苦手だったか?」 龍捲風は豆腐花を口に運んだ。豆腐花は龍捲風の好物で、阿七は叉焼飯の後の食後のデザートとしていつも出してくれる。 「苦手とかじゃない。――毒でなければ、何でも食べていたから」 そういえば、密航者だったか。食べ物の取り合いもあっただろうし、飢えと空腹を凌いだ日々もあっただろう。 1324 陽炎@ポイピクDOODLE二人がご飯作って食べるだけの現代AU左右なし全年齢ラーマとビーム炊き込みご飯ドスティ秋は様々な食材が旬を迎える。 ラーマは日本の秋が好きだった。暑過ぎず寒すぎず、湿度も丁度良く、近所の公園の紅葉が色付き、スーパーに行けばビームの好きな茸が並んでいるからだ。 ビームは日本に来て初めて食べたのが野菜と茸の炒め物らしい。最初はその見た目に食べられるかと危惧したそうだが、一口食べて大層気に入って、秋の間は定食屋でずっとそればかり頼んでいたようだ。 ラーマは籠の中に様々な茸を入れていく。エリンギはなるべく大きさが同じものを手に取って、私とビームみたいだなと微笑んだ。すっかり顔馴染みになった店員がにこやかに会計を済ませていく。ラーマは漸く使い方に慣れてきたエコバックに食材を詰め込んでから携帯でビームへメッセージを送った。 3265 陽炎@ポイピクDOODLEオレ自慢の針と糸ネタバレ有りオレ自慢の針と糸でプロシュートがサルーテの元からペッシを救出した後のエピソード(妄想)雛鳥「いってぇ!」 アジト内に目を覚ましたペッシの悲鳴が響く。 「口開けるんじゃねぇ。傷口開くぞ」 アルコールを染み込ませた綿をピンセットで持ってプロシュートはペッシの唇の端へ宛がった。 「こ、こんなんほっといても治りますし!」 口でこそ強がっているが、目の端には涙が溜まっていて、漸くペッシが恐怖から解放された事を物語る。 ペッシが自ら口をビーチ・ボーイの能力で接合した事に動揺したサルーテを直で枯らして留めに頭を銃で撃ち抜いた時、ペッシは半ば気を失ったようにぐったりとしていた。 鏡を持っておいて正解だった。イルーゾォのマン・イン・ザ・ミラーで安全を確保し、ワイナリーからアジトへと連れ帰ったのだ。 ペッシは無意識にスタンドを発動させたままだった。 2461 陽炎@ポイピクREHABILI色野さんの現代日本で生きるどすてぃちゃん達が可愛かったので。ラーマとビームの設定は中の人と同じにしました蟹鍋どすてぃちゃんぐつぐつ、と音を立てる大鍋に逸る気持ちを抑えられない。 蓋からしゅうしゅうと立ち上がる湯気からは醤油の匂いがしてくる。ビームはそれを嗅ぎながら目の前の親友へと尋ねた。 「なぁ、兄貴まだか?」 「もう少し待ってくれ」 瞳を煌めかせるビームに破顔するラーマ。 炬燵に入って、鍋を囲む。 遠い島国日本での囁かな夢がこうして叶って、ラーマは口角が上がらずにいられなかった。 シェアハウス探しは意外にも難航した。 互いの職場に近い事を第一条件として物件を探したものの、不動産屋は男二人のルームシェアに難色を示すばかりだ。 ラーマとビームはいつも怪訝そうに関係性を尋ねられた。 ビームが朗らかに兄貴だ、と答えるものだから、益々大家を困惑させてしまったのも、今となっては笑い話だ。 7478