陽炎@ポイピク ジョジョ5部プロペシメインです。パソコンもペンタブもないので携帯撮り&アナログ絵しかうpしません。🍞🚄🍊🍋の沼にも浸り中時々®️®️®️🔥🌊 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 490
陽炎@ポイピク☆quiet followTIRED初めて兄貴の部屋に泊まりに行くペッシの話 暗殺チームに入って、アジトで仮住まいをする事になったペッシ。アジトでの暮らしは薄暗いのを除けばそれなりだった。だが、その生活も長くは続かなかった。「すまんペッシ。補修しようにも賃貸を払うので手一杯でな」ペッシの部屋の天井から染みが広がり床へ向かって水滴が落ちていった。不甲斐なさそうにしているリゾットにペッシは慌てて返した。「いっ、いえ!元はとは言えオレがアジトに居候させて貰ってるようなモンですし!」ホルマジオはホテルを転々としており、イルーゾォには鏡の世界という寝床がある。ギアッチョとメローネはソルベとジェラートと共にシェアハウスしており、ペッシはリゾットの計らいでアジトの物置をわざわざ空き部屋にして貰ったのだ。「しかしこんな老朽化の酷い部屋で過ごしたくはないだろう?」ペッシは答えに窮してリゾットと天井を交互に見遣った。「それなら暫くオレの所に泊まればいいだろ」いつの間にそこにいたのか、入口に凭れかかったプロシュートが声を上げた。 「えっ!?兄貴の所にですかい!?」「嫌なのかよ」あからさまに不機嫌そうに眉間の皺を深くするプロシュートにリゾットは溜息を吐いた。「おい。あまりペッシをビビらせんじゃねぇ」「リゾット、オレはペッシに質問してるんだぜ?」睨みを利かせるプロシュートに一触即発の雰囲気を感じ取ったペッシは思わず口にしてしまった。「あっ、あの!住まわせて貰う以上は家賃払いますしオレが居ても邪魔じゃねぇのなら!」「決まりだな。ペッシはオレと暮らす」勝手に話を進めるプロシュートにリゾットは唸った。「お前は1度心に決めた事は必ず遂げるかるな。いいだろう。ペッシがそう考えているのなら俺は反対しない」極めて冷徹に振舞おうとするリゾットにプロシュートはペッシに早く荷物纏めろと目を向けた。「へっ、へい!」ああしまった。勢いで兄貴の所で世話になると口にしちまったけど。本当は怖い。私生活でも面倒を掛けてしまい追い出されてしまうのではないだろうか。不安を抱えたままプロシュートに渡された住所の紙を頼りに合鍵片手にアパルトメントを探した。ネアポリスの一角にある古いアパルトメントがプロシュートの住居だった。部屋の中は殺風景でいかにも寝る為だけに帰るような質素なものだった。「適当にその辺へお前の物置いとけ」突っ立ったまま緊張しているペッシにプロシュートはソファで読書したまま言ってきた。仕事では厳しい上任務でヘマをやらかせば鉄拳制裁を下すような男の意外な一面にペッシは唖然呆然とする。「あの、兄貴。本当にいいんですかい?オレなんかが泊まっても」「構わねぇよ。別に人を上げるのはおめぇが初めてじゃねぇ」顔を上げず淡々とした表情で答えるプロシュートにペッシは何故かずきりと胸が痛んだ。どうせこの男にとっては女を部屋に上げるのと変わらないのだろう。今はまだ良くてもその内邪険に扱われるのかも知れない。分かりきった事なのに、ペッシは寝袋を広げながら虚しさを募らせた。「ペッシ、んな路上生活者みてぇなモンで寝ようとすんじゃねぇ。せめて眠るならソファーにしやがれ」プロシュートが眉間を寄せながら呆れた眼差しを寄越してきた。「誰が座ったかも分からねぇソファなんて嫌ですよオレは」ささやかなペッシの反抗。プロシュートは本をぱたんと閉じると。ニヤリと唇の端を上げた。「マンモーニの癖にオレの痴情に口出しするとはな。いいぜ、ペッシ。これからこの部屋はオレ達だけの城だ。誰も呼びやしねぇし誰も来させねぇ」それは牢獄と呼ぶのではないだろうか。ペッシは気が遠くなりそうな頭の中でそう叫んだのだった。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 陽炎@ポイピクMOURNING教皇選挙ネタバレベニロレキスしてるのでワンクッション 2056 陽炎@ポイピクDOODLE現代の日本で生活するどすてぃちゃん達がご飯作って食べるだけのシリーズ筍と春雨スープドスティ花冷えの雨が朝から降っている。 肌寒さの中私は軽くストレッチをし朝食作りを始めた。 「うえぇ雨かぁ……」 ビームのぼやく声に私は顔を上げる。曇った表情のビームが恨めしそうに窓の外を見やっていた。 「送ってやりたいのはやまやまだが、これからリモートワークなんだ」 私はトースターに食パンを入れる。 駅近故に私は通勤は電車移動だ。それでも最近は通勤ラッシュの満員の列車に辟易して、パソコンさえあればどこでも仕事が出来る強みを活かしてリモートワークへ切り替えた。 勿論、ビームのバイク通勤の大変さは知っているから、車の免許だけは取った。ただビームは私に気を遣ってなのかレンタカーで送り迎えしてくれと頼んできた事はない。 分かっている、それはシェアハウスに駐車場がない事を理由に私が車を買う事を先延ばしにしているせいだ。 3032 陽炎@ポイピクDOODLE日本でご飯作って食べるだけのどすてぃちゃん達(カップリング要素なし)春の山菜ドスティ春がやって来た。 春告鳥の鳴き声で目が覚める。本当はまだ眠いが、今日は折角の休日だ。隣で寝るビームのまろい頬を少しでも堪能したい。掌で触れるともっちりとした弾力が返ってくる。 その温かさにラーマは心の中に春の陽気が差し込む気分だった。ビームを起こさないようにそっとベッドを抜け出す。 そして着替えると毎朝の習慣であるランニングの為シェアハウスを出た。 朝はまだ肌寒いが、周りの景色が季節を感じさせてくれる。 風に揺れる花、微かな梅の香り。 住宅街を抜ければ小さな公園があって、そこには桜の木が植えられており、花の開き具合を観測するのが最近のラーマの密かな日課だ。桜の花を初めて見た時はそこまで感動しなかったものだが、ある日定食屋からの帰り道ビームが桜の花に目を輝かせて以来は、綺麗な花だと思えるようになった。 3083 陽炎@ポイピクMOURNING龍捲風と陳洛軍。カップリング要素なし豆腐花この青年は本当に飯を奢り甲斐がある、と目の前の男の食べっぷりを眺める。龍捲風はいつものように叉焼飯を食べ終えた後、豆腐花と自分を交互に見遣る陳洛軍に餌を目の前に待てと言われてる犬のようだと内心呟いて苦笑を浮かべた。 「食べないのか?甘くて美味いぞ」 甘味のついた滑らかな豆腐を掬い取る。 シロップに浸された豆腐を洛軍は相変わらず不思議そうに見遣っていた。 「甘いものなのか、これは?」 「……苦手だったか?」 龍捲風は豆腐花を口に運んだ。豆腐花は龍捲風の好物で、阿七は叉焼飯の後の食後のデザートとしていつも出してくれる。 「苦手とかじゃない。――毒でなければ、何でも食べていたから」 そういえば、密航者だったか。食べ物の取り合いもあっただろうし、飢えと空腹を凌いだ日々もあっただろう。 1324 陽炎@ポイピクDOODLE二人がご飯作って食べるだけの現代AU左右なし全年齢ラーマとビーム炊き込みご飯ドスティ秋は様々な食材が旬を迎える。 ラーマは日本の秋が好きだった。暑過ぎず寒すぎず、湿度も丁度良く、近所の公園の紅葉が色付き、スーパーに行けばビームの好きな茸が並んでいるからだ。 ビームは日本に来て初めて食べたのが野菜と茸の炒め物らしい。最初はその見た目に食べられるかと危惧したそうだが、一口食べて大層気に入って、秋の間は定食屋でずっとそればかり頼んでいたようだ。 ラーマは籠の中に様々な茸を入れていく。エリンギはなるべく大きさが同じものを手に取って、私とビームみたいだなと微笑んだ。すっかり顔馴染みになった店員がにこやかに会計を済ませていく。ラーマは漸く使い方に慣れてきたエコバックに食材を詰め込んでから携帯でビームへメッセージを送った。 3265 陽炎@ポイピクDOODLEオレ自慢の針と糸ネタバレ有りオレ自慢の針と糸でプロシュートがサルーテの元からペッシを救出した後のエピソード(妄想)雛鳥「いってぇ!」 アジト内に目を覚ましたペッシの悲鳴が響く。 「口開けるんじゃねぇ。傷口開くぞ」 アルコールを染み込ませた綿をピンセットで持ってプロシュートはペッシの唇の端へ宛がった。 「こ、こんなんほっといても治りますし!」 口でこそ強がっているが、目の端には涙が溜まっていて、漸くペッシが恐怖から解放された事を物語る。 ペッシが自ら口をビーチ・ボーイの能力で接合した事に動揺したサルーテを直で枯らして留めに頭を銃で撃ち抜いた時、ペッシは半ば気を失ったようにぐったりとしていた。 鏡を持っておいて正解だった。イルーゾォのマン・イン・ザ・ミラーで安全を確保し、ワイナリーからアジトへと連れ帰ったのだ。 ペッシは無意識にスタンドを発動させたままだった。 2461