Margaret 最後に会ったのはもう三ヶ月以上前だと、ショートメールの日付で確認した。
元々、こんな関係が易々と続く訳なく、正気の沙汰でもなかった。前世の記憶がきっかけでズルズルと引きずってきた関係なんて。
特に前世で彼との思い出はなかった。いや、作る間なぞなかった。二ヶ月にも満たない瞬く間を、鮮烈に出逢い交わりそして二人で砕けた。
今世で互いに記憶を残して再会した時は、ショックだった。
「伴!!」
絶えない往来を人の波を掻き分けて、こちらにやってきた彼のあの顔を見て、血の気が引いた。伸びてきた腕を振り払えず、あの夜、酔っ払って大きな声で笑いながら抱き締めてきた腕だと確信した。
あゝ、まただ。またこの男を巻き込んでしまったと。
2780