譲れないコーディネート 梅雨時期の合間に珍しく晴れ、初デートにふさわしい天気になったとある昼下がりシブバレー。人混みで賑わうその繁華街の道筋をヤスと繰り出していた。
積もりに積もった想いを告げそれが実った最初の数週間は極度の恥じらいが強く互いにギクシャクしていた。けれどあれから四ヶ月ほど経ったいま現在『付き合う前に戻った』という言い方はアレだが、かつての友人関係から親愛度がさらに上がったこの関係性が慣れてからは交際前までの距離感も日常に戻った。ヤスからの好意もあからさまに見えてきて、付き合い始めた頃よりオレからのデートの誘いも承けてくれるようになってきた。
そして今日。服見に行きてーから付き合って!というオレの頼みで二人きりでお出かけしてるのだがそれには真の目的が隠れている。
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