近頃、零課はある殺人事件の捜査にあたっていた。四週間前に現れた、残忍極まりない方法で一般人を殺害し、その後死体を解体して路上に放置するという凶悪殺人鬼についてである。長い間睡眠もままならない程の過酷な労働が続き、メンバーが限界状態に近いことを察した薄氷は『捜査の一環』と称してたかりつを箱根の温泉宿に放り込み（旅費を経費で落としている。ずるいね）、いざと言う時駆けつけられるよう温泉に放り込まないでいた真中には数日の休暇を取らせ、自身も一時帰宅していた。
シナリオは真中が帰宅した日の夜から始まる。テレビを見ていた真中は、今自分達が捜査を行っていた事件の犯人として薄氷が指名手配されているとニュースで発表され、驚愕する。と同時に、（勝手に合鍵を作っており普通に入ってくる）びしょ濡れの薄氷が家に転がり込み、助けて欲しいと懇願してきた。よく見ると薄氷は拷問でも受けたのかという程身体中傷だらけであり、真中は動揺しながらも彼を助けることを約束する。
聞けば薄氷は今日突然上司に呼び出され、この事件の被疑者として自分が疑われていることを聞き、それの取り調べを受けたらしい。自分はやっていないし現実的に考えても不可能だと訴えたものの、何故か薄氷には昨晩（新たな死体が見つかった頃）の記憶が無く、それに勘づかれてしまったことで誤魔化しが難しくなったことや、取り調べの最中拷問に近い暴力を受けたことからまともな話は出来ないと判断し途中で逃げてきたのだと言う。
そこまで話したところで真中は上司に呼び出される。説明を終えて眠ってしまった薄氷を自宅において警察署に行くと、案の定薄氷の居場所について聞かれ、真中は知らないと嘘をついた。
翌日、薄氷から『真犯人探しを手伝って欲しい』との申し出を受ける。コンビニで買ってきた染髪剤で髪全体を黒く染め、真中の服を着て変装した薄氷を連れて遺族の自宅や死体発見現場などを回っていき、この事件にはある教団が関わっていること、記憶のない時間に薄氷が最後の事件現場にいたこと、そしてその時薄氷が誰かに殴られ連れ去られて行ったことなどを知り、真中は薄氷が犯人ではないことを改めて確信する。
翌日、入信者のふりをして教団を訪れた二人は朔夜と名乗る男性に出迎えられ、彼が落としたレンタルガレージの鍵を入手。移動し、鍵を開けて中を見るとそこには凄惨な殺人の痕跡が残っていた。応急手当キットなどを手に入れつつガレージを探索していると朔夜が襲来、戦闘。敗北した朔夜は今までの殺人は全て自分が姉に指示されて行っていたものであると明かし、ずっと迷っていた自首への決断がついたと真中達に感謝し、教祖である姉を止めて欲しいと懇願。真中と薄氷は教団の集会所へ向かう。
集会所内のある一室に入ると、そこは教団が儀式と呼ばれるものを行っているであろう場所だった。（教団の儀式とは乱交じみたものであり、この部屋にも催淫効果のある香が焚かれている。本来シナリオでは薬学成功でそれが分かる、というレベルに留まっているのだが、薬学ロールにファンブルした真中は心配して覗き込んできた薄氷に襲いかかっていた）
この場所の探索で、最後の事件現場を偶然薄氷が目撃していたこと、それにより気絶させて連れ去られた薄氷は教団の洗脳によって記憶を消されていたこと、その後真中達の上司がこの場所に呼び出され、薄氷を犯人扱いするように洗脳されていたことなどが分かる。ついでにこの部屋にも応急手当キットがあった。
と、そこに突然朔夜の姉（望）が訪れる。「嫌ね。見つかったなら、殺さなくちゃ」と彼女は薄氷を洗脳し、部屋を出ていく。逃げた首謀者を追おうともせず、虚ろな目をした薄氷は操られるままに明確な殺意を持って真中に拳銃を向けた。
（この戦闘で薄氷を殺さないと洗脳は解けないのでしっかり殺したあとちゃんと蘇生しました。応急手当キットって便利！）
手当してもらったがまだ瀕死状態の薄氷を置いて、真中は望を追う。彼女の本当の姿（『そこに立っていたのは、不気味な亡霊のような姿になった彼女だった。腐敗した目のない死体だ。露出された肩口には刃のような歯を軋ませる口が現れている。』）を見た真中はビビって彼女を轢き飛ばした。その屍を越えていけ
その後望の死体は見つからなかったが、朔夜の自首によって教団は無くなった。薄氷への疑いも晴れ、入院した薄氷に罪悪感マックスでお見舞いに行ったら「毎日メロン食べたい」などとド我儘をかまされたりしてシナリオ終了。