with my…… : 司レオ【Knightsのスタジオ・ソロ曲の歌詞を各々作詞しながら】
スタジオの炬燵の上には、それぞれの歌詞の草案が何枚も重なっていて、普段のレオをとやかく言えないような状態だ。互いに持ち寄ったソロ楽曲用の歌詞を確認し、かつ意見を交換する……つまるところ、それぞれが考えてきた歌詞の読み合わせをすることが、本日のユニットとしての活動内容だった。
「かさくんさあ……」
泉の手元――B罫のルーズリーフには、整った文字が整然と並んでいる。
それは、司自身が作詞した、彼のソロ曲となる楽曲の歌詞だった。
「はい、瀬名先輩、何か問題がありましたか?」
「問題、っていうか……」
自覚がないだけなのか、はたまた泉自身の考えすぎなのか。きょとりとした丸い瞳に、どう伝えようか考えあぐねていると、目の端から勢いよくオレンジ色が飛び込んできた。
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