aokbワンドロライ アオキがパシオでも出来る書類を纏めているとチリとポピーが仲良く近づいて来る。
どうやらふたりは今からパシオでの視察へと向かうようで出掛ける様相をしていた。
アオキは時計をチラリと流し見て、誘われても断る選択肢を何個か脳内に準備をする。
「なあなあ、アオキさん! ホウエンやジョウト周辺地方ではバレンタインは女性側がイニシアチブをとるんやで」
「はい?」
予想と外れたことを口にするチリにアオキが少しだけ表情を崩して驚きを漏らしてしまう。
そんなアオキのレアな様子にチリが満足そうに、細い人差し指をピンと立てて更に説明を続ける。
「いやあ、まあ近年では逆チョコとかもあるけど……愛する人になんかしたいってとこは万国共通ってことでカブさんになんか貰えるとええな~!」
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