Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    絡菓(@f_rakka)

    @f_rakka

    未完成9:完成1くらいな絵と文置き場。
    新茶/ぐだ子/ホームズに関するものが主。
    ※腐向け・R18を含みますのでご注意下さい。完成出来たらべったーや支部に投下する為、非公開に移行します。

    リアクションのスタンプ押して下さって有難うございます🙇✨貴方が神か……😂

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 35

    絡菓(@f_rakka)

    ☆quiet follow

    今週中に完成させたい

    ぐだと教授で映像を見る話発端は数ヶ月前、週末の図書館。
    一本の映像資料を借り受けていた我がマスターに、何を借りたのだね、と声を掛けたコトだった。
    「……へへ。これ、なんだけど――」
    言いながら彼女がそろりと、何故だか観念したような表情で資料のパッケージを私へと向ける。整った顔立ちの、鹿撃ち帽を被る壮年の男がそこに佇んでいた。おまけにばっちり、合いたくもなかった目も合って。
    「えと……、その、あのさ教授! 良かったら一緒に、観ませんか」
    「イ――」
    拒否するコトも出来ただろう。けれど。
    引く手数多の彼女だ。今この場で出会わなければ、恐らく声を掛けられるコトもなく、彼女は一人、ないしは他の誰か、最悪の場合は奴自身とともに、あれを観る可能性も考えられた。そうした姿を思うと、胸の内がざりざりと、砂で擦られるような心地がした。ならば。
    「――い、ヨ?」
    我が身の有限有意義な時間の幾許かを――マスターにおかれては大変に申し訳無く思うのだが――非生産的な時間に割くようになろうとも、この誘いは寧ろ僥倖だったのだと。
    「いいの……!? ありがとう!!」
    あの日あの時、彼女のほっとしたような笑顔を見た私は、思ってしまったのだ。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ☺☺☺☺❤❤❤👏👏👏❤💖👏
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works