好きな人の話がしたいロイドと自分しか知らない好きな人の姿を話したくないランディ。お題ガチャ
「他の誰かと居る時についランディの話をしてしまうロイド。自分しか知らないロイドのことを誰にも話したくないランディ。」
「でねその時にランディが」
「じー…」
「あ、ご、ごめん。またしちゃった…」
シュンと縮こまるロイド。
エリィとティオの視線はひどく痛い。ランディとお付き合いをして1ヶ月…根気強くランディに好きだと伝え、たとえ逃げられようとも必死に手を掴み告白したのだ。
ついに根気負けしたランディにOKの返事を貰い舞い上がった心は今でも強く、好きな人の話になるとつい熱く語ってしまう。
「お熱いことで…ねぇランディさん」
「こっ恥ずかしいから見るな…」
頬を赤らめ手で顔を隠すランディ。自分に尻尾を振り撒くロイドの姿は愛らしく且つ前からロイドが自身の事を好いていた事は知っていた。だから距離を離れようとしても酷く扱った事もあった。でもそんな事があってもロイドは自分の事を好きだと伝えてきた。強く真っ直ぐな瞳に今にも泣きそうな顔で…揺れていた心は堕ち、自身もロイドの事が好きだと赤裸々に伝えたのだ。
「ご、ごめん…俺…嬉しくてつい…」
「いーって事よ。もう慣れちまったから。」
「んっ…」
前は子供扱いするなと頭を撫でると恥ずかしそうにしていたロイド。今では恋人に撫でられる事が嬉しいのか手を離すと物足りなさそうに目線を送る
「っ〜!!」
「もう私達の事を忘れてますよエリィさん」
「そうね…もういつ結婚しても不思議ではないわ」
「お、おい!その生暖かい目で見るな!」
「でもロイドとは違ってランディはロイドの惚気自慢は言わないよね?」
「う…そ、それは…」
「も、もしかしてロイドさんを誑かせているのでは…!」
ジッとエリィ、ティオがランディに睨み付ける。ロイドを泣かせる奴は許さないとセコム発動した2人はランディを問い詰めようかとジリジリと詰め寄り圧力に負け、しどろもどろに話始める。
「お、俺は…その…俺にしか知らないロイドの姿を…独り占めにしたいというか…」
「つまり、いつも見せない恋人の姿は自分だけ知ってれば良い…と…はぁ」
「ら、ランディ…」
「ほらロイドが目をハートにしてときめいてるわ」
「ううぅ〜…俺はスマートで優雅に恋人としての余裕をだな…」
頭を抱え崩れる理想よりも人間味が強く出た自分の姿に一層惚れ込んでいるロイドにため息混じりのニヤついた顔を必死に隠すランディであった…。