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    torimizm

    @torimizm
    審神者と賢者。
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    torimizm

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    1.5章の後のカイオエ。
    毎晩怪我を見に来るオエと、むらむらしてる騎士様。

    #カイオエ
    kaioe

    毎晩夜這いされているので我慢できなくなったケルベロスに腹を喰われて死に掛けてからオーエンが毎晩寝込みを襲撃してくる。
    「見せて」
    寝ようとしていたところに突然現れて布団を剥いで、乱暴にシャツを捲って腹を確認するのだ。本当に毎晩、一度も欠かすことなく。
    酷かった傷も治療の甲斐があり、今はもう包帯も外れている。任務はまだ免除されているものの授業には無理のない範囲で参加しているし日常生活にはもうほとんど支障はない。それを何度伝えても、塞がりつつある傷口を二色の眼で確認しても、オーエンは来るのをやめない。馬乗りになって問答無用で脱がして傷を確認していく。
    はじめの頃は見るだけだったその行為も包帯が取れて傷が小さくなってからは腹に直に触られるようになった。白い指が傷口のあたりをいったりきたりなぞって這い回るのは正直変な気分になる。相手はオーエンで、これは夜の闇が見せる錯覚なのだと何度も己に言い聞かせるカインのことなど知るよしもないオーエンの確認作業は夜を経るごとにどんどん大胆になっていく。最近は傷だけでなく腹筋や胸筋にも興味が出てきたようで不思議そうに眺めては撫で回される。本当にやめてほしい。
    「なあ、オーエン。毎日言ってるが、もう気にしてないしほとんど治ってるから」
    「うるさいな黙って寝てろよ」
    この状況で寝られるものか。いろいろな意味で無理だ。何をされるかわからないし何かしたくて眠れない。オーエンなのに、わかっているのに、こう毎晩来られると感覚が麻痺してくる。おかげで近頃寝不足だし、昼間に眠そうにしていれば「まだ病み上がりなんですから寝ていてください」と周りに心配され、ミスラからは「あなたは眠れるんですから寝たらどうですか嫌味ですか」と勝手な八つ当たりをされるし、もう何もかも散々なのだ。それもこれも全てオーエンのせいだ。ケルベロスの件は気にしていなくても現在進行形の件についてはそれなりに迷惑している。
    カインの静止も文句も適当にあしらって今夜も自分が満足するまで観察を続けるオーエンの眼はいつも静かだ。傷の時と違ってこちらのオーエンは何を考えているのかさっぱりわからない。そもそも目玉を交換しておきながら腹を喰われたら心配してくれるその基準が既にわからないのだ。毎晩言葉を交わす中で尋ねてみたこともあるが明確な答えはまだ得られていない。あるいはオーエンにもわかっていないのかもしれない。カインより長く生きていて、カインより遥かに強い、それだけなのだ。他は何も変わらない。だから時々自分より幼く見えることもあるし、こうして上に乗られていると因縁の相手だと忘れてしまいそうになる。
    腹を見るためカインの腿の辺りに馬乗りになり前に乗り出す姿はとても無防備で、せめていつものようにスーツをかっちり着込んでいたらよかったのに夜寝る前だからかシャツのボタンは二つくらい空いているし下はハーフパンツだ。それとなくワンポイントの刺繍があったり邪魔にならないところにお洒落な飾りがあったりすることからクロエの手作りだとわかる。なんでこんな可愛いパジャマをオーエンに与えたのか。似合っているのはいいことだが状況が状況なので目に毒すぎて困ってしまう。
    自分に跨るハーフパンツから覗く白い脚だとかちらちら中を覗かせるシャツの隙間だとかを見ているカインを無視して今日も無慈悲な観察が行われる。もぞもぞとオーエンが動く度に布越しに触れる感触が余計に変な気持ちにさせる。相手はオーエンだぞと何度自分に言い聞かせて悶々とした夜を越えたかもうわからない。せめてこの思いを発散させるべく運動でもできたらいいのにまだ素振りをすることすら周りが許してくれないから鬱憤は溜まる一方なのだ。もうこれは拷問なのでは、いや新手の嫌がらせなのでなはいか。だとしたら効果抜群だ。
    「オーエン、もう勘弁してくれないか……」
    「まだ痛いの?」
    「そういうわけじゃないんだが」
    オーエンには何度言っても伝わらない。あるいはわかっていてわざとなのか。
    もう何もわからない。オーエンのことも自分のことも。ただ一つだけ確実にわかることがある。限界だった。
    カインの顔を覗き込もうとオーエンが腰を僅かに浮かせる、その隙に手を引いてひっくり返した。一瞬で上下が入れ替わったことに驚いたのだろう。柔らかな布団に縫い止められたオーエンは目をまんまるにして固まっている。組み敷いたその表情は幼くてあの日の傷のオーエンを思い出させた。こんな姿を見せたらまたケルベロスに喰われるかもしれない。いや傷でなくてもこれは喰われるか。でもそれならそれでいい。この夜を終わらせることができるなら受けて立ってやろうじゃないか。
    「仕返しするの?」
    オーエンの反応を待っていると、驚きから立ち直った静かな瞳がそう尋ねた。そこには敵意も警戒もなくただ凪の海のような穏やかさだけが横たわっている。
    「仕返しはしない」
    「しないんだ」
    「ああ」
    「じゃあ何?」
    なんだろう。いや、本当になんだろう。衝動のままに組み敷いてしまったが本当にこれでいいのか我ながら混乱している。怒って帰るか反撃するかのどちらかだろうと覚悟していたのになんと警戒すらされていない。それだけの力の差があるのだと改めて思い知らされて少し苛立った。
    「襲いたい」
    その一言で彼の涼しい表情が僅かでも歪めばいいと思った。嫌がらせだ。そんな騎士にあるまじき酷い行いに一秒後にはすぐ後悔が襲ってきたがオーエンは穏やかに微笑んで見せるだけだった。
    「いいよ。首を絞める?魔法で焼き殺す?それとも剣で貫いてみる?」
    お好きにどうぞと言わんばかりに顔を少し上向けて晒された白い喉は、挑発でもなんでなく本当に殺されて構わないという意思表示に他ならない。今から殺されるのだと信じてその瞬間を待っている。つまりはカインの言葉の意味を理解していないのだ。この状況を何一つわかっていない。長く生きているけれど、本当に長く生きているだけなのだと改めて思い知らされた。
    「なあ、変なこと聞くようだが、子供の作り方って知ってるか?」
    「は?」
    ふと興味が沸いてしまって尋ねるとオーエンは意表をつかれたらしく変な声をあげた。それから少し考えた後で「人間の?」と聞いてきた。人間も動物も同じではと思ったが鳥や魚は卵だなと気が付いてとりあえず頷いてみる。でもここでその質問が来る時点で既にずれていると思う。
    「馬鹿にするなよ。結婚すると増えるんだろ」
    「そうなのか……?」
    「知らないの?本に書いてあったし、ミスラも人間は勝手に増えたり減ったりするって言ってたよ」
    それはたぶんミスラの故郷周辺の話ではないかと思うのだが面倒なので突っ込まないことにする。長い時の中で繰り返される集落の発生と消滅について語りたいわけではないのだ。
    「ちなみに猫とか動物は?」
    「あいつらも勝手に増えてるだろ。あ、あとお腹から出てくる。時々卵」
    北の国の過酷な環境は知っていたが、性教育の遅れが酷すぎやしないか。もしも魔力が弱かったら騙された末に悲惨な目に遭っていたのではと目玉を抉られた身ながらも心配になってくる。
    何故急にそんな話をされたのかと、不思議そうにお揃いの瞳がカインを見上げていた。この身体は長い時を生きながら、あるいは何度も死と再生を繰り返しながら、いまだ他人の温度を知らず清らかなままなのか。突然目の前に転がり出てきた真実に目眩がした。そんなことに拘りはないつもりでいたのだが、千年超えの純潔を思うと思わず喉が鳴る。この何も知らない身体に己を刻み込むのはどんなに心地いいだろう。毎晩上に乗られてお預けを食らい続けた精神にそれはあまりにも毒すぎる想像だった。
    「騎士様?」
    残念だが今は騎士じゃない。目の前にいる彼のおかげでクビになったし、この薄っぺらで無垢な身体に噛みつきたくて仕方ないなんて、騎士として許されないことを考えている。
    「オーエン」
    今から襲うから、嫌なら抵抗してくれ。名前の後に続けられた言葉の意味はきっと難しすぎたのだろう。目を丸くしているうちに無防備な唇に吸い付いたらベッドに縫いとめた手が僅かに震えた。けれどそれだけで、暴れることも魔法を使うこともなかった。ただただ驚いて疑問だけを二色の瞳に浮かべながらまっすぐカインを見上げている。
    「っ、な……」
    離れる間際、舌先で唇を舐めたら小さな声が漏れた。ずっと涼しげに微笑んでいた顔が今は事態を飲み込めず混乱している。なんて可愛らしいのかと感動してしまって、さっきまで飽きる程に唱えていた「オーエンなのに」という思いはもう「オーエンだから」に変わってしまった。可愛い。もっとたくさん見せてほしい。
    「嫌か?」
    この聞き方は我ながらずるいと思った。北の魔法使いは天邪鬼で強がりだから絶対に自分から弱みをみせない、遥か年下で弱い魔法使い相手に「嫌だ」なんて言葉は口にできないのだ。知っていて追い詰めた。逃げ場を奪った。最低だ。だからもう一度腹に穴が開くくらいの覚悟はできている。それでも今この肌に触れたい。
    「これがお前の襲い方なの?」
    「ああ、そうだ」
    「全然痛くなかったけど、弱すぎない?」
    「これからたぶん痛いこともするけど、できるだけ痛くないようにする」
    オーエンはまだこれが仕返しの延長だと思っているようだった。何故痛くないようにするのかわからなくて酷く困惑している。嬲り殺しは痛くしないと意味がないよと真顔で親切なアドバイスまでしてくれたが、痛みではなく快楽に溺れた顔が見たいのだと正直に伝えればますます変な顔をされた。それでも最後には何かしらの結論が出たのかあるいは考えることを放棄したのか、好きにすればと首を傾げながら頷いたのだった。
    本当にいいのかと、最後の優しさで触れるだけのキスをする。けれどもやはりわからないのか不思議そうに瞬きするだけだったから、薄い唇を舌先でこじ開けて深く口づけた。びっくりして縮こまる舌をあやして歯列をなぞって上顎を舐めて全力で咥内を蹂躙する。どうしていいのかわからないなりに窒息死を狙っているとでも思っているのかもしれない。時々息継ぎの時間を与えてやると本能が求めるままに酸素を吸い込み、また塞がれると素直に口を大きく開いて一生懸命に与えられるものを受け止めようとした。まるで雛が親鳥に餌をねだるような健気さに胸が熱くなる。
    「ん、ぁ……っ」
    何度も口をくっつけながらシャツの中に手を入れると薄い背中が震えた。嫌ならやめるつもりでいたのに、自由になった手はカインを押し退けるどころか首にしがみついてきた。ぐずぐずに蕩けた瞳がまっすぐカインを見つめていて、自分からも必死に舌を伸ばして応えようとしている。
    可愛い。なんて可愛いのだろう。何も知らなかったくせに、覚えたての魔法を使うみたいにキスを返してくる。後で正気に戻った頃に殺されるかもしれないけど、今はこの無垢な身体にどう己を刻みつけるかで頭がいっぱいだった。









    「……生きてる」
    夢のような夜が明け、目を覚ますと腕の中で眠っていたはずのオーエンはいなくなっていた。本当に都合のいい夢だったかもしれないとも思ったが下半身がはっきりしっかり覚えている。初めて受け入れる快楽に怯えながらも縋り付いて受け入れてくれたのは現実のことだったのだ。自分のものから放たれた精にすら戸惑っているのを見て本当に何もかも初めてだったのだと知って罪悪感に襲われたが、何故だかやたら安心したような顔で裸の胸に額を押し付け眠ってしまったから謝ればいいのかどうかもわからなくなってしまった。名前を呼んで、もっととねだるばかりで一度も「嫌」とは口にしなかった。その一言さえあれば腹の傷口をこじ開けてでも自制するつもりでいたのに。最後までどころか結局二回戦までしてしまった。
    無傷で置いて行かれたということは殺されずに済んだということでいいのだろうか。ああ、それよりオーエンの方は大丈夫だろうか。初めてなのにかなり無理をさせたはずだ。いろいろなことを含めて全力で謝りたいが、なんとなくオーエンはそれを望んでいない気がする。少なくとも今から部屋を訪ねたり、あるいは食堂で皆の前で声を掛けるのは機嫌を損ねるだろう。
    とりあえずまずは二人きりになって様子を尋ねてみようと思ったものの、オーエンは魔法舎にいなかった。一瞬ショックが大きすぎて出奔したかと焦ったが任務だった。昨日から決まっていたらしい。大丈夫だったかとそれとなくリケに尋ねてみたがいつもと変わったところはどこもなかったらしい。しかし「余ったから」と朝食の後に生クリームとパンケーキが出てきたところを見るとやはり本調子ではなかったのだと思う。オーエンだし、危ない任務でもなさそうとはいえ帰ってくるまで一日中落ち着かなかった。あまりにも集中できていないせいか「アーサーとリケの教育に悪い」とオズに授業を追い出されてしまった。あるいは昨夜のことがバレているだけかもしれないが、おかげで暇になってしまって部屋で一人で悶々とオーエンのことを考え続けて一日が終わってしまった。
    任務に出ていた魔法使い達は日付が変わる頃に帰ってきたようだった。隣の部屋の物音にふと目を覚ます。オーエンも無事に帰ってきただろうか。顔を見て話をしたいがもう夜遅いし迷惑がられるだけだろう。明日こそ話をしよう、そう決めて目を閉じる。再び夢の中へと戻ってどれだけの時が過ぎただろうか。急に涼しくなった気がして目を開けるとオーエンに布団を剥ぎ取られていた。
    「脱いで」
    いつものように太腿のあたりに馬乗りになって乱暴にシャツを捲る。昨日のことなど忘れたかのような様子に驚きすぎてしばらく反応できなかった。昨日のやつ、もしかして傷の方だったのか。それなら本当に謝罪案件すぎるのだがどうしたらいいだろう。本人の知らないうちに処女を奪ってしまうのは流石にまずいし、傷の精神年齢的にもどう考えてもアウトだ。
    「オーエン。本当にすまない」
    「なんのこと」
    「いや、昨日の、その」
    なんて説明すればいいかと言葉に詰まっていると、ぼっとオーエンの顔が赤くなったのが暗闇でもはっきりわかった。あ、大丈夫だ記憶あるこれ。ちゃんとオーエンだったなと安心して、やっぱり今から改めて殺されるのかなと短い人生を振り返った。完全に自業自得なので情状酌量の余地はない。
    「……べつに、おこってない」
    長い長い沈黙の後、あまりにも辿々しい口調で目を逸らしてそう口にするオーエンは確かに昨夜のあのオーエンと同じだった。今日も変わらず可愛い。
    「痛かっただろ」
    「死ぬかと思った。でも、なんていうか……」
    きもちよかった、と頬を染めて小さく拳を作って言うから思わずまた押し倒しそうになった。起き上がりかけたカインにオーエンが上に乗ったままびくりと後ろに逃げる。今日はしないと元気よく叫ばれたから、わかったと頷けば何故だかちょっと残念そうにされながらもいつものように腹の傷の観察に取り掛かり始めた。
    「もう来ないかと思った」
    「任務でさっき帰ってきたから」
    そういう意味ではなかったのだが、来るのをやめる選択肢がないことが素直に嬉しかった。昨日までは落ち着かなくて迷惑でしかなかった傷の確認作業も今は心地いいだけだ。白い指を丹念に同じ場所を行ったり来たりと這わせるオーエンからは魔法舎のシャンプーの香りがする。ここへ来る前に風呂に寄っていたのだろう。昨日うっかり痕を残した気がするが堂々と入ったのだろうか。それとも魔法で消したのか。昨日と違うパジャマに身を包む身体を剥いて確かめてみたい衝動に駆られた。
    「なあ、今日は駄目なのか」
    「駄目」
    「なんで」
    このまま腹を撫でられてお別れなんて寂しすぎるとねだってみるとオーエンは困ったように眉を寄せた。いつもなら問答無用でばっさり切り捨てるくせにこんな時だけ迷ってみせるなんてそんなのずるいだろ。可愛すぎて困る。目を奪われた相手なのに。こっちも処女を奪ったけど。
    「今日は、ものすごくねむい」
    「……あー」
    今日の任務は朝早かったのと、朝日が昇る頃までセックスしていたことから、昨夜オーエンはほぼ寝ていないことになる。それで丸一日任務に出ていたらそりゃあ眠くもなるだろう。よく見たらオーエンは既にぐらぐらと揺れていて、今ここにいるのもたぶんかなり無理をしているのだろうと見てとれた。そんなことにも言われるまで気付かないほど浮かれていたのだ。
    「ごめん。俺の我儘だった」
    申し訳なくて謝罪するとオーエンはうーとかむーとか言葉にならない返事をしてうにゃうにゃと何か言っていた。たぶん相当眠いのだろう。それなのにがんばって会いに来てくれたのは素直に嬉しい。
    「何もしないから、よかったらここで寝ていかないか?」
    まだ一応かろうじて声は届いているようで、その声にオーエンは眠そうにしながらも何か考えるような素振りを見せた。この調子だと魔法で戻るにしてもちゃんと部屋に帰れるか怪しいし、ここで寝る方が楽だと都合のいい言葉を重ねて説得すると突然何の前触れなく目の前に倒れ込んできた。馬乗りの体勢から真っ直ぐきたので完全にカインの上にのし掛かるような形だ。
    「おやすみ」
    その言葉だけ鎖骨のあたりから微かに聞こえたと思ったら次の瞬間にはもう寝息を立て始めていて、本当に限界だったらしいと知って思わず小さな笑い声が零れた。そんなに眠いのに会いにきてくれたのが嬉しい。
    俯せで息苦しくないだろうかと思いながら背中に腕を回して旋毛に口付けをする。このまま二人で昼まで眠って、起きたらどんな顔をしてくれるだろうかとわくわくした。もし許してもらえるのならまた新雪のような肌に触れたい。
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    毎晩怪我を見に来るオエと、むらむらしてる騎士様。
    毎晩夜這いされているので我慢できなくなったケルベロスに腹を喰われて死に掛けてからオーエンが毎晩寝込みを襲撃してくる。
    「見せて」
    寝ようとしていたところに突然現れて布団を剥いで、乱暴にシャツを捲って腹を確認するのだ。本当に毎晩、一度も欠かすことなく。
    酷かった傷も治療の甲斐があり、今はもう包帯も外れている。任務はまだ免除されているものの授業には無理のない範囲で参加しているし日常生活にはもうほとんど支障はない。それを何度伝えても、塞がりつつある傷口を二色の眼で確認しても、オーエンは来るのをやめない。馬乗りになって問答無用で脱がして傷を確認していく。
    はじめの頃は見るだけだったその行為も包帯が取れて傷が小さくなってからは腹に直に触られるようになった。白い指が傷口のあたりをいったりきたりなぞって這い回るのは正直変な気分になる。相手はオーエンで、これは夜の闇が見せる錯覚なのだと何度も己に言い聞かせるカインのことなど知るよしもないオーエンの確認作業は夜を経るごとにどんどん大胆になっていく。最近は傷だけでなく腹筋や胸筋にも興味が出てきたようで不思議そうに眺めては撫で回される。本当にやめてほしい。
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