どうぞこの手をぽん、
「おっ……と…すまない」
マックスウェルと二人でベッドの上でまったりと寛いでいたら、いつの間にか睡魔に襲われてしまった。重い瞼越しにかくんとマックスウェルの頭に落としてしまった自分の手をどける。
雑誌を読んでいたマックスウェルもどうやらうとうとしているようで、鈍い動きと喉の奥から小動物の鳴き声のような音が返ってきただけだった。絶対私以外の誰にもそんなかわいい顔を見せてくれるなよという思いが一瞬沸き起こるが、しかしもう一日の疲れが心地よく染み込んだ体が重しになったようで、まぁいいか、とそのまま彼の頭を撫でる。
しばらくぼんやりと彼を撫でていたが、本格的に彼は眠そうに見えた。
「眠いな、もう電気を消そうか」
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