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    shiba

    @mie_v0_0v
    主にobm、留♂〆のSS置いてます。
    たまーに絵も描きますが、アナログなので、落書きのようなものがほとんどです。
    反応いただけると嬉しいです。

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    shiba

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    留♂〆です。
    イベストでよしよししてくれたので、もっとよしよししてほしくなりました。
    たまには、こういうほのぼのも書くんですよ、書けるんですよ!(誰に言ってる)

    捏造ありますので、ご理解いただける方だけお進み下さい。

    #obmプラス
    obmPlus
    #obeymemc

    はじめての、きらきら。二人で過ごす、他愛ない時間。
    俺はベッドにもたれて本を読んで、隣でMCがD.D.D.で動画を見ている。
    同じ空間でそれぞれ好きなことをする、そんな何気ない日常が幸せだと感じるひととき。

    ふと、太ももに重みを感じる。
    さっきまで隣で座っていたはずのMCがごろんと寝転び、俺の太ももに頭を預けていた。

    「たまにはいいでしょ?膝枕」

    「う、うん」

    MCはそういうと、特に気にする様子もなく、再びD.D.D.に視線を向ける。
    俺もまた、本に視線を向け…ようとしたが、MCが気になってそれどころではない。
    一向に進まないページの端に見えるMCの髪。

    俺は、MCの金色の長い髪が好きだ。
    出会った頃から目を奪われていた。
    天界では珍しく、俺は褐色の肌に黒い髪。
    周りの天使たちの白や金の雰囲気に憧れがないわけではなかった。
    そんな時に現れたMCという存在。
    今の俺には大きすぎて、絶対に手離したくない、とてもとても大切な人。
    そんな大事な人の綺麗な金色の髪。

    本はそっちのけでMCの髪に見入っていると、いつの間にか、寝息が聞こえてくる。
    視線を向けると、D.D.D.を見ていたはずのMCが、D.D.D.をぽとりと床に落とし、俺の膝枕で眠っていた。

    「もう、風邪引いちゃうよ?」

    一応声をかけてはみるものの、寝入ったばかりで一向に起きる気配はない。
    かく言う俺も、体を預けて寝ている恋人が愛おしくて仕方がなく、しばらくこうしていたかった。

    普段、触れられる距離にあるのにあまり触れたことのなかったMCの髪をそっと撫でてみる。
    艶やかでコシのある、触るとキラキラ輝く髪。
    いつも結んでいるゴムをすっと解くと、金糸がサラッと広がった。

    「綺麗…」

    思わず溜め息が漏れる。

    「……ん…」

    ふいに、MCの瞼がゆっくり開き、ぼんやりした瞳が俺を捉える。

    「ごめん、起こしちゃった?」

    「…ううん、マジ寝じゃないし…」

    そう言いながら笑う顔は、明らかに寝起きのそれだった。
    可愛い。

    「…ねぇ、俺の髪、好きなの?」

    「…えっ?…あっ…」

    唐突に聞かれて驚いたけれど、よく考えると、先ほどからずっと、俺はMCの髪を撫で続けていた。

    「…うん。キラキラして、サラサラで、触り心地が良くて…好きだよ」

    俺は、なおもMCの髪を撫でながら答える。

    「ふーん。…俺もね、シメオンの髪、好きだよ?」

    「…えっ?」

    思わぬ言葉にドキッとして、髪を撫でていた手が止まる。

    「猫っ毛で、フワフワで、光に当たると茶色く透けるの。ずーっと触っていたくなる…」

    そういうと、MCが下から手を伸ばし、俺の髪に触れる。
    俺が、触りやすいように少し頭を下げると、MCはふわりと微笑みながら、俺の髪に指を差し込んでクルクルと指に絡ませて遊ぶ。

    「俺…髪が好きなんて…初めて言われた」

    俺は、初めての経験に呆然としていた。
    天界では、背が高いとか、足が綺麗とかは言われたことはあったけど、髪を褒められたことはなかった。
    そんなとこまで見てくれているなんて、本当に、俺にはもったいないぐらいの恋人だ。

    「そうなの?じゃあ、俺が『初めて』だ」

    そういうと、MCがくしゃりと笑う。
    MCは、俺の「初めて」が好きらしい。
    いつも、俺の知らないことがあると、嬉々として教えてくれる。
    最近は、エッチなことの方が多いけど…。
    でも、そんなMCのおかげで、知識も増えたし、知らない世界を知ることも出来た。
    本当に、MCにはいつも、頼ってばかりだ。

    MCが、髪で遊んでいた手でグイッと頭を引き寄せる。
    されるがままに顔を近づけ、そのまま、お互いの唇が重なった。
    こんなにあったかい気持ちを教えてくれたのも、MC、君が初めてだよ。

    「…ねぇ、もっと撫でて?」

    唇が離れると、MCが言う。

    「もう、甘えん坊さんだね?」

    「うん…シメオンにだけね」

    たまには仕返ししてやろうと思ってからかうと、逆にもっと甘い言葉が返ってきて、不意打ちを食らう。
    あぁ、好きだ。
    MCには、本当に敵わない。

    いつの間にか、MCが再び寝息を立て始める。
    その寝顔を見ながら、俺もいつの間にか目をつぶり、二人で夢の中へと落ちていく。

    二人で過ごす、他愛ない時間。
    俺の、一生の宝物。
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