小説を書く時に気をつけていることまとめ使う道具
・文字数のカウントができるアプリなど
・スマホ
(何文字か確認できると話の進め方のコントロールやモチベーションに繋がります。一万字目標の話であれば七千字あたりからメイン、五千字目標の話であれば三千字あたりからメイン という感じです)
(可能であれば爪を短く切っておくことをおすすめします。スマホに爪がぶつかる音で集中力が削がれるため)
先に頭の中に用意しておくもの
・ロケーション設定(部屋、屋外など)→視点主の立ち位置
・大体の明暗や色味(暗い部屋、青空など。お話のイメージカラーを決めておくと統一感が出やすい気がします)
・視点主から見えるもの
・そこに存在する人
・メインに盛り込みたい要素(一万字程度の話であれば小メインひとつ、大メインひとつ。三千字〜五千字あたりと七千字あたりに入ります。五千字程度の話であればメインひとつ。三千字あたりに入ります)
話の上手さ・文章の上手さなどよりも話の滑らかさ・量を重要視した書き方です。上手い書き方のおすすめなどではありません。
滑らかさ=没入感としています。読んでいる途中にお話の中から読み手の頭に引き戻してしまわないよう書いていくことが目標です。
小説の勉強など何もしていない素人が個人的な感覚で書いています。
一ブロック目に書いておきたいもの
①誰視点か(誰だろう?という考えになると読み手の頭に引き戻されてしまいます)
②どこにいるのか(同上。また、後からあっこの場所だったんだ!と思ってしまうと引き戻されてしまう可能性があるため、先に示しておきます)
③その場所に誰がいるのか(同上。途中突然人が増えてあっいたんだ!にならないようにします)
二ブロック目に書いておきたいもの
・情報
情報には三種類あると考えています。
大情報(世界観・背景など)
中情報(キャラクターの個人的背景・ここまでのあらすじなど)
小情報(今見えているものなど)
大情報は一ブロックにつきひとつ、中情報は多くてもみっつ、小情報は制限なしで進めています。
二〜三ブロック目あたりに大情報があるとわかりやすい気がします。
句読点について
音読した時に息継ぎの入るタイミングで読点を入れています。
長い文が続きすぎないように調整するために間にとても短い文を挟むこともあります。(慌てて目を擦る。などのぱっと読める文章)
動作について
Aの行動からBの行動に移る場合、主語が先にあると読みやすいと思います。
AはBの手を握った。体温を感じることにどうしてか泣きそうになってしまって唇を曲げる。彼に悟られないように目に力を込めて、意識していっそう強く握り込んだ。Bの手が僅かに震える。力が抜けたように笑ったBは、一度強く握り返してから指を振りほどくように半歩後ずさった。
↑のBの手が〜からはBの行動です。
「僅かにBの手が震える。」よりも頭に入りやすいような気がします。
同じような文章が連続してしまう場合や強調したいものがたる場合などはその限りではないです。
行動について
無意識の行動と意識的な行動
行動には無意識のものと意識的なものがあると思っています。
「窓辺から机まで移動する」であれば「移動する」のが意識的なものでその際に指をいじったり服に触れたり目を擦ったりするのが無意識的なものです。
ここの行動はキャラクターによって変わります。最もキャラクター性の出やすいところだと思っています。
盛り込む情報について
癖を自分の中で纏めておくと楽です。
上の無意識の行動とほとんど同じです。
Aというキャラクターは緊張している時に指を弄る、目をさまよわせる、唇を舐める
Bというキャラクターは緊張している時に服を握り込む、眉を寄せる、指が冷たくなる など
見えるものについて
視点主の知っている情報
興味のあるもの
青を青と書くかブルーと書くか
移動した時の描写(興味のあるもの)
二次創作で書き手も読み手も共通認識のものだったら詳細は書く必要はないかと思います
◯◯の部屋など
行動について
キャラクターによって癖がある
必要のない描写を入れる
例:悲しみながら窓から離れる
泣きそうになるのをなんとか堪えて窓辺から離れた。
→
震えた唇を意識して引き結ぶ。凭れた窓からひんやりと冷たい空気が漂ってくるような気がして一歩後ずさった。思い出したように息を吐き、ひどく痛む胸を押えて吸い込む。どうしてか呼吸をすることが難しくて眉を寄せた。窓の向こう、薄く広がる雲がいやに眩しい。目が痛むような気がするのはそのせいかもしれないと笑ってきつく閉じた。じわじわと熱が押し寄せるように目の奥が熱い。やっぱりあの光のせいだと理由を押し付けて、ずるずると踵を床に押し付けるように二、三歩下がった。雲は変わらず薄明るい光を抱いていた。
など
大きな感情の動きがある時は必要のない内面の描写をしつこいぐらいに書くと意図した通りに伝わりやすい気がします。
反対に特に何も無い場合はあっさり書いてしまった方が読みやすいと思います。
地の文について
キャラクターや時代や世界観によって書き方を変える
(青と表すかブルーと表すかに近いかもしれません)
やわらかい印象のキャラクター→〜だけれど、〜だった。
かたい印象のキャラクター→〜だが、〜だった。
昔→臙脂色の〜
今→ワインレッドの〜
など
書き手の知っているものではなく視点主のキャラクターの知っているものを意識して書いています。
例えば犬の場合、犬に興味のないキャラクターであれば「大きな黒い犬」犬が好きなキャラクターであれば「ラブラドールレトリバー」と地の文でも描写が変わります。