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    Dochi_Kochi28

    @Dochi_Kochi28
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    Dochi_Kochi28

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    FF11
    短編 モンブローとウォルフガングが「例の料理」を食べる、何でもない日のランチタイムの話。
    (キャラの口調に不備あるかも+解釈違いあったらスミマセン)

    #FF11

    見回りのついでに医者にだって、休み時間と言うものはある。
    「休憩時間中」と書かれた看板を前にして、いつもの見回りと変わらないリズムで、戸を叩く。

    「やあ。今日は非番かい?」
    戸の向こうには、いつもと変わらないお人好しの顔が見えた。

    ただ、1つ違ったのは、戸を開けた側の手に「モルボルカフェ」という文字と、モルボルを模したマークが付いた紙袋が二つあった、ということだ。


    「今日はベヒーモスサンドか。」
    「お前がこの前にチーズステーキを持って行ったら「野菜が足りん」と言ったんだろう。」
    診察イスに腰掛けて紙袋の中身を互いに口にする。医者と鎧姿の自分がこうしてサンドイッチやら揚げたポポトやらをつまむのを患者が見たらきっと驚くだろう。

    パンに薄く切ったトマトと、生野菜、絶妙な火加減で焼かれたベヒーモスの肉を挟んだこの料理は、親衛隊員の中でも話題になっている。
    まず、片手で食べられるのがいい。なおかつボリュームも十分だし、味も悪くない。むしろ味はいい。食事の栄養バランスがどうこううるさいこの男でも、穀物と野菜と肉を一度に食べられるこれなら納得するだろう。

    どうせ診察を優先して、食事に気を使っていないだろうからと、このカフェが営業している間、昼食をしっかり取らせることにした。受付や助手からも、最近血色が良くなったと聞いているから、効果はあるのだろう。

    「街中にモルボルを入れるなんて、と反対していたのになぁ。」
    「当たり前だ。治安の問題や住民の感情もある。しかし、メニューは別問題だ。」

    おい待て。そこは俺が今食べようとした、絶妙にチーズがかかったポポトだ。
    この前チーズステーキと一緒に持って来たときは、脂肪が多すぎるだのなんだの言っていなかったか?
    問い詰めようと思ったが、ぐっと堪え、手元のアイス・ウィンダスティーと一緒に飲み込む。

    「また来る。」
    いつものように、また、巡回に戻る。

    「今度は魚が食べたいな。」
    「分かった。検討しておこう。」
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    Dochi_Kochi28

    DOODLE「あの人の旅路を追いかけて」
    星唄のあと。ある旅人が砂漠を訪れる話。
    旅人が誰なのかはご想像に任せます。
    「ある旅人の話」


    後、5、4、3、2、1。

    「やった…。」

    着いた、と同時に今まで体を支えていた力は抜けて、杖がわりにしていた槍にもたれかかるようにその場にすわりこんでしまった。

    砂漠の中のオアシス、と言う場所だ、と「あの人」がくれた書物に書いてあった、と思う。

    眼前に広がる澄んだ水はつよい日差しを受けてまるで宝石みたいだ。

    背負い袋から水筒を取り出し、中身を、自分でも信じられない勢いで喉に流し込む。
    それだけで体中が息を吹き返すみたいに感じられた。
    息を吹き返した頭を持ち上げて、もう一度目の前のきらきら光る泉を見つめる。

    「あの写真の通り、これは美しい…。」

    「おねーさん、おねーさん、大丈夫クポ?さっきからため息ばっかりクポ。」
    声のする方を向くと、白い熊、いや、ブタ?とも似つかない生き物がいた。

    [newpage]

    「クポ?モグたちをみるのは初めてクポ?」
    やけにクポクポしゃべる白くてふわふわしたもの。確か、

    「これが、あの、モーグリ?」

    ガシッ。
    あぁ、あの、ぬいぐるみそのものだ!あの人が送ってくれたそのままの形だ!

    「クポクポ!おねーさん、はなすクポ 944