7、太陽と炎が合わさる所一心不乱に刀を振る息子が私に気がついたのは、日が傾き始めた頃だった。
随分と長い事待たされた。
それでも、不思議と杏寿郎様と一緒に居るのは苦では無かった。
「え母さん来てたの」
「来てたのじゃないわよ、このお馬鹿何一つ連絡をよこしやしない帰ってくると言いながら、どれだけ待たせれば気が済むの」
「あぁ…」
本当に、本当に私は良く辛抱したと思う。
一ヶ月だ。一ヶ月、息子が帰ってくるのを黙って待っていたのだぞ凄い精神力だと自分でも思う。
普通の親なら、もっと早く発狂しながら殴り込みに来ていただろう。
「で知りたい事は分かったのやりたい事は出来た」
私の質問に息子は眉を下げた。どうやら、まだ駄目らしい。
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