同じ 相手へ愛を問う言動はあまりしたくなかった。重い女みたいで気持ち悪いし、粘着質なのは柄じゃねえからだ。ただ、その時は色々あって何となく口に出してしまった。何気ない日常会話の一端として、平素を取り繕い口から吐き出した。
「お前、俺様のためならどこまでやれる。」
俺の質問にお前はしばらく目をぱちくりさせ、首を傾げては考え込み、え?と声を上げ、それでも何も言わない俺様に困った顔を向けた。なので、手本と本音を教えてやった。
「俺様はお前のために死ねるぜ。」
おちゃらけて言うつもりが、心からの本心であったせいで口角は上がらず低く呟いてしまった。 お前はまた驚いたように目を見開いた。
「やるってそういう殺るですか。」
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