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    uconGk

    鯉月が好きです

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    【原稿進捗】個人的には割と好きな表情なんですけど
    諸事情で書き直すので忍びないからここに供養

    #鯉月原稿進捗

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    可塑chang

    DOODLE【壮年鯉月】少し不思議なやつ「基、何だか居間が殺風景に思わんか。よう分からんが絵なと買って飾ろうと思うが、好きな柄とかないか」
    「柄って……まあ自分も芸術なんとは疎遠ですから分かりかねます。画廊など見て廻られて、何となしで良いのではないですか」
    「私とお前の家に飾るのだから、それなりのものが良い」
    「二人してそれなりも分からないと言うのに、何を選ぶことがありますか。風景画でも見繕ってみるのがいいんじゃないんですかね。それか気に入った金に困った画家から複数枚、買ったって損はないでしょう」
    「…お前以外のパトロンになる気はないぞ」
    「私はパトロンと添い遂げるつもりなとないですが」
    「ン"ン!それもそうだな!」
    「赤くなってらっしゃいますがね、私に失礼なことを言ったと自覚がないようでしたら…」
    「すすすすまん!言い過ぎた!おいの負けでよか!」
    「謝るのだけはお上手になりましたね」
    「くっ…!ええい、都合をつけて今度街にでも出るぞ!」
    「音之進さん、これがいいです」
    画廊の隅で埃を被った額縁を指差した月島が、鯉登袖を引いた。
    「何じゃ?……海の絵か」
    「大きさも申し分ないでしょう」
    「まあそうだな。おい、これを包んでくれ 1116

    可塑chang

    DOODLE【死ネタ】鯉月が早々別離となり数十年後、鯉ちゃんが亡くなってる壮年の話。残された家族の夕べ(鯉月の二人は一度も出てきません)盛大な父の葬儀が終わり、やっと喪があけた頃。あの頃よりもほっそりとした母と静けさの目立つ居間で、庭木を見ながらお茶を飲んでいた。父が亡くなったのは快晴の春。冬の灰色からは想像もつかないような青の目立つ空の日だった。
    小池を臨む縁側は光溢れ、空の青も葉の緑も濃く、初夏の足音がする。眩い生命の庭の片隅では、大輪の白い芍薬が顔を綻ばせている。どこぞの梢でコルリがチヨイチヨイと高く鳴き、夏が来るぞと言っているようだった。まるで父の如き騒がしさだ。
    「○○ちゃん」
    母が私を呼んだ。
    「なあに母様」
    「わたし、あの人に愛されていたのかしら」
    何を言うのだろう。あれほどまでに分かりやすい愛を向ける男など、今日日父くらいしか私は知らない。陸軍将校であり、閣下と呼ばれ、厳格で忠実なあの人が、顔を綻ばせ帰ってくるのを、十数年は見てきた。
    「……どうしてそう思うの?」
    「さあ…何でかしらね……寂しいのかしら、私」
    「父様は騒がしい人だったものね。急に静かになっちゃって、きっと耳が驚いているのよ。こんなに静かなの久しぶりだって」
    「そうね……そうだといいわね」
    浅く笑う母は綺麗だ。華奢な指先、桜貝の如き爪、白 2288