【MH夢】星と出会う この世は平等ではなく、理不尽に満ちて、光の当たらない場所に行ってしまえば苦しみ続けることになる。
……なんてことを思ったのは、いつだったか。少なくとも、あたしの「人生」ってやつはそういうものでできていた。
だから、諦めている。路地裏から見る幸せな世界は、自分には得られない。毎日ボロボロになっては小さな鳥竜を狩って、その肉でどうにか耐えるだけ。そう、思っていたのに。
その日は最悪だった。ランポス一匹かと思えば、すぐに仲間を呼んで……その上、ドスランポスまでやってきた。どうにか逃げ出したけど、足も腕も何もかも痛くて、今にも意識が途切れそうで。
あたし、ここで死ぬんだ。何も得られず、何からも愛されず。いつか見た家族連れみたいな幸せなんて夢のまた夢で、このまま……そう、思ったのに。
1957