にたものどうしある日、気持ちいい風が吹く快晴の日だった。基地の近くにある一つの一本の木に少し休憩していた時だった。
そこにユウセイさんが来て、どうしようかと思った。俺は少しこの人が苦手かもしれない。俺自身も苦手なのかは分かんないけど、この人はあそこの元働き人だ。正直言って殺されるかと思っていたが、全然何もしてこないし、何もする気はないような接し方をする。何がしたいのかわからない。
それが多分苦手な理由なのかもしれない。
「ユウセイさん、どうしたんですかここに来るなんて。」
「…いや、少し一服しようかとな。」
「そ、うですか。」
わからない!何考えてるんだこの人は!
…けどこの人、ずっとなにかを隠している様な時があるような…。
「…ユウセイさんって、元はあそこに勤めてたんですよね。」
「…あぁ、財団か?そうだな、俺は元はあそこの職員みたいなものだな。」
「それじゃあ、俺のこと知ってるんじゃないんですか?」
「…まぁそうだな、一応聞かされた事はある。お前のことは見つけ次第殺せとは言われたが、俺があそこを辞めて軍についてお前を見つけたから俺は殺さないだけだ。まぁ、それとひとつ
お前と俺は少し似てるから殺さないかもな。」
「………えっ?」
今なんて、いっ、
俺とあなたが?どういうことだ?
「それは、どういう」
「いや、なんでもない。忘れてくれ。」
今では意味は知らなかった。
そう、それまでは
「No.2のユウセイが裏切った」
これは二人で話した数日後にあったことだった。
ふざけていると思っていた。だけどこれは、
本当のことだったらしい。それも、
ユウセイさん独断の行動だった。
その裏切りは、仲間を守るためということが
裏切りを知ってから5日後だった。
軍に一つのモニターが送られてきた。
そこには処刑台の上に捕まったユウセイさんがいた。
『お前と俺は少し似てるから殺さないかもな。』
そうか、貴方はそのことを言っていたんですね。
けどユウセイさん。違いますよ。
だって貴方は
仲間のために死ねるのですから。
end