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    huyo_1212

    絵と文のまとめ置き場です。
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    huyo_1212

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    漫画のトレスのシャム

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    Q781N

    DOODLE涙と約束(付き合ってるマオックス)
    マオの過去についての描写を含みます。
    「マオって、映画好き?」
    「そうでもない」

    やば。即答しちゃった。パッと笑ってみせていつものように「アレくんは?」と聞く。
    オレの様子に「?」を浮かべながらも、アレくんは柔らかく微笑んだ。

    「デートっていうと、遊園地とか美術館とか映画館とかが定番らしいから」

    一般的な話じゃなくてアレくんが好きなのかどうかを聞いたのに。…オレが取り繕ったから、好きかどうかを言えなかったのかな。

    「普通の恋人の真似事がしたいの?」

    そう意地悪に聞いてみる。

    「マオとなら、なんでもしてみたいよ」

    並んで座ったソファの上で、アレくんは愛おしそうにオレの髪を指で梳いていた。軽く頭を動かして指に擦り寄ると「猫みたいだね」と彼は笑う。
    前のオレなら、うやむやにして話を切り上げてたんだろうけど。今相手にしているのはどうでもいい有象無象なんかじゃない。この世界でただ一人、オレのことを知っていてほしいと願う相手だ。

    「ねえ、アレくん」
    「なに?マオ」

    君は本当にオレの名前を呼ぶのが好きだね。優しいこの声を聞いていると、楽しい話ばかりしていたい衝動に駆られる。けど、いつまでも先延ばしにしていたって仕方がな 3448

    Yoruma_ma

    DOODLEレムラキの告白の話なんですけど好きです、とうっかり伝えてしまったレムナン
    珍しくキョトンとするラキオ

    すぐ自分の失言に気がついて慌てるレムナン
    「違う、んです、ごめんなさい、今のは……」
    でももはや言い逃れられないのに気づいて、もう一度小さな声で謝る
    ごめんなさい、汚い、感情を、向けて…とフードの胸元を抑えて顔をしかめる

    ラキオは相変わらず目を丸くしたまま、ことんと首を傾げる
    「汚い、って何?」
    「え」
    「それ君の価値観だよね?」
    例えば、とラキオは人差し指を立てる
    「君、動力炉とか好きだよね…結構花や草も。イートフェチでもあるよね。僕はどちらも好まない。機械油は臭くて汚れるし、土なンか触りたくないし、食欲に乱されたり消化に力を割いてしまうのもごめんだね」
    「人の好きと嫌いって複雑で嫌になるよね。ま、でも違いがあることは君でもわかるだろうに」
    いつも通りベラベラとしゃべり続ける
    レムナンは軽く呆気に取られてこくりと頷いた

    「で、君さ。今僕が述べたようなことを、僕の価値観を突きつけたら腹を立てたことがあるよね。そんなの人によりますよね、口出さないでください、ラキオさんには関係ないじゃないですか!ってさ」
    そうだ 1282

    スシダ34

    MOURNING真夏の暑さを忘れました。日射病になりそうな強い日の差す夏の昼、アスファルトの上で揺れる陽炎の向こうに、君が見えて足を止めた。
    ゆらゆらと歪む世界で君は、静かに笑っている。
    無意識のうちに足を一歩踏み出せば、君は笑いながら逃げていった。ふと、逃げ水という単語を思い出した。
    遠くの地面が水で濡れているように見える気象光学現象。近づくとそれが遠方へ逃げてしまうように見えるからこう呼ぶのだと、何で知ったんだったか。
    君に似てると思った。いつだって向こうからこっちを見て笑っていたから。逃げ水と同じで、近づこうとしても近づくたびに君は遠くへ行ってしまって、距離は永遠に縮まらない。走って追いかけても、遠くなる背に目一杯手を伸ばしても届くことは決してなくて。
    終わらない鬼ごっこだと思った。私が鬼で、君が逃げる側。
    ねぇ、死んでも追いつけない鬼ごっこは、追いかける先がなくなったから私の不戦勝になったよ。
    そう言おうとして下がっていた顔をあげれば、陽炎の向こうに立つ君は幻のように消えていた。まるで、そこに初めからいなかったみたいに。
    わかっていた。わかるはずだった。そこにいる君が本物でないことぐらい。
    君が私の前から消えてもう長 715