Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    K子06

    ネタを供養する所
    いまはノイ受けが多い

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 16

    K子06

    ☆quiet follow

    ネタのみで投下したコノ、アサ、ハイ、ノイで極秘任務の小説。任務はあまり極秘ではなくなりました!雰囲気で読んで頂けると嬉しいです。

    4人で任務 冒頭(さて、どうしたものかなぁ)

    今回コノエが隊長を任された作戦は、敵対組織の本拠地にごく近い宙域に高性能な探知機を仕掛けて来るというものである。
    探知機の設置が目的なので基本的には潜航。潜伏を有利にするため小型の戦艦で行うため最大乗艦人数は4名。作戦期間は2週間程度。

    (艦長が私、現地での探知機の設定設置にアルバートが必須、それとアーサー)

    アーサーは一見頼りなく見えるがああ見えて現場経験は豊富である。レーダー等の扱いにも心得がある。アルバートとの関係も概ね良好。

    (問題は操舵手か…)

    自身の艦の操舵手は腕は悪くないのだがいかんせん現場での経験が浅い。副操舵手が居ない中での長時間の操舵は彼には荷が重すぎるだろう。
    現場での経験が豊富で単独での長期間の操舵の経験がある操舵手となると、

    (アーノルド・ノイマン大尉)

    先の2度の戦役での彼の操舵は目を見張るものがある。
    重力下、月重力圏でのバレルロールをこなす技術。また視界不良、熱センサーも麻痺した中突如現れたミネルバから至近距離で放たれたイゾルデを回避する判断力と瞬発力。
    「距離2000ですよ!絶対当たると思うじゃないですか?それを、こう、ヒラっとかわしちゃうんですよ!」とはアーサーの言だ。
    そしてファウンデーションとの戦いで自身も体感したコブラ起動、左ドリフト、ラムアタック。
    彼ほどの操舵手はそうはいないだろう。
    今回の作戦、是非彼に操舵手を任せたいが…

    (果たして彼女が彼の作戦参加を許してくれるだろうか…)

    今回、コノエが作戦の指揮を取るためミレニアムを離れるにあたり艦長はマリュー・ラミアス大佐に任せることになっている。アークエンジェルが沈んでしまい手持ち無沙汰という事もあるが、実際にミレニアムの艦長を一時的ではあるが務めたこと、そしてミレニアムの指揮が確実に取れるのがコノエだけでは拙いだろうということだ。
    情勢が比較的落ち着いてる今、訓練も兼ねてミレニアムをラミアス大佐にという事だ。そしてノイマン大尉はラミアス大佐の右腕というのは周知の事実であるので、おそらくミレニアムの操舵手にノイマン大尉をという事になるのではないかと思われる。

    (うーん、ダメ元で一度お伺いをしてみようかねぇ)

    そんな事を考えながらコノエはラミアス大佐と打ち合わせの約束をしている部屋に向かう。
    その場で聞かされた彼女頼みごとは思いもよらないことで、そしてコノエにとっては僥倖であった。

    ーーーーーー

    「無理にとは言わないのですど」

    と困ったような顔をしてラミアス大佐は続けた。

    「今回の作戦うちのノイマン大尉を操舵手に任命して頂けないでしょうか?」

    ミレニアムの艦長としての引き継ぎをあらかた終え、あとはそちらから何か質問があればという時、ラミアス大佐の口からそんな言葉が出た。コノエは思ってもいなかった提案に驚いた。

    「こちらは構いませんが、というよりこちらからお願いしようかと思っていたところなので有難いお話ですが、そちらは大丈夫です?」

    いつもはミレニアムに詰めているトライン少佐もハインライン大尉もこちらの作戦に連れて行くのだ。さらに彼女自身の右腕であるノイマン大尉までミレニアムにいないとなれば流石に手薄になるのではないか。

    「ご心配はわかります、ミレニアムの方は私が責任を持って指揮致します。間違っても沈めるということは致しませんので」

    「いやいや、情勢も安定してますしそこまで言って頂かなくっても。ただ、貴女とノイマン大尉はワンセットみたいなイメージを持っておりましたので、少し驚いてしまいました」

    実際ラミアス大佐は優秀であるし、アークエンジェルの他のクルーも今回ミレニアムに詰めることになっている。ミレニアムの正規の操舵手ものこるのだし、艦が落ちるという可能性も0%に近いはずだ。

    「ノイマン大尉とはもう何年も一緒に乗艦しておりますから確かにそういう扱いになってしまいますわよね」

    ワンセットという扱いにラミアス大佐は嬉しそうな表情を見せたが、直ぐに悲しそうな顔になりこう続けた。

    「彼、ノイマン大尉なのですが、アークエンジェルが沈んでファウンデーションとの戦闘が終わった頃からなんというか心此処にあらずという感じでして」

    彼女が言うにはこうだ。
    どうもアークエンジェルが沈んでしまったことを引きずっているようでたまに思い詰めたような顔をしている事。他の艦の操舵をしてみたらどうだと言ってもその艦にはその艦の操舵手がいるのだからとなかなか艦を操舵したがらない事。
    なので今回の作戦、正規の操舵手が居ない艦での期間限定の操舵、しかもコノエ大佐からの任命であれば操舵をするのではないかと言う事であった。

    (アークエンジェルが沈んだのを認められないのかもしれんな)

    長く操舵桿を握っていた艦である、喪失感はかなりのものであろう。違う艦で操舵手をしてしまえばアークエンジェルが沈んでしまった事を認めることになってしまうからなのか。

    「わかりました、もともと是非ノイマン大尉に参加してもらえればと思っておりましたので、喜んで」

    「ありがとうございます。ノイマン大尉、操舵は今でも好きなはずです。今回の作戦参加で少しでも前向きな気持ちになって欲しくって。彼のこと宜しくお願い致します」

    ラミアス大佐は笑顔で頭を下げた。


    ーーーーーーねた
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖☺❤💖☺💖💖💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator