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    K子06

    ネタを供養する所
    いまはノイ受けが多い

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    K子06

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    現パロで書きたいとこだけ。
    ルームシェアしてるチャとノイがハイを拾って餌付けする話。
    現パロなのでやりたい放題しています。

    現パロ設定
    現代の日本みたいな所。まだまだ宇宙に行けない科学力だし戦争もしてないよ。

    登場人物
    アーノルド・ノイマン 28歳
    大学で出会ったチャンドラと8年間ルームシェアしている。普通の会社員

    ダリダ・ローラハ・チャンドラII世 28歳
    大学で出会ったノイマンと8年間ルームシェアしている。フリーランスのプログラマー

    アルバート・ハインライン 30歳
    行き倒れている所をノイマンに保護されチャンドラに餌付けされたため2人に懐いた。
    凄く良いマンションを借りているのに週5でノイマンとチャンドラのアパートに通って食事をする様になる。食費は払う
    超大手企業の開発員。特許をいくつか持っている

    アレクセイ・コノエ 42歳
    ノイマンとチャンドラのアパートの近くにある喫茶店のマスター。ノイマンとチャンドラは常連さん。アルバートとは親戚(弟の義弟)
    アルバートに良い友達が出来て嬉しい



    出会った頃の話


    チャンドラ視点

    ピンポーン
    チャイムの音が鳴る。時刻は午後8時過ぎ。ノイマンがもうそろそろ帰宅する時間であったが、彼はこの家の住人であるので鍵を所持している。なのでチャイムを鳴らすということは普段はしない。

    (…この時間になんだぁ?)

    チャンドラは不審に思いながらもインターホンを確認する。画面に映ったのはノイマンであった。が、所謂ファイヤーマンズキャリーで人を1人担いでいた。チャイムを鳴らしたのがノイマンであった事には安堵を覚えたが、人を担いで帰って来たことにチャンドラは頭を抱える。
    しかし、この部屋の住人の1人であるノイマンを無視するという訳には当然いかないので、仕方なくチャンドラは玄関に向かいドアを開けた。

    「ただいま」
    「…おかえり。で、それはなんなの?」

    チャンドラは背負われた人物を指差しながらノイマンに聞いた。

    「帰り道に落ちてたから拾って来た。多分眠ってるだけだから心配ないぞ?」
    「いやいや、知らない人を拾って来るなって!どうすんだよそれ!?」
    「知らない人ではないぞ?ほら、この人、喫茶店で見かけないか?」

    そう言ってノイマンは背負っていた人物を割と雑にソファーにおろした。綺麗な金髪の彼は少し呻き声を上げたが、目を覚す事なく眠り続けている。チャンドラはその顔を覗き込む。すると確かに見たことのある人物であった。

    「あー、見たことあるな。コノエさんの親戚なんだっけ?」
    「そう聞いた気がしてな、コノエさんの所も今日は定休日だし、とりあえず連れてきた」

    チャンドラとノイマンには休日よく利用する喫茶店があり、マスターはアレクセイ・コノエと言う。彼の淹れるコーヒーは絶品であったし、彼の人柄からなのかその落ち着いた喫茶店の雰囲気を2人は気に入っていた。通う内にコノエとは世間話をする様な仲になり、その中でたまたま店にいた彼もコノエから紹介を受けていたのだ。

    「確かお前と似た様な名前だったような?」
    「アルバートさんじゃなかったか?」
    「そんな気がする」

    声の大きさなんて気にせずノイマンと会話をしていたが推定アルバートは目を覚まさなかった。
    改めて顔を見ると、少しやつれ気味で目の下には濃いクマがある。チャンドラにも経験があるが、これは何徹かしたときの顔である。

    「とりあえず靴だけ脱がしてそっとしておこう。締め切り明けのチャンドラみたいな顔してるし」
    「…俺もそう思った」

    そういうとノイマンはアルバートの靴を脱がせ玄関に置きに行った。そして着替えるためだろう、自室に向かう前にチャンドラはノイマンに声をかけた。

    「ノイマン、先に飯食う?今食べるなら俺も食べるから一緒に準備してやるけど」
    「食べる」
    「りょうかーい」

    今日のメインである麻婆茄子はフライパンの中に出来ているので温める為に火をつける。炊飯器からご飯をよそい、冷蔵庫の中からきゅうりの浅漬けを取り出す。汁物は面倒くさかったので今日はインスタントの味噌汁だ。

    「箸と取り皿出しといて」
    「わかった」

    着替えが終わったノイマンがやって来たので手伝いを言い渡す。温まった麻婆茄子を大皿に乗せれば夕飯は出来上がりだ。冬場は炬燵にもなるローテーブルに全てをならべ、揃って席に着く。

    「「いただきます」」

    味噌汁に口をつけ、麻婆茄子に手をつける。麻婆茄子はマルミヤで味付けしてあるので当然おいしかった。

    「テレビつけていいか?ニュースが見たい」
    「いいよ」

    テレビを見ながら食事をしていると、ソファーのアルバートがむくりと起き上がった。



    ハインライン視点

    美味しそうな匂いがする。そう思って目を開ければ知らない天井が目に入った。

    (ここは何処だ…)

    今、ハインラインはとある開発しているのだが、その開発が3日前に劇的に進んだ。乗りに乗ってしまったハインラインはその勢いで3徹してしまったのだ。さすがにそろそろ寝ないと体がもたないし、その前に何かまともな食事にありつきたいと思い、アレクセイがマスターをしている喫茶店に行こうとしたはずだ。だが、その後の記憶が曖昧である。
    起き上がりあたりを見回せば何処かで見た事がある様な男が2人、ハインラインの様子を伺う様にこちらを見ていた。

    「どちら様ですか?」

    ハインラインが声をかけると2人の男は目を見合わせ、室内だと言うのにサングラスをかけた男が口を開いた。

    「俺はチャンドラ、こっちがノイマン。あんたはアルバートさんで間違いない?」
    「そうです。アルバート・ハインラインです。…何処かでお会いしたことが…?」
    「覚えてないか?コノエさんの喫茶店で少し話したことがあるだろう?」

    ノイマンと紹介された方の男も話に入ってきた。
    確かにそんな名前の男達を数ヶ月前にアレクセイから紹介された覚えがあった。

    「思い出しました。それでなぜ私はあなた方の家にいるのでしょうか?」
    「道端に落ちてたから俺が拾ってきた」
    「拾って来た…?」

    犬猫を拾う様に大の男をを拾って来たのか。拾われた側だがこのノイマンという男なかなかおかしな奴なのかもしれない。

    「流石に俺も知らない人なら拾わなかったさ」
    「…そうですか」

    状況は説明してもらったが、ハインラインはこの状況にはいまいち納得出来なかった。困惑が顔に出てたのだろうか、チャンドラがハインラインの方を見ながら口を挟んできた。

    「いや、普通は顔見知り程度の大の男を拾って家に連れて帰ろうとは思わないから」
    「ですよね!?」
    「そうそう、ノイマンがちょっとお人好し過ぎるんだよねぇ」
    「そうか?」

    ノイマンは不思議そうな顔をしていたが、チャンドラの言い分がハインラインも正しいと思った。声をかけるぐらいはするかも知れないが家に連れて帰ろうとはハインラインは絶対に思わないだろう。

    「で、なんで倒れてたんだ?」
    「…おそらく3徹したせいかと。何かまともなものが食べたくてアレクセイの所に向かっていたはずだったのですが、途中から記憶がありません」
    「コノエさんの所、今日は定休日だぞ?」
    「…そんな!」

    頭も回らなくなっていたし曜日感覚も無くなっていたが考えてみれば確かに今日は定休日である。
    他の店で外食をするなんて元気はもうないし、そうなると今日の夕食はコンビニ弁当という事になる。アレクセイの店で出される優しい味の食事を取ろうと思っていたのに…。ハインラインはその事実の打ちひしがれた。そして目の前で美味しそうな匂いをただよわせている麻婆茄子に目が釘付けになった。

    「…飯、食べてく?」
    「良いのですか…?」
    「いや、そんな熱心に麻婆茄子を見つめられたら言わざるを得ないでしょ。まあ、大量に作ったから良かったらどうぞ?」

    そういってチャンドラはキッチンへ向かうとまずはフライパンに火をつけ、麻婆茄子を温め出した。その間にインスタントの味噌汁を準備しお椀によそわれた白米と一緒に持って来る。さらに箸と取り皿を置き、フライパンを持って来て大皿に温まった麻婆茄子を追加した。

    「ありがとうございます。いただきます」

    久方ぶりに家庭で作られた夕飯を食べる。なんというかほっとする味だった。箸が進んで止まらなくなる。

    「美味しいです」
    「味付けは◯ミヤだからなぁ、誰が作っても絶対に美味しいんだよ、ご飯おかわりいる?」
    「欲しいです」

    そう言えばチャンドラはハインラインからお椀を受け取り炊飯器へ向かった。その様子を見ていたノイマンが穏やかな笑みを浮かべながらハインラインに言った。

    「チャンドラもお人好しだろ?」

    口の中に麻婆茄子が入っていたので、ハインラインは肯定の意味を込めて縦に頷いた。
    2人とも大概お人好しである。
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