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    ჯびたず

    @bach_plant

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    ჯびたず

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    髭バソ。座の世界の二人でバソ誕。
    髭の船から朝帰りした後は、クルーからもお祝いされるよ!
    《注意》
    ・座の世界で普通に生活してるイメージ
    ・ほんのちょっとだけ、ハウ+バソ

    ##髭バソ

    舞い降りる祝福 音もなく宙に現れた紙片が、ひらひらと舞い降りる。
     船長室の椅子に腰掛け、海図を広げていたバーソロミューが、その紙片を掌で受け止めた。記された文字を指先でなぞり、目を細める。
    「Penblwydd hapus——」
     懐かしい響きを噛み締めるように、ゆっくりと読む。片手に収まる大きさの紙片を改めて両手で掬うようにしてそっと唇を寄せる。机の片隅に置いてある、生前に使用していた海図にそれを挟んだ。
    「……ありがとうございます」
     己の船の、船長室にだけ降ってくる紙片。なぜか、同じ座にいる筈の彼の言葉が最初に届くのを不思議に思うと同時に、温かい気持ちに包まれる。
     それを皮切りに、次々と紙片が舞い降りてきた。バーソロミューは海図を畳み、頬杖を突いてその様を眺める。
    『Buon compleanno』
    『Joyeux anniversaire』
    『Χρόνια πολλά』
    『生日快乐』
    『誕生日おめでとう』
     ひらりひらりと舞い降りる祝福の言葉は、生前では目にしたことの無いものもある。しかし、英霊としてある今では、全ての意味が分かる。その一つ一つを読み、ふと微笑む。
    「……嬉しいものだな」
     自分たちが生きていた世界は、どうなっているのか。この世界は、昼夜の別は作られているものの、日付は無い。なのに彼からの言葉が最初に届き、次々と紙片が舞い降りることで、そちらの世界で己の生まれた日が来たことを知る。

    「おーおー、降ってんなー」
     ノックというには大きすぎる音を立てて扉を叩き、返事も待たずに入ってきた男が、暢気な声を上げた。
    「素敵だろう。今回も世界中から、祝福の嵐さ!」
     机上に降り積もる紙片を前に、バーソロミューが大きく腕を広げて笑う。
    「で?黒髭。お前からは?」
     机越しに髭の先に触れ、ニヤリと笑うと黒髭も歯を見せた。
    「そのために、バーソロミュー殿をお迎えに上がったのよ。まぁ、まずは」
     身を乗り出し、祝福の言葉が舞い降りる中で口付ける。
    「……Happy Birthday,Black Bart.」
     低く掠れた声で囁き、頬に口付ける。目を開いて、濡れた唇のままバーソロミューが微笑んだ。二人の髪に付いていた紙片が、数枚落ちていく。
    「ここでもいいんだが、ベッドにも降ってきたら流石にアレだからなぁ」
    「……朝戻ったら、机が埋まっているかもしれないな。そうしたら、お前も手伝えよ」
     『特別だからな』と黒髭が笑い、机を離れる。バーソロミューもその後を追って、船長室を出た。
     
    (誕生日に別の世界で、しかも、かの黒髭の腕の中で朝を迎えるとはね)
     この世界に来て、黒髭と今の関係になってから何度も経験したが、その度に不思議に思う。それも含めて、楽しんでいることも確かだが。薄明かりの中、黒髭の寝顔を眺めてバーソロミューが微笑んだ。
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    moonlight_32111

    DONE診断■レオマレ
    ベッター再録 支部にも上げてるかも。
    エロくないーし、とっても残念感漂ってる。
    今日のレオマレ
    アイスを食べる。アイスキャンディーを舐める濡れた口元にむらっとする。腰に腕を回したら焦った様子で「ちょっと待って」と言われた。早く食べ終わって。
    #今日の二人はなにしてる #shindanmaker
    レオナが植物園でいつものように芝生の上で寝ていると、薄っすらと香る花の匂いとともに番の気配がした。
    相手には結婚については卒業してからだと言われているが、レオナの中ではもう一生を共にする番だ。
    「・・・寝ているのか?」
    寝ているレオナの隣に座ると、本当に寝ているのかと確認するように顔を覗き込んできた。
    まだ寝ていたいが、日中は二人の関係を周りに知られたくないという希望により、今まで通りに
    顔を合わせたら啀み合い、喧嘩をすることがほとんどだ。
    珍しく昼間から自分の近くに寄ってきたマレウスに興味を惹かれ、レオナは閉じていた眼を開け体を起こした。
    「・・・なんだよ、トカゲ野郎。」
    「特に用はないが見かけたのでな。」
    体を起こし、自分の方を向いたレオナにマレウスは満足そうにしている。
    その手にはサムのところで来る前に購入してきていたのかアイスキャンディが。
    「別にここで食べなくてもいいんじゃねぇか?」
    はぁとため息を付きながら、相手を見つめるが向こうは気づいておらず、
    嬉しそうに買ってきたアイスキャンディの袋を開けていた。
    「これは二人で食べれるらしい。」
    袋から取り出したアイスキャンディには 1290