Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    桜庭🌸

    @kmtrt65

    杏千ちゃん🔥🧹オンリー
    公式CP(おばみつ・槇瑠・宇嫁・炭カナなど)を含みます

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👏 🍠 🌠
    POIPOI 19

    桜庭🌸

    ☆quiet follow

    杏千 / 大正軸 / ⚠千くん隠if
    兄に内緒で隠になった千くん、兄上に見つかっちゃいましたってお話。
    夜を駆ける兄の顔を知らない千くんが、兄の素顔を少しだけ知るお話。

    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ❤❤❤👏👏😍😍😍😍💴💴💴😍💞😘💞😘💞😘💞❤❤🙏🙏😍💖💖💖💞💞💞💞💞💞💞💞😭💞😍❤❤💕💖💖💖💖💖💖😍🙏💘💞💒💖💖💖💘😘
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    桜庭🌸

    PASTにゃんこの日🐈
    杏千 / 原作軸 / ヒメさんと玄弥がいます
    昨年6月刊行の各柱と千くんの短編集「お噂はかねがね」より、猫になっちゃった兄上と千くんのお話🐈✨
    弟たちには兄に近づけない苦悩がある...
    ※「お噂はかねがね」は再販予定はありません。
    ※支部で音柱+千くん、恋柱+千くんのお話を全文掲載しています
    https://www.pixiv.net/users/68358891
    猫かわいがりもほどほどに(岩柱と) 膝の上に「どうぞ」とお招きすると、兄はまずおずおずと前足を乗せた。感触を確かめるように、ぷにぷにとした桃色の肉球を太ももに押し当てる。足踏みをするように繰り返すと、やがて膝の上にひらりと飛び乗ってくれた。寝心地の良いところを探してくるくると回り、やがて僕の膝に丸くおさまった。最後に大きなしっぽをその身に巻きつけて、もう動かなくなった。予想していたよりも、ずっしりと重い。もふもふの尾を触るのは我慢した。しっぽに触ってはいけないと、岩柱様に仰せつかっているのだ。豊かな金髪を思わせるふわふわの背中をなでてみる。時折硬めの毛が肌をチクチク刺激するが、それが兄を彷彿とさせて、自然と頬がとける。しかし、同時に誰にでもこうして無防備な姿をしてみせるのだろうかという疑問が湧いて、水に落とした墨汁のようにもやもやと何かが広がった。たまらず、「ねぇ、兄上」と呼びかけた。
    8138

    桜庭🌸

    PAST💎さん、お誕生日おめでとうッ!
    ということで(?)💎さん友情出演のお話です😎
    杏千 / 大正軸
    杏千プチ開催記念のアンソロジーに寄稿させていただいた小説の再録です
    (公開許可いただいています)
    酔いのようには醒めなくて「まぁ、一杯やろうや」
     酒を勧めたのは、宇髄のほうだった。
     共同任務の作戦会議後、宇髄が煉獄家に一晩泊まると言い出したのがはじまりだった。難色を示す杏寿郎の肩を気安く抱いて、「土産にうまい酒でも買っていこうぜ」と店じまいを始めた商店街に彼を連れ込んだ。「おい、宇髄」なおも抵抗する同僚に、「大丈夫、大丈夫」とけんもほろろに返す。もし拒絶されれば、酒を妻への土産にすればいい。そう考えていたのだ。
     結局のところ、家長は不在だった。「昔お世話になった人のご葬儀だそうです。さきほどまでいらっしゃったのですが、ふらりと出ていかれました」そう説明する次男は、何でもないことのようにてきぱきと夕食を用意している。鎹鴉から宇髄同伴の帰宅を聞いてすぐに炊き始めたのだろう、釜戸から漂う湯気とともに柔らかな米の匂いが立ち上ってきた。たすき掛けをした袖口からのぞく生白い細腕を見て、杏寿郎は「千寿郎を一人にするなんて」と顔を顰めた。しかし、それも一瞬のことだった。父が留守にしたのは、自分が珍しく夕方に戻ると鎹鴉からの伝達があったからだろうと納得したのだ。不器用ながらも千寿郎に一人で夜を過ごさせんとする父の心の内を想像して、杏寿郎はやっと眉を下げた。
    4653

    recommended works