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    deundeuun

    @candi___ru059

    🔥🎴・💎⚡️が大好きです💕 久々腐りました。 
    腐る直前に書いたssなども、あげたりしてます。今は大腐りです。

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    deundeuun

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    🔥🎴のssです。長そうなので、まずは一区切り。
    ⚠️ 腐要素ほぼ無し。🔥🎴は出会ってません。つまり、ただの文章。笑笑 読んでやんよ、って方、よろしくお願いします。

    君想ふ 君よ ① 雨音なのか、何処からか漏れ出たのか、そこはいつも水の音だけがしていた。薄暗く、陽の光は朝と夕方のみ。たまに通る電車が音と振動、光と影をもたらすのみの、人気のない場所だった。俺はそこが好きだった。

     昨日からの雨も止んだし、レポートは提出したし、学食の日替わりは大好きなおかずだった。今日はいい日だなぁ。気持ちも軽いと身体まで軽く感じる。思わずスキップしたくなるな。キョロキョロ周りを確認して、さぁ眼前に広がる掲示板の通りをスキップだ…
    「ねぇ、ぼちぼち止めていい?…なんか、ごめんね」
    振り返ると申し訳なさそうな善逸、すでに大笑いしてる伊之助、我慢してるけど、実際は我慢できてない禰󠄀豆子の3人が立っていた。 
    「見てたのか!? 恥ずかしい…もっと早く止めてくれよ。」
    赤面して、思わず顔を隠す。まだ伊之助の笑い声はする。
    「いや、だってさ、角曲がったら炭治郎の姿が見えたんだわ。で、声かけようとしたら、何だか様子がおかしいわけ。あの…例の…変なスキップの助走の格好になったから、焦って止めたんだよ。むしろ褒めてほしいわ。あ〜無理!やっぱ、おもしろすぎ!」
    俺は昔からスキップが苦手で…どこから踏み切っていいか、わからない。他のスポーツは出来るのに、何故かスキップだけは…いや、苦手というより、むしろ好きだ。ただ不恰好だから、人は笑う。そうか、変なのかと俺も頭をかきながら、笑ってごまかす。でも好きなんだよなぁ…ふわふわして、空に近付く練習みたいで。まだ伊之助の笑い声は止まらない。

    「もう今日授業ないんだろ?駅前の珈琲屋で、さつま芋の期間限定ドリンク始まったんだ。行こうぜ!」
    笑い過ぎて涙目の伊之助が腕を組んできた。反対を禰󠄀豆子が掴んで、その少し上を善逸がつまんで、
    「ねえ、ねえ、行こうよー!ねえ、ねえ、さつま芋〜!」
    ぶんぶん振り回されて、視界が右へ左へ移動する。手加減なんて言葉はない、やりたい放題だ。
    「いや、あの…」
    「行こうよー!」
    「用事があって…」
    「さっつまいもー!」
    「図書館に行くんだ。」
    ピタッと3人の動きが止まった。図書館に行くときは1人と決めていて、静かに本を読んだり、勉強したりするのに、丁度よく。たまに1人になりたいときに使っていた。
    「そっかわかった。じゃまたな。」
    「んっだよ、つまんねーの!お前の分まで、店中の芋飲み干してきてやらぁ!」
    「えー!?大丈夫?伊之助さん、ドリンク高いよ? じゃ、お兄ちゃん、またね。」
    二手に分かれ、また静かになった。

     端の席が空いていた。いつも俺が座る席。人があまり来なくて、外の景色が見える。この席好きだなぁ。 ここの木の様子で季節を感じる。まだ暑いけど、暦は秋なんだなぁ。 
     別に賑やかなのが嫌いわけじゃない、むしろ好きだ。皆でワイワイガヤガヤ、ふざけ合ってお腹がねじれるくらい笑う。でも、たまに1人になりたい。家族が多いから1人の時間は正直あまり無かった。だから余計に、リフレッシュというか、リセットしたいんだ。気になってた授業のレポートもどうにかすんで、外に出たらもう夕焼けの時間だった。
    「ああ、日が短くなった。」
    誰に言うわけでもなく、言葉にして、俺は大学を後にした。

     駅まではかなり歩くが、ほどほどに自然もあって、飽きずに歩いて行ける。鮮やかな緑が落ち着き、ススキも見える。季節は段々と秋になっていた。久しぶりにあの場所に行ってみよう。駅への道をはずれ、脇道に行くと小さな階段がある。夏に生えた雑草はまだ元気だ。地元の人しか知らない小さな階段を降りて少し歩くと、小さいトンネルに出る。トンネルというのが正しいのか、高架下というのか、電車の線路の下だ。足元は砂利と雑草、コンクリ打ちっぱなしの雑な作りが気持ちいい。何故かトンネルには段差があり、そこをベンチがわりによく使っていた。

     この誰もいない、来ない場所も、気持ちのリセットに最適な場所なんだ。のびをして、首を左右に振りながら上を向く。なんとも言えないひんやりとしたところがいい。…と、ふと後ろの壁に何かを見つけた。何か文字が…書いてある? 立ち上がって見てみる。

     『君を想ふ 想ふ 想ふ 想ふだけ 
    君はいない いない いない いないだけ
    気付かれてはいけない 悟られぬよう 見つからぬよう 
    ただ ただ 君を想ふ 早く逢いたい そばにいたい 彼方の君を 強く 想ふ』

     数行の詩。ありふれた、よくあるといえばそうだけど、心の奥が苦しい。ぐっと押されたようで。そっと胸を触ると、心臓がいつもより早く鳴っていた。ビックリだ。こんなこと今までない。
     俺はいつの間にか、シャーペンを取り出し、詩の横に言葉を添えていた。
    『あなたの想いが届くよう 届くよう祈ってます
    きっともうすぐ届く きっと届きます』
     ただの落書きに返事をするなんて、いつもの俺なら絶対しない。しないけど、何故か書いてた。首を捻りながらその場を離れた。

     何故か気になる落書きにそれから毎日通った。善逸達には何故か見つかりたくなくて、ごまかしごまかし通った。わけもなく、バレたくなかった。4日ほどたった頃、今日も変わりがないんだろう、落書きだもんな、と思いながらも、また来てしまった。
    ふと顔をあげる。見ると同時に駆け寄った。
    『優しい言葉を 嬉しくなる言葉を ありがとう
    あなたにも想ふ人がいるのでしょうか
    私もあなたの想いが 届くよう祈っています』
    自分でも、目が大きくなったのに気が付いた。
    俺は隣に
    『お返事ありがとうございます。私の想ふ人は 正直わかりません。まだ会えていないのかもしれません。いつか会えたら、と思います。』
    また、このメッセージが届くことを祈って、その場を離れた。

     たわいもない会話のリレーは続く。段々と話をして相手のことがわかってきた。近所で人にものを教えてる、らしい。習い事の先生とかかな?俺は馬鹿正直に学生です、と答えた。 何日経ったことだろう。いつものようにトンネルにつくと、今までのやり取りが消されていた。もちろん消せるようにシャーペンで書いたが、ああ、消されたか。わかってはいたことだけど、なんだか寂しい気持ちになった。トンネルの中に柔らかい風が吹き、ある香りがした。それは高校の時、身近に感じた香りだった。え…まさか。口を開いたそのとき、ザッザッと砂利を踏む音がした。振り向くとそこには見覚えのある、長身の男性が立っていた。

    「よもや、まさか…」




    続く
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    deundeuun

    DONE #rntnワンドロワンライ に参加致します。
    「自惚れても、いいのだろうか。」を選びました。
    ⚠️
    ・🔥🎴 ・継子if ・ちょっと🔥さん弱気
    知らなかった、君のこと。 君の目は丸く大きく美しい。君の口は大きく開く、口角がぐっと上がるのが可愛らしい。君の手は…自分ではガサガサだと言っていたが、妹の頭を撫でるとき、彼女だけでなく、周りまで幸せにする。そんな君が、何故。何故なんだ。俺には全くわからない。何故俺の羽織を抱くのか。


     目につく隊士だった。殺伐とした鬼殺隊の中で、彼の周りだけ笑い声が絶えなかった。笑い合うだけでなく、最後には皆を鼓舞する。不思議な光景だった。鬼に家族を殺された者が多い鬼殺隊で初めて見るタイプだった。気付いたときには、目が追うようになっていた。今思えば、ややこしい家庭に育った俺が無意識に温かさを求めていたのかもしれない。 
     俺は自分に何も自信はない。ただ声が大きく、少し強いだけだ。君のように周りを笑顔にできるのかもわからない。近くにいる太陽のような君。そんな君が継子になってくれ、俺はその温かさを少し浴びることができ、幸せだった。夜毎命を賭して闘う、心身共に疲れる日々の、まさに癒しであった。気持ちが温かく、穏やかになるのがわかった。
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