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    deundeuun

    @candi___ru059

    🔥🎴・💎⚡️が大好きです💕 久々腐りました。 
    腐る直前に書いたssなども、あげたりしてます。今は大腐りです。

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    deundeuun

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    雨の中傘も刺さず、抱きしめ合う🔥🎴。腐ってます。😘してます。

    無題 足が気持ち悪い。厳密に言うと、靴の中。どこからが靴で何処からが水溜りかわからないくらいだ。歩く度に不快な感触・音がする。
    「気持ち悪いなぁ。」
    つぶやいても周りには誰も居ず、激しい雨音に消されていく。そんなことわかっている。このひどい天気。傘もささず歩く俺は変なヤツに見えるだろう。表通りを避け、裏へ裏へと入って行った。何故かは知らない。制服のまま飛び出したから、学校に連絡されるかもと思ったし、何より人に会いたくなかった。 
     秋とは名ばかりの冷たい雨に濡れて、むしろ冷静な自分もいた。泣いた顔も気付かれない。擦った赤い目もわからないだろう。全てぐちゃぐちゃになればいい。なんだか少し笑えてきた。気付けば夕方を越えて、薄暗くなっていた。スマホも鞄も教室に置いたままだから、時間もわからない。
    「もういいや。」
    また誰ともなく呟く。雨が返事をするように、更に激しくなった。打ち付ける雫が痛い。

     今日はいい天気だったのになぁ。放課後、善逸と一緒にゴミをまとめていた頃までは。あぁ、それをしたから、あんな光景を見たんだった。やらなきゃよかったかな、手伝いなんて。基本的に手伝いをするのは嫌じゃないけど、結果としては嫌な気持ちになった。 見たくなかった。あんな光景。

    「竈門!竈門少年!」
    誰かが俺を呼ぶ。嘘。本当はわかる。煉獄先生だ。いつもは呼んで欲しくて仕方ないのに、今日は呼ばれたくない。見ないでほしい。この雨みたいにごうごうと流れていってしまいたい。雨音で気付かないふりをして、また歩き出す。少し早歩き、そして走り出す。
    「待ちなさい!待ってくれ!竈門少年!」
    俺より上背があって、もちろん脚も長いんだから、すぐ捕まるのはわかっていたことだ。だけど嫌だった。
    「はあはあ 鞄が教室にあるのに はあはあ 校内どこにもいないから はあはあ 心配したんだぞ。
    さあ、帰ろう。」
     差し出された傘と言葉を無視した。驚いた煉獄先生は呆然としている。
    「俺のことなんて、ほっといていいんですよ。」
    「何を言うんだ。こんなに全身濡れてしまって。風邪を引くだろう。ほら、こんなに体が冷たいじゃないか。」
    今度は差し出された手をはらった。
    「触らないでください。ほっといてください。もう帰るとこですから。さようなら。」
    どこにもやり場のない気持ちを先生に押し付けている。わかっているけど、もう無理だ。同じところにいたくない。 ほら、ね?追ってこないじゃないか。所詮…俺達は…せ…んせいと、ただの…生徒なんだ。やだな。また涙出てきた。こんなに雨に感謝したことないや。

     帰ろう。本当に風邪を引いてしまう。明日の仕込みもあるし。今どこを歩いてるかわからないけど、きっと賑やかな方に向かえば…改めて歩き出そうとしたけど、強いチカラに止められた。先生が後ろから俺を抱きしめていた。
    「なんで…なんで、そんな悲しいことを言うんだ。俺を嫌いになったなら、そう言ってくれ。君が心違いをしたなら、諦める。すぐにとはいかないが、諦め…る。ただ…急に… そんな悲しいこと言うのはやめてくれ。君が好きなんだ。」



     あのとき、少年と目が合ったんだ。1番見られたくない場所で。俺が女性にもたれかかられ、顔が近付いた瞬間を。よろけた女性を支えただけなのに。

    「君は、あのまま走って行ってしまった。黄色い少年はビックリしていたぞ。」
    「…そうですか。あなたには関係ないことです。離してください。迷惑です。」

     先生はそっと離してくれた。てっきり、もっと力を込められるのかと思ったけど。体から力が抜け、拍子抜けしたけど、俺は歩き始めた。やっぱり追いかけては来ない、来てくれない。甘え過ぎてたかな。きっと俺が子ども過ぎたんだな。煉獄先生。あの頃より、子どもですみません。明日からは元の先生と生徒に… あぁ、そうか。戻るのか。特別なんてない、ただの生徒に?俺は知ってるはずじゃないか。先生が不誠実が1番嫌いなのを。なんで、じゃあ、車から降りた女性と密着して、微笑んでたんだ?なんで、体を触っていたんだ? どうせ最後なら、もう…

     くるっと振り返ると、元の場所で先生が下を向いて佇んでいた。雨はより一層酷くなっていたのに、先生は持ってきた傘を持たずに立っていた。傘はさっきまで持たれていたのが嘘のように、開いたまま上を向いている。
    「先生。なんで探しに来たんですか?」
    先生は黙ったままだ。
    「なんで黙ってるんですか? …やっぱり、男で、子どもみたいな俺なんかより、綺麗な大人の女性がいいんですよね? もう…も…う、大丈夫です。俺達のことは誰にも言いません!忘れます!サヨナラ!」
    まくしたてた。これ以上そばにいたくない。早口で話した後振り返って、元来た道に歩き出したとき、左腕を掴まれた。そのままぐいっとひっぱられ、気付いたときには、先生の胸の中にいた。

    「な…んですか?離してください!」
    「君は… 君はやはり見ていたのか。目が合ったもんな。 あの子は…」
    「やだ。やめてください。聞きたくない!嫌だ!」
    冷静にしていたけど無理だった。先生の口から、あの子…だなんて、聞きたく無かった。
    「随分仲の良い方なんですね。お綺麗でしたし。もういいから、もう離してください!変ですよ。」
    「変にもなるだろぉ!こんなまま、別れたくない!君を手放したくない! 俺から離れないでくれ。話を…」
    やだ。やだ。話なんかやだ。なんで好きな人と新しい恋人の話を聞かなきゃいけないんだ。俺は抱きしめられながらも抵抗し、嗚咽しながら、首を横に振った。 急に頭を掴まれ、キスをされた。先生に降りかかる雨が俺に流れてくるのを感じた。雨の味なのか、涙の味か、初めての濃いキスは少ししょっぱかった。

     落ち着いたところで先生は話し出した。彼女は教え子で、久しぶりに母校に遊びに来たこと。ふいに体調を崩して、医者に運んだこと。たまたま車で来ていたのが、自分だけだったから、指名されたこと。 もちろん、他意はないこと。
    「こんなキスをするのも、これ以上先をしたいのも君だけだ。 わかってくれるな?」
    雨に濡れて、びちょびちょになった先生。一生懸命に丁寧に話してくれた。
    「…わかりました。信じます。だから…ワガママ言ってもいいですか?」
    「うん?もちろんだ。こんなに可愛い恋人の頼みだからな。…まぁ、ほどほどなので、頼む。」
    「ふふっ お願いは、もう1回ギュウしてください。それから、沢山チュウして欲しいです。」
    両手を先生に向けると、即座に抱きしめられて、キスをしてくれた。優しくて、優しくて、かっこいい、やっぱり俺の恋人は先生だけだし、先生の恋人も俺だけだ。 今度のキスは、幸せな味がした。
    びしょ濡れの顔を見合わせ、笑いながら俺達は引き返して行った。


    ー終わりー
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    Replies from the creator

    deundeuun

    PROGRESSさねみんのお誕生日ssの進捗です。
    思いっきり途中ですが、良かったら読んでやってください。
    まだ未定 勤め先の路線には最近新しく出来たホテルがある。外資系のオシャレなやつだ。黒と白を基調に、吹き抜けのエントランスは小洒落てるな、と芸術に疎い俺でもそう思う。同僚の無口な奴は「おい、なんだ?俺の真似か?」とかブツブツ言ってたな。黒と白のストライプは全部自分だとでも思ってるのかね。だけど、自分の好きな奴からのお茶の誘いには即飛び乗って「おい、不死川。あのホテルはとても雰囲気が良いぞ。何より落ち着くな。やはり色のコントラストが良い。」と手のひらを返すどころか、全身ひっくり返ってんじゃねえのか?くらいの勢いで話し始めやがった。話半分に書類の整理を始める俺の腕を掴み、くるっと自分の方に向きを変えて、まだ話す。「そしてな!彼女は目当てのアフタヌーンティーを俺の分も予約していてくれてな!紅茶やコーヒーもうまく、沢山話す彼女はとてつもなく可愛らしく、愛らしく…」…始まったな。小さなため息をついて、顔の向きを変える。まだ続く…「そして、あのシックな建物の中でカラフルで美しいアフタヌーンティーのケーキの数々!小さいが全て甘さ控えめで美味かった。…そして、彼女がな…」まだまだ続く“彼女”の観察日記を右から左に受け流しつつ、そのホテルに行ってみたくもなった。
    1872

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    deundeuun

    DONE #rntnワンドロワンライ に参加致します。
    「自惚れても、いいのだろうか。」を選びました。
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    知らなかった、君のこと。 君の目は丸く大きく美しい。君の口は大きく開く、口角がぐっと上がるのが可愛らしい。君の手は…自分ではガサガサだと言っていたが、妹の頭を撫でるとき、彼女だけでなく、周りまで幸せにする。そんな君が、何故。何故なんだ。俺には全くわからない。何故俺の羽織を抱くのか。


     目につく隊士だった。殺伐とした鬼殺隊の中で、彼の周りだけ笑い声が絶えなかった。笑い合うだけでなく、最後には皆を鼓舞する。不思議な光景だった。鬼に家族を殺された者が多い鬼殺隊で初めて見るタイプだった。気付いたときには、目が追うようになっていた。今思えば、ややこしい家庭に育った俺が無意識に温かさを求めていたのかもしれない。 
     俺は自分に何も自信はない。ただ声が大きく、少し強いだけだ。君のように周りを笑顔にできるのかもわからない。近くにいる太陽のような君。そんな君が継子になってくれ、俺はその温かさを少し浴びることができ、幸せだった。夜毎命を賭して闘う、心身共に疲れる日々の、まさに癒しであった。気持ちが温かく、穏やかになるのがわかった。
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