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    deundeuun

    @candi___ru059

    🔥🎴・💎⚡️が大好きです💕 久々腐りました。 
    腐る直前に書いたssなども、あげたりしてます。今は大腐りです。

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    deundeuun

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    お友達と話していて、子ども(小五)♂×先生♂…というネタを頂きまして、即書きました。えっつな雰囲気はありますが、何もしてませんw 名前は付けてませんので、お好きなCPでお楽しみください🙇‍♀️

    あつくて、あつい窓を見ると、嫌になる。9月だって言うのに、蝉は元気に騒いでる。9月だって言うのに、太陽も元気すぎる。秋を感じるのは、一瞬の風だけだな。いつもとは違う窓からの景色に、彼はそんなことを考えていた。ここは小学校だし、彼は児童だ。そう、児童…にしては、大人びていて、今だって保健室のベッドに腰掛け、足を組んで、頬杖をついている。

     ふと彼が廊下に続くドアに目をやる。遠くから走ってくる足音がする。段々と音は大きくなり、こちらに向かっている。彼はニヤリと口許をゆがませた。

    「ガラガラガラ!」
    「いた!はあはあ やっぱり!はあはあ
    ここにいた!はあはあ」
    言葉の合間に息をしてるのか、息の合間に話しているのか、とにかくドアに立っている彼は、いわゆる先生というやつだ。ベッドの上の児童は、そっと口許を直した。
    「何?」
    「何じゃないだろ!急にいなくなって!探し回ったんだぞ!」
    児童は返事をせず、肩で息をする先生を見ていた。まるで小鳥を見るかのように、優しく、目許を歪ませ、見つめていた。

    「さぁ、戻ろう。皆待ってる。」
    手を差し伸べたそのとき、腹部を両手で抱え込み、ベッドの上で疼くまる子どもを見た。瞬間彼は走り、子どもと同じ目線になるようベッドの隣に跪いた。
    「お…おい!大丈夫か?どこが痛いんだ?…あぁ!くそ!養護の先生がいないな!」
    頭の後ろを少しかきながら、部屋を見回すも、大人は自分しかいない。と、誰かが彼の腕を掴んでひっぱった。
    「っと!」
    バランスを崩し、ベッドの方に向き直る。目の前には彼の受け持つクラスの子どもが、いた。ただ、いただけではない。子どもが先生の頭を持って、顔を見合わせていた。あと数センチどちらかが動いたら、唇がぶつかってしまう。それくらいの距離だった。一瞬わけがわからない先生だったが、ハッと我に返った。
    「放しなさい!」
    手を掴んで離れようとするが、まっすぐこちらを向いている、小さな手を解けないでいた。大人でもない、どちらかと言うと背も低い、小さな子ども。だが、その眼差しは大人のそれと変わらない。なんと、魅力溢れる、美しい瞳なのだろう。

     どのくらいだろう。体感時間はかなりあったが、実際には1分とかかってはいない。見つめ合うその行為は、それくらいの長さに感じた。
     児童は吹き出し、先生を放した。クスクス笑いながら、ドアに向かって歩く。あっけにとられた先生はポカァンと口を開いて、まだベッドの横に座っていた。ドアから廊下に出た彼は、
    「先生?何してんの?僕もう戻るよ?じゃあね?」
    ひらひら手の平をバイバイと言うようにしながら、彼は姿を消した。最後に、あの瞳をこちらに向けながら。

    ベッドの横の彼、廊下を歩く彼、それぞれが自分の顔の熱さに気付くまで。あと10秒。

    ——-終わり——-
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    Replies from the creator

    deundeuun

    PROGRESSさねみんのお誕生日ssの進捗です。
    思いっきり途中ですが、良かったら読んでやってください。
    まだ未定 勤め先の路線には最近新しく出来たホテルがある。外資系のオシャレなやつだ。黒と白を基調に、吹き抜けのエントランスは小洒落てるな、と芸術に疎い俺でもそう思う。同僚の無口な奴は「おい、なんだ?俺の真似か?」とかブツブツ言ってたな。黒と白のストライプは全部自分だとでも思ってるのかね。だけど、自分の好きな奴からのお茶の誘いには即飛び乗って「おい、不死川。あのホテルはとても雰囲気が良いぞ。何より落ち着くな。やはり色のコントラストが良い。」と手のひらを返すどころか、全身ひっくり返ってんじゃねえのか?くらいの勢いで話し始めやがった。話半分に書類の整理を始める俺の腕を掴み、くるっと自分の方に向きを変えて、まだ話す。「そしてな!彼女は目当てのアフタヌーンティーを俺の分も予約していてくれてな!紅茶やコーヒーもうまく、沢山話す彼女はとてつもなく可愛らしく、愛らしく…」…始まったな。小さなため息をついて、顔の向きを変える。まだ続く…「そして、あのシックな建物の中でカラフルで美しいアフタヌーンティーのケーキの数々!小さいが全て甘さ控えめで美味かった。…そして、彼女がな…」まだまだ続く“彼女”の観察日記を右から左に受け流しつつ、そのホテルに行ってみたくもなった。
    1872

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    deundeuun

    DONE #rntnワンドロワンライ に参加致します。
    「自惚れても、いいのだろうか。」を選びました。
    ⚠️
    ・🔥🎴 ・継子if ・ちょっと🔥さん弱気
    知らなかった、君のこと。 君の目は丸く大きく美しい。君の口は大きく開く、口角がぐっと上がるのが可愛らしい。君の手は…自分ではガサガサだと言っていたが、妹の頭を撫でるとき、彼女だけでなく、周りまで幸せにする。そんな君が、何故。何故なんだ。俺には全くわからない。何故俺の羽織を抱くのか。


     目につく隊士だった。殺伐とした鬼殺隊の中で、彼の周りだけ笑い声が絶えなかった。笑い合うだけでなく、最後には皆を鼓舞する。不思議な光景だった。鬼に家族を殺された者が多い鬼殺隊で初めて見るタイプだった。気付いたときには、目が追うようになっていた。今思えば、ややこしい家庭に育った俺が無意識に温かさを求めていたのかもしれない。 
     俺は自分に何も自信はない。ただ声が大きく、少し強いだけだ。君のように周りを笑顔にできるのかもわからない。近くにいる太陽のような君。そんな君が継子になってくれ、俺はその温かさを少し浴びることができ、幸せだった。夜毎命を賭して闘う、心身共に疲れる日々の、まさに癒しであった。気持ちが温かく、穏やかになるのがわかった。
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