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    deundeuun

    @candi___ru059

    🔥🎴・💎⚡️が大好きです💕 久々腐りました。 
    腐る直前に書いたssなども、あげたりしてます。今は大腐りです。

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    deundeuun

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    12/24.25に開催される『炎を囲む会3』用ssです。
    以下注意書きをお読み頂き、大丈夫なようでしたら、ご覧ください。
    ⚠️
    ・🔥先生と🎴君のお話。キ学。
    ・全年齢。ほわほわ系。

    ひとりと、ひとりは 玄関を出ると空気の冷たさに驚く。やっぱりやってしまうこと。空に向かって、はぁっと息を吐く。ほわぁ、と白く色が変わり、スッと消える。季節は紛うことなき冬だ。体は正直で寒さをアピールするものだから、久しぶりに出したダッフルコートを着てきた。風邪なんか引いてられないからな。
     今日も朝の仕込みを手伝って、身支度をして出てきた。学校へ向かう途中、ふと左手を見る。今日のランチバッグは2つ…あると、からかわれるかな?って思って、大きいランチバッグに小さいものを入れてみた。この使い方に気付いたときは、まさに、えへん!て感じだった!ん?今は、どや?かな。と!とにかく!こっそり、こっそり、社会科準備室の机の上に置く。それが今日の俺のミッションだ。がんばれ!俺! 青い空に向かって顔を上げ、想いに新たに拳をギュッと握る。今日もいい天気だ。

     俺の家から学校まで、最寄駅から30分くらい。昨日が終業式だったから、うちの生徒や学生とかも見当たらない。大人ばっかり。そんな人達と一緒に改札を通り、ホームにたどり着く。今日は先生達が大掃除をするらしく、俺は志願して手伝うことにした。竈門はいつも手伝ってくれてるから、いいんだぞ?休んでも。と先生は言ってくださったけど、少しだけ、少しだけ眉毛が八の字に下がったのを俺は見逃さなかった!だから志願した。ふん!と強く鼻から息を出したら、鼻から白い煙が沢山出た!恥ずかしくて、手でパタパタとかき消す。と、左手のランチバッグに目が止まる。…そうか、学校無いんだから、誰かに見られることもないから、こんなことしなくても良かったんだな。ちょっと自意識過剰だっな。へへ …いや!誰かに見られてるかもしれないからな。安全安心を考えたら、これが最善だ、うん。最善…とか何とか、考えていたら電車が来た。

     ゴーという音を立ててホームに入ってくる電車。音と共に風も一緒に連れてきた。うっ寒い。皆肩をすぼめて、体を丸くしているように見える。今日は空気がとても冷たいから。わかる、わかるよ。俺も手袋忘れてきて、すごく寒いもん。と、ドアが開き、中に入ると、あぁ温かい。座れそうなスペースもあって、そっと座った。今日は空いてるな、本当。いつもの時間だけど、こんなに空いてると違和感あるな。休みの日って感じだな。窓の外を眺めていたら、次の駅に着いた。実はこの駅に煉獄先生が住んでるんだ。こっそり知ってる。話してたらそっと教えてくれた。駅から遠いから皆知らないと思うがな。はははは!って言いながら、ちょっと焦った匂いがしたっけ。俺にだけ教えてくれたんだ。内緒だって。ふふふ 
     
     減速しながら電車は滑る様に隣の駅に入って行った。ホームを背にしてる俺は何の気無しに、電車を待つ人々を流れる景色の中見ていた。と、スピードがゆっくりとなった頃、金色の髪を持つ長身の男性を見つけた。いつものコートだ。あまりよく知らないけど、高いんだろうなぁ。素材が良さそう。そして、ものすごくかっこいいんだ。寒さからによるものじゃない、俺の中の気持ちで顔が熱くなる。 軽快な音と共にドアが開き、乗客が増える。先生は2つ隣のドアから乗ってきた。寒そうにマフラーで鼻を覆っていたけど、それを取って、座ってふぅと息を吐いている。それをそっと見てる俺。なんだか、嬉しい。今、煉獄先生を俺だけが独り占めしてるみたい。いや、もちろん周りに人はいるけど、あのかっこいい人は俺の先生なんだ!すごいだろ!って言いたくなっちゃう。なんだか、はしゃいでしまう。こ、これが休みのテンションか。…いや、違うか。1人自問自答して、そっと口の端を上げていると、学校の最寄駅に着いた。さぁ登校するか。

     駅の階段を降り、改札を出る。と、人混みで先生を見失ってしまった!え?え?同じ方向にしか進まないはずなのに!もしかしたら、もう俺より先にどんどん歩いてるのかもしれない!先生、足が速いんだった!めちゃくちゃ速いんだよな。うぅ、間に合え!俺!登校中の先生なんて、レアすぎる。俺は学校へ向かって走り出した。


    ——————


    「天気予報をお知らせします。今年のクリスマス、県内は晴天に恵まれますが、時折冷たい風が吹くでしょう。空気も冷たいです。温かくしてお過ごしください。」
    毎朝つけている県のTV局。実家で見ていた習慣もあって、ついつけてしまう。キー局のような派手さはないが、地域のゆったりとした感じが俺は好きだ。
    「と、いかんいかん。授業が無いからか、気を抜いてしまっている。」
    慌てて玄関を出る。ピュー!と強く冷たい風。思わず肩をすくませる。寒いな。天気予報は当たるなぁ。再度玄関を開き、マフラーを首にさっと巻く。鍵をかけて、エレベーターに向かう。今日は雑務があって、登校する。寒いからな、早く終わらせよう。

     駅のホームで今日のタイムスケジュールを組む。まず職員室の机まわりを片付けて、いや、理事長に書類を提出するから、理事長のスケジュールを確認しないと。それから部活の部室を覗いて汚かったら掃除。合間に社会科準備室も見て、と。…まだまだやることは沢山だが、終わるのか今日中に。いや、終わらせねば! と、頭の中が忙しくなった頃、電車がホームに入ってきた。おぉぉ…さ、寒い。寒さに弱いんだろうな、俺は。生徒に…バレてないといいなぁ。

     ドアが開き、やっと温かい電車内へ。ん?席が空いている。あぁ冬休みに入ったからか。久しぶりに電車の座席に座る。マフラーを外し、ふぅとひと息。隣に人が座らない電車内。なかなか珍しいな。この路線は学校が多く、いつもは沢山の学生が乗る。もちろん教師の俺は早い時間の電車に乗るが、ここまで空くのはなかなか無い。 しばし、ぼぅっとしていると何やら視線を感じる。ん?ん?どこだ?誰だ?…あ、少し離れたところによく見る顔が。ふふふ 気付いてないと思ってるな。めちゃくちゃ視線感じるからな、それは無理だよ少年。学校外で見る彼は…可愛いな。いや、違う。待て。相手は生徒だ。え?あ… プシュー!お!降りよう。学校の最寄駅だ。うん。降りよう。さ、さて、気を取り直して、学校に向かおう。

    …ん?彼は何で制服を着ているんだ?そしてこの駅で降りているな。キョロキョロしている。おっ!走り出した。いちいち面白いが、俺も向かうか。うぅ、しかし寒い。マフラーもきっちり巻いて俺は歩き出した。
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    Replies from the creator

    deundeuun

    PROGRESSさねみんのお誕生日ssの進捗です。
    思いっきり途中ですが、良かったら読んでやってください。
    まだ未定 勤め先の路線には最近新しく出来たホテルがある。外資系のオシャレなやつだ。黒と白を基調に、吹き抜けのエントランスは小洒落てるな、と芸術に疎い俺でもそう思う。同僚の無口な奴は「おい、なんだ?俺の真似か?」とかブツブツ言ってたな。黒と白のストライプは全部自分だとでも思ってるのかね。だけど、自分の好きな奴からのお茶の誘いには即飛び乗って「おい、不死川。あのホテルはとても雰囲気が良いぞ。何より落ち着くな。やはり色のコントラストが良い。」と手のひらを返すどころか、全身ひっくり返ってんじゃねえのか?くらいの勢いで話し始めやがった。話半分に書類の整理を始める俺の腕を掴み、くるっと自分の方に向きを変えて、まだ話す。「そしてな!彼女は目当てのアフタヌーンティーを俺の分も予約していてくれてな!紅茶やコーヒーもうまく、沢山話す彼女はとてつもなく可愛らしく、愛らしく…」…始まったな。小さなため息をついて、顔の向きを変える。まだ続く…「そして、あのシックな建物の中でカラフルで美しいアフタヌーンティーのケーキの数々!小さいが全て甘さ控えめで美味かった。…そして、彼女がな…」まだまだ続く“彼女”の観察日記を右から左に受け流しつつ、そのホテルに行ってみたくもなった。
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