ふたりの夜 ー初秋編ー 暑い。とにかく暑い。暦はもう秋なのにこの暑さはなんだ。夜も暑い。地球に優しい生活を目指している我が家は、エアコンを28度に設定している。昼間の熱が体に残っているからか、ここ数年はこの温度では寝苦しい。上、下、とどんどん脱いでいってしまう。もちろん寝ている間に。そして、いい涼しさになって、ようやく眠れる。あぁ、暑いな。明日は炭治郎に1度下げてもいいか相談しよう。あ…涼し…スゥ
ぴちゃ ぴちゃ ちゅぱぁ ちゅるぢゅる
…ん?なんだ?どこか…らか…水音がす… ん?俺の唯一布を纏っているところが温かい?気持ちもいい。し? 右手を伸ばし、隣に寝ているはずの恋人を探す。ポンポン。いない?ベッドを触るだけだ。そっと下半身に目をやると、パチッと目が合った。驚いて目を大きくする割には口も手も止めない炭治郎がそこにいた。今度は目で笑い、もっと激しく頭を動かし始めた。
「んんっ ん はぁ」
思わず声を上げてしまう。寝起きの喉を動かして声を絞り出す。
「不意打ちはダメだ、と言ったろぉ?」
そっと彼の髪を撫でる。やっと口を離したが、手は離さず動かし続け、俺を見て今度はこちらに向かって口を開く。
「す、すみません。えっと…お、お腹すいちゃって。そ、そう。大きなバナナを見つけたから、つい…うぅ ごめんなさい。」
顔を赤らめる彼の体をふいっと持ち上げ、俺に覆い被さるようにする。真上から見下ろされるのも、無い状況で、可愛いな。
「怒ってます?」
小さい声が上から降りてくる。
「ん〜 そうだなぁ。」
ニヤッと口の端を上げ、彼と一緒に体をくるっと返す。体勢が交代した。
「ふふ」
「え?え?」
「そんなに腹が減ってるなら、ここから食べたらどうだ?随分柔らかいしな。」
右手で彼の下の口に、指を添える。
「添えただけなのに、指が食べられてしまったぞ?ほら。」
グッと中に指を入れると、小さく息を吐いて、体がビクッとする。
「んぁ はっはっは… まだお腹空いてます。」
とろんとした彼が願い事をしてくる。
「お腹いっぱいにしてやろう、な。」
グン!と彼の中に入る。
「随分空腹だったんだな。ん…いきなり全部食べないでくれ。」
「だって…口でしてたから…」
「ふふ そうか。早く食べたかったか。ほら、お食べ?」
口の出入り口の浅い所、奥の方、と出し入れする。ギュンギュン締められて、我慢するのが辛い。正直早く出したい。
「ど、どうだ?うまいか?」
「ん〜 美味しいれす。あ、あ、う…うん。」
とろり蕩けて、いつもより薄く開いた唇。力無く開く唇。息をするたびに胸が上下している。
「れんご…しゃん、あの…」
「ん?」
「あ…ん あの、ここもしてください。」
もちろんわかっていながら、聞いている。胸に手を置いて、指で挟んだり、指の腹でさすったり、胸の先端を触っている。
「ここ?」
そっと手をどかし、人差し指で突起の周りをくるくると移動させる。
「ち…がいます。いじわるしないで…?」
こんなに可愛い俺の恋人。なんてエッチになったんだ。ゆっくりゆっくり育てた甲斐があったなぁ。
ニコッと笑って、また彼に覆い被さる。パクッと音が鳴りそうな勢いでぷるぷる震える彼の乳首に貪りつく。ピンク色の可愛い乳首を可愛がる。舐めて、唇で挟んで、指で擦り上げる。俺が動く度、体がピク、ピクと動く。もちろん腹の奥も。
「すごいな。本当に食べられちゃうよ。う…」
「だってぇ…ぷ!」
急に口を押さえて吹き出す。わ、笑ってる?
「もうやめてください。バナナが生えてる煉獄さん想像したら、面白くなっちゃいました!」
「た、炭治郎が言い出したんだろう!って、ははは!確かにな。」
「てゆか、もうおじさんみたいで、やです。」涙を拭いながら彼は言う。
「だ・れ・が、おじさんだ!」
最奥に突き立てる。
「おじさんはこんなことできないんじゃないか?ん?ほぉら!」
強過ぎる快感に、2人はあっという間に果ててしまう。どてん、と横になって、2人とも肩で息をする。
「大丈夫か?」
ニコッと笑って、下腹部を触って、
「はい。お腹いっぱいです。」
と、彼は言う。やおらベッドから起きて、
「喉渇きましたね。」立ち上がると、たらぁりと太ももを白いどろりとしたものが垂れた。
「あ!や、やだ」
両手で彼が隠すより早く、俺のバナナがまた起立していた。
ーーおわりーー