突然ピンチに陥るtksgさんと、mrくんごぼ、と溺れるような音がした。
班行動での任務を終え合流地点を目指して歩いていたら突然大量に喀血した。前触れも何もなく、急に気分が悪くなったと思ったら地面に血をぶちまけていた。マスターに何か起こった、またはこれから起こると直感し先を急ごうとしたがまた咳き込んで足が止まる。突き刺すような肺の痛みに思わず呻く。激しい咳が止まらず肺の中の空気がどんどんなくなっていく。先を歩く同行人を呼び止めようとして、誰もいないのに気づく。しまった、殿を歩くんじゃなかった。……先に行っててくれたほうがマスターの危機には間に合うか。立っていられずうずくまり、何度も喀血を繰り返す。やっと吐ききったと思ったのも束の間、高杉は思わず目を見開いた。肺にどろりと液体が滲出してくる。息ができない。必死に吐き出そうとするが肺の中の空気はさっきの咳ですべて吐き出してしまっていた。補充しようにも喉を血がふさいでいて息を吸えない。
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