宇宙を織り上げて海に行くと、砂や水にいろいろな物が沈んでいたりする
それを拾い上げると、曼荼羅が浮かんでくる
家に帰って引き出しを開けると、糸を取り出して布を織り上げる
曼荼羅は頭の中にあるのだから、もちろん本を読んだりいろいろなものに触れるたびにぐにゃぐにゃと姿を変える
姿を変えていく曼荼羅を織り上げるのはとても楽しい
宇宙を織り上げていくのだから、とてつもなく楽しい
しかしそれと同時にとてつもなく大変で、不毛で、辛いものでもある
織り上げる為には集中しなければいけない
誰とも話せない孤独感と、自分と向き合う辛さ
作業が嫌で布を燃やしたくなったりもする
こんなひどい形の曼荼羅は誰にも見せられないと放り投げたこともある
それでも織り上げるのだ
拾い上げたものから 私のニューロンから生まれた宇宙を
そして完成した時に その喜びと達成感に笑みするために