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    claberry_game

    @claberry_game

    MHRでモソモソとオリハン♂と♀でウツハン♂したりカゲハン♀したり。オリハンの設定それなりにあるのでもはや創作レベル
    ちょっとアレソレな絵や文などをポイッとします

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    claberry_game

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    恋は下心、愛は真心と誰そ彼と同軸の思い付いたからポチポチした兄妹こぼれ話です

    弊オリハンの兄妹が駄弁ってるだけの話。
    ウツハン♂とカゲハン♀要素がサプリ程度に混入されてます

    赤い実は弾けるのか「お兄ちゃぁん、今日一緒に御飯食べよ〜」


    そう言って自分と同じく休暇中だった筈の妹は片手に見事に〆られた鳥を持って玄関に入ってきた


    ◇◇◇


    「別に良いが、お前…ソレどうした」

    「ソレ?」

    「鳥」

    「コレがおかずだよ!」

    ズズイっと笑顔で鳥を誇らしげに掲げてくる妹

    「それは分かるぞ流石に」

    「じゃあなぁに?」

    「お前今日狩りに出てねぇだろ、何で〆たての鳥持ってんだ」

    「あのねぇ、コレねぇ〜教官に獲ってもらったの〜」

    「…ウツシに?…?アイツ今日任務無かったか?」

    朝方買い物をしている時に屋根の上を走っている所を見たので、恐らく今日は任務だった筈の奴が何故休暇で里内の散歩に出ていたらしい妹に鳥を獲って渡しているのか

    「お昼頃に河原で日光浴しながら散歩してたらね、お仕事終わった教官が上から降ってきたからお話ししてたんだよ」

    それでその流れで何故鳥を〆たんだ…?まぁ良いか

    「で?俺の所に持ってきたって事はお前何か食いたいモンでもあるのかクララ」

    「揚げたの食べたいの」

    そう花が咲いた様ににっこり言う妹は何か料理できそうな顔はしてるが、多少は作れるがそんなに料理等が得意じゃないので、基本ルームサービスは妹の家の方に居て、自分が狩りでそれなりに家を空ける時は多少の管理をしてもらい、自分の家と妹の家の管理を任せて、定時で帰って貰っている

    「ルームサービスの奴はどうした」

    「今日お兄ちゃんと御飯食べるから今日はもう良いよ〜って帰ってもらったの」

    「そうか」

    「そうなの。後ねぇ、お兄ちゃんの御飯食べたかったんだもの」

    「…仕方ねぇな、お前は」

    そう溜息を吐くが、よくある事なのだ妹が俺の家の方にやってくるのは。
    自分でも多少甘やかしてしまっている自覚はあるが、まぁ妹は可愛いので問題無いだろう、赤子の時から俺が育てたのだし
    そうして妹から経緯がよく分からん鳥を受け取って下拵えをしていくが、妹がその間何をしているかと言うと大体その作業を見てるか俺の腰らへんに引っ付いてるかのどっちかだ。言えばちゃんと何か取ってきたりして手伝うので大体そのまま放っておく
    今日は引っ付いてる方だな

    「お兄ちゃあん」

    「何だ」

    「お兄ちゃん良い匂いするね」

    「…はぁ?…良い匂い…?」

    すん、と何となしに自分を嗅いでみるが、いまいちその良い匂いとやらが分からん。今下拵えしてる鳥と調味料の匂いしかしない

    「何かねぇ」

    「おう」

    「ちょっとひんやりした感じでスゥっとするんだけどね、その次に何か微かに柔らかくて甘くて美味しそうな感じの匂いがする」

    「フハッ、何だそりゃ」

    妹の話を聞きながら鍋に油を注いで火をかけ温める

    「私ねぇ、お兄ちゃんにこうやって引っ付いてると何か眠くなってくるの」

    「そりゃお前寝かしつけたりして育てたの俺だからだろ。流石に今寝られたら油の方見てなきゃなんねぇから寝間に連れてってやれねぇぞ」

    「寝ません〜〜連れてってくれなくて良いよぉ、お兄ちゃん私何歳だと思ってるの」

    「大体エルフ的に言えば幼児」

    「違うよ!も〜…それでね」

    大体温まったので下拵えした鳥をゆっくりと鍋に入れると、じゅわりじゅわりと泡立っていく

    「教官はね、噛み付きたくなるんだってお兄ちゃんに」

    「………何の話してきたんだお前等」

    「恋バナ?」

    「はぁっ!?…ホントに何してんだお前等は」

    河原で恋バナしてその流れで鳥獲ったのかコイツ等は…脈絡がまるで無いし何で俺の話になるのかも分からんし仮にも弟子の妹に何言ってんだアイツ…今度会ったら殴るかと揚がりつつある鳥肉を見つつ菜箸で突きながら決意した

    「私ね、お兄ちゃんの事大好きよ」

    「どーも、俺もお前の事同じくらい好きで大事だよ」

    「だからねぇ、私大好きなお兄ちゃんには幸せになって欲しいの」

    そう言って妹はグリグリと頭を擦り付けてきた

    「俺は…、お前が幸せなら何でも良い」

    「駄目よ」

    「?」

    「私、さっきも言ったけどお兄ちゃんの事大好きよ。でもね、駄目よ」

    「何が」

    「お兄ちゃん《が》幸せにならないと許さないわ」

    「…だから、」

    駄目なのか、俺はお前が幸せそうに笑って生きてくれるならそれで良いのに。そうであれと願いながらお前を育てたから、あの狐の様な男が良いとお前が望むならと何も言わずにおいたのに

    「お兄ちゃん、私ね意地悪言ってる訳じゃないのよ」

    「…クララ、」

    「そんな悲壮感溢れる泣きそうな顔でコッチ見ても駄目よ。お兄ちゃんが私を慈しんでくれてるのは凄い分かってるよ、私はお兄ちゃんに幸せになって欲しいけどね、でも私が一緒に幸せになりたいし幸せにしたいのはお兄ちゃんじゃないもの。私じゃ駄目よ」

    「…お前、大きくなったな…ちょっと前まで乳飲み子だったのに…」

    「ちょっと前じゃないよソレ。お兄ちゃん、鳥」

    「あ。」

    鳥肉は良い感じに揚がっていた


    ◇◇◇


    「それでね、前にね、里の女の子達がね、お兄ちゃんは目の保養の観賞用だって言っててね」

    「観賞用」

    「何で〜って聞いたら、面倒見良くて綺麗だけど基本口が悪いしすぐ怒るし、何より自分より美人で家庭的で良妻賢母っぽちのはちょっと…だって」

    「良妻賢母…????」

    「でもだからと言ってね〜お兄ちゃんは基本里の人以外の人間駄目でしょ」

    「いや…」

    「駄目でしょ、変な事言ったりやろうとする人だったら怒るし怒鳴りながら殴り込みに行こうとするけど、そうじゃ無かったら里とか里長とかゴコク様とかの面子守ろうとお行儀良く礼節をもって表面上は対応して行動するじゃない。でもソレとは別に、里外の人間には近寄られたくないし触られそうになるのも嫌なんでしょ、ずっとお兄ちゃん見てたら流石に分かるよ」

    今日は妹の圧が強いな…反抗期か?と思いながら夕食の揚げた鳥をつつく。美味いなコレ何の鳥だ?

    「ねぇお兄ちゃん、教官の事好き?」

    「ンぐ…っ!ゲホ、何だ急にお前…別に嫌いな奴にわざわざ師事はしねぇし…あんなんでも実力は確かだしよ…幼馴染…?友人……???程度くらいには…時々暑苦しくてうざいとは思ってるが」

    「お兄ちゃんがねぇ、本気で嫌がってるみたいなら、私まだまだ教官には敵わないだろうけど教官油断させて一撃くらいは重たいの入れてお兄ちゃんの事は諦めて下さいって言うよ」

    「…?うん?」

    「でも別に教官の事をね、嫌がってないじゃん、お兄ちゃん」

    「ん????」

    何の話だ?

    「今日、教官と恋バナしたって言ったでしょ」

    「嗚呼、謎のやり取りか…」

    「基本教官の不利益の事でアレコレ言ってただけでしょお兄ちゃん、教官からお兄ちゃんが何言ったか聞いたけど。お兄ちゃん懐に入れた人に甘いから実は結構好きなんでしょ」

    やっぱアイツ明日殴りに行こうと思った

    「いや…そこまでじゃ無くないか…?普通だろ。何か嫁にしたいとかは確かに言われたけどな、そもそも…カムラじゃ何か有りらしいが、男同士ってのもあるが種族的な寿命差とかがだな」

    「確かにエルフ長生きだけどさ、殺されたら普通に死ぬでしょ私達も。狩人だし…じゃあ危険が付き纏ってるならあんまり関係無くない?それなら生きてる間に悔いなく好きな様に色んな事したいじゃない」

    「いや…あのな」

    「男同士なのもお兄ちゃんそもそもどっちも興味持ってないでしょ、男とか女とか拘り無いからどっちでも良い人でしょ」

    「クララ、おい」

    「ソレに故郷の事もさ、見つけたら普通に満足してカムラに帰ってくるって言ってたじゃない」

    「そりゃもう生きてる奴いねぇと思うしなぁ彼処…」

    何かプリプリしだしたな…飯食って腹が膨れたから眠くなって寝ぐずりで不機嫌なのか…?布団敷くか…?

    「例えばミハバさんがお兄ちゃんに求婚してきたらどうなの」

    「殴って目を覚まさせる」

    「ナカゴさんは?」

    「ナカゴにはコジリがいるだろ」

    「ほらぁ〜教官にしたみたいに説得すらしようとしないじゃん。ミハバさんとナカゴさんだってお兄ちゃんと幼馴染でお友達でしょ。お兄ちゃんやっぱり結構教官の事が好きなんじゃない…何だかんだで結構一緒にお酒飲んだり遊んだりしてるでしょ、何かたまにお兄ちゃんは教官の家行くし、教官はたまにお兄ちゃんの家に来てるっぽいし」

    「いや、それは…アレはだな、んん…」

    確かに普通に飲んでる時もあるが、初めてヤッた時からアイツの欲求不満の解消をなし崩しに何年も相手して手伝ってやってるとは流石に言い辛いんだが……そう、何年も……???あれ、何でだ…?

    「お兄ちゃん?」

    まぁどうせ決まった相手がアイツにできるくらいの間ならセフレしてやっても別に良いかと思って確かになし崩しに幾度も致して抱かれてたが、実際はアイツが言うには俺と恋仲だとアイツは思ってたらしくて、何か実はセフレじゃなかったらしいが、俺が何年もアイツの相手をして受け入れて何度も抱き潰されたりする必要は何処にあった…?クララが言う様にミハバやナカゴやツリキじゃあこうはならなかった筈だし、初めは深酔いして緩んだ思考で師として世話になったからそれくらい良いかと思った…が、良くはない…よな???俺の貞操観念ガバガバか??

    《某思いますに、兄君に置かれましては憎からず想ってらっしゃるとお察ししました故にウツシ殿の御求婚を素直にお受け入れになられては、と》

    今日の夕暮れ時、カゲロウから去り際に言われた事が脳裏に蘇る

    「お兄ちゃん、どうしたの?」

    憎からず想っている…?俺が?…アイツを?抱かれてもまぁ良いかと自然に何度も許容できるくらいに…?じゃあソレってつまり俺もどっかでアイツに抱かれたいって思ってたって事か?俺大丈夫か?なんでだ、顔が熱い…目が潤んでくるし喉が嫌に乾く

    「お兄ちゃん、顔真っ赤だよ…?」

    「俺…、うそだ…」

    力が抜けて顔を手のひらで覆ってその場に横たわってしまう

    「え?お兄ちゃん?お兄ちゃん???」


    ー嗚呼、誰かこれは嘘だと、気のせいとだと言ってくれ
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