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    claberry_game

    @claberry_game

    MHRでモソモソとオリハン♂と♀でウツハン♂したりカゲハン♀したり。オリハンの設定それなりにあるのでもはや創作レベル
    ちょっとアレソレな絵や文などをポイッとします

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    claberry_game

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    ええいつもの通りの弊時空の里です!
    弊オリハンの種族をエルフとしてますので、ソレについてのアレコレ話。好きな作品を参考に種族について語ったりなんだり\( 'ω')/ナチュラルに弊ウツハン♂とカゲハン♀で駄弁ってます

    エルフってていう小噺─ソレは折角だしと言う事で家に集まり飲んでいた時の話である。

    「そう言えばさ、俺は君達兄妹との付き合いも結構長いし、クラウスと婚姻しといて何だけど、よく考えたら俺ってエルフって種族の事よく知らないんだよね。竜人族みたいにハンターズギルドとかに深く関わってる訳でも無いみたいだし…」

    「嗚呼…某も数名くらいは知り合いにはおりますが、彼等はハンターズギルドや人間の生活に関わる等の表に出てこない他の竜人族と同じく独自の集落で生活している事が殆どの様です故…ソレが我等竜人族より顕著な種族ですな。竜人族とエルフは近縁の種族と言う括りにはされていますが、そも竜人族自体も長命な様々な種族の集まりともされていますし、エルフに関しては某も知り得ない事が多い種族ですな…なので、某もエルフで密接に関わっているのはクラウス殿とクララ殿くらい、と言った具合で…」

    「急に何なんだお前等…」

    「ご飯美味しい!」

    「良かったねぇ小愛弟子!」

    酒を飲み交わし料理を突きながら、ふと疑問に思ったウツシが問えば、興味深い内容にカゲロウも知的好奇心が疼いて話に便乗し、二人は1番詳しいだろうクラウスに目線をやった。クララは余り兄のクラウス程知らぬであろうと言うのが此処にいる者達の見解なのでそのまま健やかに美味しくご飯を食べててもらう事にしたのである

    「いや…だって自分の番について深く知りたいじゃないか…君あんまり自分の身の上とかは昔から話してくれないしさ」

    「某は知的好奇心が疼いたのもありますが…ゆくゆくは…と言う事でウツシ殿と同じく番となる方の種族について見聞を深めたく思いまして…愛する方の事を深く知りたいと言うごく自然な動機ですな」

    「か、カゲロウさんったら…」

    「ふふふ」

    「だから俺の目の前で妹を口説くなっつってんだろうが。何なんだお前本当に」

    「まぁまぁクラウス」

    ウツシに宥められ杯に酒を注がれたので、意識を酒に向けて気を逸らす。

    「…知ってどうすんだ?知ったからっつーてどうにかなる話でもねぇだろ」

    「そうかもだけどね、君達の事は少しでも多く知っておきたいって言う気持ちなのさ」

    そう言うモンかと杯の中身を煽りつつも、まぁ別に減るモンでもないかと思ったし、こういう機会でも無ければ話す事も無いだろうとも思ったので自分の分かる範囲で話す事にした。妹は酒を嗜まないので暇潰しに自らの種族について改めて説明するのにも良いだろう

    「まず、俺もそんなに詳しくは知らねぇ。爺さんとか婆さんとか自分の親から聞いたりした感じの事しか知らねぇからな」

    「うんうん良いよ!」

    「まぁ…エルフってのの特徴だな、亜人で、人間にも近いし竜人族にも近いって言われてる長命な種族だ。パッと見の特徴は耳が長いってくらいか。繁殖力が極めて低くて個体数は少ないし減少傾向にあるっつーてたかな……んで、人間と違って病を得ることも基本的にはあまり無く、老いる事もせず、肉体を著しく傷つけられなければ死なねぇそうだ。背は高いヤツが多いし肉体は比較的頑丈で、あんますぐ疲れたりしない…よしんば疲れても少し休めばすぐ復活する。コレはウツシ、お前も俺の修行の時に気付いて言ってきたが、エルフってのは雪とかに足跡も残さねぇし、音もそんな立たねぇ」

    「おや、そうなのですか?」

    「嗚呼〜…うん、そうですね。モンスターから逃亡する訓練で俺がモンスター役をやって鬼事した時にクラウス脚速いし、草を掻き分ける音はしたけど足音そんなにしないし足跡無いし、追い詰めて疲れさせても少しの休息で復活するからアレは骨が折れたなぁ…」

    「すぐ捕まえて来やがった癖に何言ってんだ嫌味か?」

    「え…?そうだったのお兄ちゃん…私そんな事無かったけど……????」

    「?そうなのか?」

    「嗚呼〜小愛弟子もね、足跡は無かったよ」

    「ええ…?すぐ追い付かれましたけど…??教官にすぐ捕まりましたけど???いじめですか?」

    「多分小愛弟子はカムラで赤ん坊の時から育ったから無意識で人間の歩き方を真似てるんだろうね、少し足音がするんだよ。でもクラウスと歩いてる時は足音消えてるからやっぱりどっちみち無意識なんだろうね。…後、うん…小愛弟子はね、クラウスと違ってほらよく泣くから…それでどこにいるかすぐ分かるんだよ」

    「だって、教官どこまでも追いかけて来るし笑ってるし怖かったんですもの…」

    クララは修行時の辛い日々の記憶が蘇って来たのか死んだ目で虚空を見詰めている。師は懐かしさに朗らかに笑っているが、実は修行時に何回かこの師は頭がおかしいんじゃないかと思ったのは秘密だ。何度かは口からまろび出たけれども

    「それで、クラウス殿…老いることが無い…と、言うのは…?」

    「ん?嗚呼…大体エルフは今の俺くらいの年齢で見た目の成長止まるんだよ。クララはまだちょっとは成長するかもしれねぇが…成長止まった後の変化と言えば髪が伸びるとかそんくらいなモンだな。長とか俺の爺さんとか曾祖父さんとか…俺がガキの時に爺さんだよ婆さんだよ〜って何人か言ってきたがどう見てもちょっと年上の若い奴にしか見えなかったしな…竜人族みたいに老いると小さくなったり…とかは無かった筈だ。覚えてる範囲だと俺の故郷見た目若い奴しかいなかったと思う」

    「ほう…」

    「んで、感覚は鋭いし、遠くを見て多くを聞く。聡明であり、善良である……とか言うけどそうでもねぇ。そりゃ身内とか同種族に対しての話であって大体が排他的だ。人間を見下してる奴もいるから一概にそうは言えねぇ。だから竜人族みたいに人間社会に入ってる俺とかクララみたいな個体なんざ極端に少ないんだろうよ。エルフの容姿は男も女も中性的か女性的で端麗で細身なヤツが殆どで、髪の毛とか睫毛や眉以外の髭やらの体毛が生えないことも多い。後たまに内側から肌が光ってる様に見えるとか言う奴もいるけど多分容姿の良さを言ってるんだろうな。…だから俺の事をよく細いだの華奢だの女顔とか言ってくるヤツがいるが種族の特徴なんだよ。そんで俺の故郷だと金髪のヤツが多い傾向だったが色んな髪色の奴がいるのは竜人族とも人間とも共通だな。で、俺のとこは男女共に髪長く伸ばす風習があったから大体のヤツは髪長かった。」

    「物凄く良い香りがするのは?何か甘い味がするのは?コレもエルフの特徴だったりするかい?」

    「オイやめろ酒の席だがクララがいるんだぞお前味とか言うな、ソレ散々お前から聞いたけど俺はそんなん知らねぇよ」

    「(良い香りがするのは分かりますが甘い味もするのか…)」

    「お兄ちゃん確かお母さん似なんだよね顔。故郷にお兄ちゃんと行った時に古い写真で見たくらいだけど似てたねぇ〜お母さんはお兄ちゃんみたいに目元じゃなくて口元にホクロあったけど。私お父さん似だったみたい!」

    「まぁ…確かにそうだし…お前の化粧の練習に俺の顔貸して付き合ってやった時にな…何か母さんに顔が年々似てきたなとか思ったくらいには似てるけどよ」

    「お兄ちゃん元々美人だけど化粧した顔凄い美人だったねぇ」

    「ゑっ小愛弟子それいつの話!?俺見たこと無いんだけど!!」

    「は?何でお前に見せなきゃなんねぇんだよ」

    「見たいじゃないか…そりゃ君は男だけどさ…俺としては自分の番がより綺麗になったの見たかったと言うか…今度見せてね。あっ、紅とか買ってこようか!?」

    「紅でしたら良い物を取り揃えておりますよ、兄君に似合う物もありますかと…如何ですかウツシ殿」

    「後でみせてもらっても良いですか??」

    「止めろお前無駄遣いすんな!カゲロウお前もここぞとばかりに活き活きと商売すんな!いつ使うんだそんなんいらねぇよ!断る」

    「私ちょっと紅、気になる…」

    「?欲しいのか?買ってやろうか」

    「クララ殿には某から似合いの物を厳選して贈らせていただきますね」

    「えっそんな……良いんですか…?嬉しい」

    別の話題で盛り上がり出したし、後はあんまり面白い話でも無いので、もうエルフの説明は良いかとクラウスは酒を飲む事にした。
    …エルフと人間やその他の種族との決定的な差は、その寿命に現れる。生物に寿命があるのに対し、クラウスには詳しい事は分からないがエルフには基本的に寿命がないらしい。エルフは成長したのち老いて死ぬことがないそうなのである。いったん生まれると、世界の終末まで存在しつづけると聞いた。
    そんなエルフには寿命がないが、死ぬ事はある。死の原因は二つ、肉体の損壊と、生きることへの倦怠。
    もはや生きることを望まないエルフの魂は、肉体を抜け出して、肉体を傷つけられて死んだ者と同じく此の世の果てへ向かいあの世へと渡るか、自然と混ざり風と共に生きている者達を見守る為に世界を巡る……と幼い時に一族の祖父母達からクラウスは教え聞かされてはいた、が

    「そんなん言われてたからガキの頃は誰かは生き残っていると変に希望を持って思ってたけどな……だが、故郷に行っても…やっぱ、誰も生きては無かったじゃねぇか…」

    「ん?どうしたのクラウス。あ、やっぱりもうちょっとクラウスは青みがあるヤツの方が似合うね。カゲロウさんすいませんもう一回見せていただいても?」

    「勿論、いくらでもどうぞ」

    「………は?オイ、いらねぇから買うなっつっただろうが!!!」

    自分は、ハンターとして自分達が打ち倒した雷神龍や風神龍の様にいつかモンスターの攻撃による肉体の損壊で死ぬのか、それともカムラで生き続け親しい者達の死を見送り続けた果てに精神が壊れていき生きる事へ倦怠を覚え死ぬのか、それとも

    「お兄ちゃんだったらコッチの方が良くないですか、きょーかん」

    「いやそうかもだけどね、俺の好みも合わせるとコッチのが何か色っぽくならないかい?」

    「…知ってはいたけど教官結構独占欲強いし割と面食いですよね。あんまお兄ちゃんの事、束縛とかしないで下さいね」

    「違う違うよ小愛弟子誤解!語弊があるよソレは!!」

    「ははぁなる程……嗚呼、クララ殿でしたら此方がより一層愛らしくなりそうですな…贈った暁には某の選んだ紅を着けていただけますか…?」

    「ぴぇ…っひゃいっつけます」

    「ね、クラウスはどっちが好み?」

    「いらねぇ……」

    自分の番のこの男の命が終わる最期の時に耐えられず共に連れて行く様に縋るのか…先の事は誰も知らない
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