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    claberry_game

    @claberry_game

    MHRでモソモソとオリハン♂と♀でウツハン♂したりカゲハン♀したり。オリハンの設定それなりにあるのでもはや創作レベル
    ちょっとアレソレな絵や文などをポイッとします

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    claberry_game

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    こちらも退勤時に浮かんだネタです
    カゲハン♀verですがまぁ先程と同じく弊オリハンです

    こちらは乙女成分配合ですが楽しめる方はどうぞ( 'ω')

    ○○しないと出られない部屋その2〜カゲハン♀ver〜セックスしないと出られない部屋〜カゲハンver〜



    商いが終わったら二人で散歩でも如何ですか、と
    顔を真っ赤に染めた彼女が震えながら精一杯誘ってくれたので愛いですなと思いつつ勿論、と返したのまでは良いものの、ゆったりと和やかに散歩していると何故かいつの間にか見知らぬ空間に二人で閉じ込められてしまった
    そう広く無い空間で梁あたりに珍妙に光り輝く謎の看板には目に痛い程に煌々とした字で

    【セックスしないと出られない部屋】

    と、記されていた


    ◇◇◇



    「せっくす」

    「何ともコレは奇々怪々…」


    のんびり看板を二人で見上げてはいるが、カゲロウは商人としても個人的にもこの様な奇々怪々な現象に遭遇したので興味津々に見ているし、相手の少女は勇気を出して恋仲の男を誘った和やかな逢い引きの最中に奇妙な現象に巻き込まれてしまいやや呆然としている

    「クララ殿」

    「ひゃい!」

    「嗚呼、突然声を掛けて驚かせてしまいましたか」

    「いえ、大丈夫です…」

    「某、行商の者として様々な物を見てはおりますが…この様な奇々怪々とした物を見たのは初めて故…取り敢えずとしては、出る手掛かりを探す事と致しましょう」

    「そうですねぇ…レックスラッシャーが今手元にあったら良かったんですけど…」


    二人で手分けしてこの空間を探索したものの、そう広くは無いので奥に西洋式の布団や手ぬぐいやら小物やら浴室がある事くらいしか分かる事は無かった
    せっくすとやらの意味は分からないが、それなりに年嵩のカゲロウは小物を見て察するに易かった

    「…(いやはや此れは…面妖な連れ込み宿の様なものですかな……厄介な)」

    「カゲロウさん、出口無いですね此処」

    「クララ殿、少々よろしいですかな」

    「?」

    「言うには少々憚られますが…某が察するに、此れなる空間は連れ込み宿の様なものかと」

    「つれこみやど…?」

    「情交を交わす特殊な宿と言ったものですな」

    「じょ、!?」

    「あれなる看板の主張具合を見るに、情交を交わすのが出る為の条件かと…」

    ぼぼぼっと火が着く様に真っ赤になった少女を見て、嗚呼流石に蝶よ花よと育てられた彼女でも察する事ができたのだなとそちらを見て頷いたが、二人は口付けもまだな清い御付き合いをしているのでカゲロウとしては将来的にはやぶさかでは無いのだが、今の状況的には自分と話すだけで赤くなる初心な少女には酷である故に中々に頭の痛い条件である
    後、婚前交渉は純粋に彼女の保護者達を考えても宜しく無いので婚姻に漕ぎ着けるまではなるべく好印象で留めておきたい所である。…まぁ、彼女の兄君からの印象は既にあまり芳しくは無いだろうが否は無いらしいのでじっくりといくしかあるまい


    「かげろうさん」

    「、はい」


    思考の海を漂っていれば、弱々しく此方を呼ぶ声がするので此れは放って置き過ぎたかと少し焦って彼女の方を見遣れば、淡黄蘗のけぶる様な睫毛を天色の大きな潤んだ瞳に冠せ、頬を薄桃色に染めて此方をジッと見ている


    「あのね」

    「はい」

    嗚呼

    「あの…」

    「ゆっくりで、構いませんよ」

    嗚呼、その瞳の何て美味しそうな事

    「わたしね、カゲロウさんならその…良いんです」

    「……」

    「…でも」

    「はい」

    「接吻もまだだし、その、はずっ恥ずかしいし…それにっ」

    「…、はい」

    「こんなところはいや…」

    「……愛いですな…」

    「はい?」

    「ふふ…いえ、何でも」

    口の内側を強く噛んで少しグラッと来た自分を律して彼女の頭を優しく撫でる
    クララ殿の麗しの兄君へ、斯様に可愛く育てて下さりまして某は感謝の念に絶えませぬと今此処には居ない彼女の保護者へ感謝の念を贈る事にした
    脳内の麗しの兄君は此方へ向かって鬼の形相で中指を立てている

    しかしながらこうして彼女のさらりとした絹糸の様な触り心地の良い髪を撫でていても心が和むばかりで事態は少しも好転しない訳なのでどうしたものか…
    里の英雄の片割れ、猛き炎と呼び声高き小さな気焔万丈の化身たる彼女とて、装備や武器が無ければただの可愛らしいえるふの少女であるので
    はて、情交…

    「…クララ殿、此方を少し向いていただいても?」

    「?」

    言えば彼女は素直に此方を見上げるので、些か素直過ぎるなと笑いを零しながら片手で彼女の耳辺りに手を差し込み頭を固定し、己の顔に掛かる面布をもう片方の手で捲る

    「ゑっ、は……ヒェ…」

    「某の顔を目にする機会は恥ずかしいのでまた今度、とおっしゃいましたな……では、今日がその《今度》と言う事で…」

    可哀想な程真っ赤に染まってふるふると震える彼女の薄紅色をした柔らかな唇へ何度か啄む様な口付けを落とす

    「ぴぇ……」

    ガチャン、と何処かで音がした

    「おや…開いた様ですな…」

    どうやら推察した通り、情を交わせば何でも良かった様で、彼女には可哀想ではあるが自分は美味しい思いが出来たので何よりである

    「かげ、かげろうしゃん…」

    「ふふ、はい」

    「かげろ、カゲロウさんのえっち!!!!!私今度、今度って!!ずるいぃ…!まだ心の準備できてなかっ、なかったんですよ、わたし…っ!」

    「嗚呼、申し訳ありません…お嫌でしたか」

    「すき……、あ、違っ、い、嫌じゃないから!!困ってるんです!!も、も〜〜〜っ!!!」

    ぷんぷんと怒っているのか彼女はおもむろにやり場の無い気持ちを拳に乗せて音のした方の壁を思い切り殴る


    ゴシャアンと派手に音を立てて壁は扉と共に白い土煙を立てながら崩れ去った


    「おお!これはお見事…!天晴ですな流石はクララ殿」


    最終的には拳の力で二人は怪し気な空間から見事脱したのである
    紆余曲折ありはしたが、少し進展があった事に双方満更でも無かった


    ソレはソレとして後に彼女は恋バナ相手の自分の教官と話を共有し、共に怪し気な空間の元凶を見事鬼気迫る形相で追い詰め討ち滅ぼしたとの事
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