甘美な時間ーー窓から日の光が差し込む昼過ぎ
いつもは騒がしい子ども2人と1匹が不在で静かな万事屋のインターホンが鳴った。
銀時はいつものように椅子に座りながらジャンプを読んでいたが、面倒くさそうに立ち上がって玄関へ向かった。
ガラガラ
「旦那ァ、どーも。」
「チッ…何の用だよ。」
目の前には見知った隊服の男が立っていた。
「サボりに来やした。」
「あのさぁ、沖田くん。帰ってくんない?お宅の所の上司に来られると迷惑なんだよね。」
「大丈夫でさァ。今日はそんなに長居しないんで。」
そういう問題じゃないからと言う銀時の言葉を無視して男は廊下をどんどん進んでいく。
「おい、無視してんじゃねーぞ。」
「あれ、今日はチャイナどもはいないんですかィ?」
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