祓本パロそろそろ私のようなただ成り行きでなったマネージャーがお二人の隣にいても迷惑かもしれない。もっとちゃんとしたマネージャーが付くべきなのでは?と思った伊地知が、二人がいない時に先輩マネージャーに相談する。
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先輩マネージャーも、確かに、伊地知くんも他の芸能人のマネージャーの経験も積ませてもいいかもしれないと思ったので上に掛け合ってみるねと好意的に話を聞く。
「一か月後ぐらいかな、それぐらいに変わるかも」
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仲良くさせてもらっているモデルの七海にその話をしたら
「…悪いことは言いません、が、少しそれは考え直した方がいいかと…」
「は、はぁ…、なぜでしょうか、私なんかより、ベテランのマネージャーとかつけた方が二人のためになると思うんですが」
「伊地知くんも彼らとの付き合いで言えばベテランでしょう」
「私はただの成り行きでマネージャーをやることになった半端者と言いますか、素人に毛が生えた程度というか」
「…二人のスケジュールを全て把握し、スケジュール調整も全て担当している君が?」
「それはマネージャーとして当たり前のことだと思うんですが…」
「……君のその自己肯定感の低さはどうにかした方がいいのでいい機会かもしれませんね」
「?」
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なんやかんやで番組撮影終了後の楽屋
「お疲れ様です。五条さん、夏油さん」
「…伊地知、私たちのマネージャーを辞めるって本当かい?」
「はい、まだ正式には決まってはないようなのでお二人にはまだお伝えしていなかったのですが、恐らくそうなるかと」
「自分から進んで言ったっていうのは?」
「え、えぇ、成り行きでマネージャーになった私なんかより、ベテランの方が付いた方がお二人にとってよろしいでしょうから」
「…へぇ」
「…ふーん」
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三人で無言で駐車場を歩く
なんとなく気まずい伊地知
なんでそんな不機嫌なんだと思う伊地知
「よし、今日は特別にお疲れの伊地知のために僕が運転してあげよう!!」
「へ??、あ、いや、いきなり何を…、というかそんなに疲れてな、「いいからいいから」
夏油に後ろから両肩を掴まれ、そのまま後部座席へ
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よくわからんところを走る車
「え、ちょっとどこに向かおうとしてるんです…?」
「楽しいところ、明日久しぶりに三人揃って休みだし、たまにはいいかなって」
「は、はぁ」
私は早く家に帰って寝たいんだけどな…
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ラブホの駐車場に入る車
伊(いや、まさかな。ラブホみたいなところに入った気がするけど
気のせ…、気のせいですよね???)
ホテルに入る三人。
「いや、ラブホテルであってるじゃないですか!!!???
何考えてるんです!?」
「まぁまぁ、落ち着いて
ラブホ女子会ってあるだろう?
それの男子版だと思えばいいよ」
「ラブホ男子会なんて聞いたことありませんよ!!!?」
「え?伊地知知らないの?遅れてんね、今は男子もラブホでパーリナイする時代なんだよ」
「いや、嘘ですよね???」
「本当だよ、ね?傑」
「そうそう。伊地知、仕事のし過ぎで今のトレンド知らないんじゃないかな?」
「もしそうだとしても仕事終わりに向かう場所じゃない…
か、帰りましょう?」
「もう予約済ませて支払いも終わったからやだよめんどくさい」
「え、えぇ…」
「今のラブホテルは普通のホテルよりも綺麗って聞くし、設備も充実してる
ベッドも広いし、いいところづくしだろう
たまの贅沢じゃないか、私たちこの頃旅行しようと思っても休日たくさんとれないからね」
「そーそー、僕たちの親切をありがたく受け取るべきだよ」
「は、はぁ…確認なんですけど部屋は…」
「一緒だよ??
ラブホ男子会するんだから別々でとったら意味ないじゃーん
伊地知ってバカだね」
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部屋に入る三人
「まぁ、嘘だけど」
「は、い?いまなんて」
「こーんなにずっと今までアピールしてきたっていうのに
気づく気づかない以前に僕たちから離れようとした伊地知が悪いんだよ?」
「な、にを」
「私たちを捨てて別のところに行こうだなんて、酷いことをするね」
「それ、はあなたたちのためを思って」
「どんだけ言っても通じなさそうだから、体に直接教えてやるよ」
「明日
休みだし、ね?」