光の人3「ま! 嬉しいですわ。私も懐かしい気持ちになりましたもの。……ところで先生、私以外の教え子のことも覚えていらしまして?」
ベレスはぱちぱちと瞬きをして、鏡台の鏡越しにフレンを見返した。
「いや……君ほど記憶に残っている生徒はいないかな。なにせ君は、学校どころかこの大修道院を巻き込んでの大事件の渦中の人だったから。あの時は驚いたしどうなることかと心配だったけれど、すぐに学級に馴染んでくれてほっとしたよ」
「そうでしたわね。あの時は私もとても怖くて不安で……でも先生や学級の皆さまが私をあの暗闇から助け出してくださいまして、とても嬉しかったですのよ」
「うん、本当に無事でよかった。一節ものあいだ、よく耐えぬいたね」
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