クッキング・レクチャー「…ったくよぉ、俺が帰ってくるまで手を出すなって言っただろ?」
「…少しでもガウの力になりたくて…」
目の前には、黒焦げになった料理になるはずだったもの。
「…作り直すか、レーンは適当に時間潰してろ」
「………」
「レーン?」
「俺にも手伝わせてくれないか…ガウ…」
「って言ってもなぁ…お前不器用すぎるんだよ」
レーンに任せるのは、かなり不安要素が残る。
ただ、彼にも何か生活スキルを付けさせないと多分まずい。
「そうだ、材料を混ぜてくれないか?俺が指示するから、その通りにしてくれ」
「…わかった!」
任せられて嬉しいのか、レーンの声は弾んでいた。
さて、作り直すか。
今日の夕飯は少し遅くなりそうだが、二人で作った美味しいハンバーグが食べられそうだ。