By your side, forever「クリス、お前明後日は休みだろ? だから明日の帰り、ちょっとつき合えよな」
「いいけど、なになに~? あっ、もしかして~何か奢ってくれるんですかぁ~センパイ♡」
「なーんで俺が奢るんだよ、つーか違ぇよ、とにかく明日はそのつもりでいろよ!」
これでよし!と一人満足して、まだ何か聞きたそうにしているクリスは放置して俺は仕事の持ち場に戻った。実は明後日は俺のシフトも休みになっているのだ。
クリスはリハビリ期間を長く取っていたとは言え、退院してからはまだ1ヵ月も経たないので少し多めの休みが入れられていたが、そのタイミングがようやく二人揃ったのが明後日だ。
今日は帰りがけに明日の準備をしなくては。サプライズじみた真似をするからには二人分の準備が必要になる。結局持ち場に戻ってもどこか上の空で、遠足前のように楽しい気分でその日の仕事を終わらせた。
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