両角×山城⇒山城×両角「……っ……はーっ……はぁ……はー……ッ……せんせぇ、何か今日凄かった……。せんせぇが自分から上に乗ってくれたのなんて初めてじゃない…?」
絶え間なく、勢いよく注ぎ込まれ続ける熱い液体を体内で受け止めつつ、両角のペニスがビク、ビク、と跳ね上がる度、それに合わせるように快感が粘膜を通して駆け抜ける。
「……っ。……っは……」
受け止められる許容量を超えた精液が、両角のカタチに合わせて拡がった穴からコポ、と溢れだしてくる。
そんな小さな刺激にすら、頭の芯が痺れるくらいに気持ちがいい。
どれくらいか前、両角によってすっかり自覚してしまった自分のナカの「イイ所」を意図的に、好き勝手に両角のペニスを使って散々突いたせいで、体に力が入らない。
初めはおれじゃなくて、…目の前の、いや正しくは、おれに跨られている男を。快感で、一方的に支配してやるつもりだった。
わけのわからない怒りに任せるまま始めた行為だったが、実際その試みは途中まで上手くいっていた。
おれに乗られた両角は驚いていたし、それまで不機嫌だったのがその行為によって和らぐように嬉しそうに笑ってもいた。
両角の硬くなったペニスを受け入れて、両角をイカせる為だけに、何度も腰を落とした。
快感に表情が染められていくのがわかって、心は満足し始めていた。
なのに、いつの間にか自分の快感も追ってしまっていたなんて。
気持ちが良かったこと以外、合間合間での記憶が飛んでいるのがその証拠だ。
「っぁはは、せんせぇがイク時出したセーエキでぼくの顔ベタベタじゃん。……ん…、…ぁ、濃いね。良かった、ぼくと喧嘩してる間抜くとか、他の女の人の所に行かないでいてくれたんだ?」
「……っ…そんなの、あたり、前……っぁ……!」
軽く揺するように腰を突き上げられて、ビクンッ、と身体が条件反射のように跳ねた。
「……っ待……、まだ、いった、ばっか……っ」
ついさっきまで両角の腹に置いていた両手に入る力は既になく、おれは両角のモノを受け入れたまま、だらしなく上半身をその胸に重ねるように倒れ込む。
「知ってる。せんせぇ、イッてすぐナカ擦られんの弱いもんね?……ね、せんせ。ぼく、先生がさっきぼくと一緒にいた人にヤキモチ妬いてくれたのすごい嬉しいんだよね」
「……は……?ヤキモチ……?」
「気付いてないかもだけど、そうだよきっと。でさ、そんなんする必要ないくらいぼくが先生のだって先生にちゃんとわかってほしいんだよね。今ぼくが先生はぼくのだって実感してるみたいに」
「……それって」
「せんせぇの硬いの、今すぐぼくのナカに入れてってこと。ぼくが先生のイイ所見つけたみたいにさ、先生もぼくのイイ所見つけてよ。
ぼくにそんなことさぁ、先生しか出来ないでしょ?」
腰を両手で持ち上げられて、ペニスが引き抜かれる。
それを惜しむ間もなく視界が僅かに反転して、背がベッドに沈むと同時、頭上では両角が妖しく笑っていた。
「先生いま疲れてるだろうし、入れて、ナカに馴染むまではぼくがやってあげる。…その後は、頑張ってくれるよね?せんせー?」
先端が、きつくて、温かな粘膜に包み込まれて。
思わず息の仕方を忘れる。
「……っ……ぼくも先生もさぁ、男同士なのに……お互いじゃなきゃ、こんなことしないよ、きっと。
ぼくは、先生以外に誰にも自分の中まで触らせない……ッ」
繋がりが深くなるにつれて、引き寄せられるように視線が交わる。
「……っ、せんせ、まだ頑張れそー?」
笑いながら、苦しげに浅く息を弾ませる姿に、
さっきまでとはまるで違う感情が込み上げた。
支配欲にも近い、本能の様な、感情が。