彩 / シャルトリューズ @chartreusa 夏五と膝髭https://wavebox.me/wave/dnqat73la6431vky/ ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 4
彩 / シャルトリューズDONEhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21965986の夏五ここにある宇宙 雲ひとつない青空が見える。 一色の絵の具でキャンバスを塗りつぶしたような晴天。ベッドに横たわったまま、その空をぼんやりと見つめていた。 「悟」 呼ぶ声に隣を見ると、伸びてきた手に頭を撫でられた。少し硬い指先が、慈しむように髪を梳いていく。 「何考えてたの」 静かに問う傑の瞳はどこか憂いを帯びていた。 大方、僕が外に出たいと思ったんじゃないかとか、そんなことでも考えて鬱々としてきたのだろう。特に何を考えていた訳でもなかったのだが、事実をそのまま伝えても恐らく傑の気持ちは晴れない。受け答えとして不自然にならず、かつ気が逸らせるような話題を探す。空の色だとか、空の高さだとか—— 「宇宙のこととか」 思いつきにしては中々良い話題ではないだろうか。遥か昔に授業で学んだ以上の知識は無いが、雑談にはうってつけだ。 940 彩 / シャルトリューズDONE夏五 1843 彩 / シャルトリューズPROGRESS膝髭天気の良いある日の午後、庭を散策していると樹の根元に蛇が蹲っているのが見えた。真っ白い蛇だ。 見覚えのない蛇だった。本丸の広大な庭には様々な生物が生息しているが、このように白く美しい肌を持つ蛇は見たことがなかった。 弟が蛇にちなんだ名を持っていたことがあって、蛇には少しばかり親近感を覚える。 近寄って側で見てみると、どうやら怪我をして動けなくなってしまったらしい。 「ありゃ、可哀想に」 そっと手を差し伸べると、その蛇は警戒することもなく僕に身を任せている。腕に乗ったその蛇を、顔の高さまで持ち上げた。 こちらを見つめる赤い目に、安心させるように微笑みかける。ふう、と息を吹き掛けて神気を分け与えると、蛇の傷口がゆっくりと癒えていった。 1623 彩 / シャルトリューズDONE細かいことを気にせず読む話あるじは休憩中に急にお腹痛くなって厠に駆け込んでたとかです 6249 1