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    kinoconohito

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    kinoconohito

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    【この文章には以下の要素が含まれます】
    あるはいぜんの夢女
    か〜ゔぇに対する感情移入
    強い言葉
    解釈
    思想
    ネガティブな感情

    アルハイゼンの夢女を辞めたい夢女を辞めたい。わたしは本気だ。

    この話をすると身の回りの全員に「無理だと思う」「夢女やめてなんになるの?NEO夢女?」「がんばれ♡がんばれ♡」「きのこさんから夢女取ったら何が残るんですか?」と言われる。わたしも正直そう思うが最後の一人は暴言だ!失礼な奴め。わたしもそう思うけど。

    しかしそれでも夢女を辞めたい。辞めたさが天元突破して今こんなのを書くに至っている。助けて欲しい。どう考えてもブログみたいな文体でうだうだと自らの異常な感情について書くよりも夢小説を書いた方が世界のみんな(わたしを含む)も幸せになれるのに……

    だがそんなことを言って救われるような段階はとうに過ぎている。
    最早この真剣な嘆きをみなさんインターネットの笑い物コンテンツにするくらいしか報われる方法がない。
    わたしがインターネットピエロお姉さんだよ〜
    もちろん、賢明な読者諸氏に於かれましてはわたし以外の夢女を笑い物にしないよう。みんなただ楽しくキャラクターと自分、あるいは自分の考えたキャラクターによる架空の会話を楽しんでいるだけなので。

    それからこの文章を世に出すに当たってこちらから読者を選定させてもらう。
    下記の条件に当てはまらない人は恐らくこの文章を読んでも傷付くだけだと思うし、わたしもそれは本意ではないのでブラウザバックして欲しい。わたしは別に誰かを傷付けたい訳ではない。

    条件はそう難しくない。
    書き手であるわたしにとってそのようであるという話をあなたの解釈や認識への攻撃とすり違えないでいられる人。
    自分の思想や解釈とは違うことが記載されていても、過度に落ち込んだり怒ったりせず、自分や他人を傷付けるようなことをしない人。
    これだけ。

    よろしくおねがいします。

    それでは場も整ったので、今回はわたしはどのような夢女なのか、どうして夢女を辞めたいのか、どうして夢女を辞められないのか(カスの『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』みたいな字面だ……)の三本立てでお送りしていく。


    【わたしはどのような夢女なのか】

    夢女にも色々いる。この辺の話は聞いたことのある人、考えたことのある人も多いと思う。

    原作キャラクターと自分で考えたキャラクター(いわゆる固定夢主)同士の創作がしたい人。
    固定夢主ほど設定があるわけではないが女の子に恋をしている原作キャラクターの創作をしたい人。
    自分と共通点のある夢主とキャラクターの創作で夢主に自己投影をしたい人。
    自分とキャラクターの話がしたい人。

    明確な線引きがあるわけではなく、自己投影をするかしないかはスペクトラム(境界が曖昧で連続していること。発達障害の特性に対して使われることの多い語だが今回はそれらの要素はなんら関係なくただ連続していることを指している。)であると言えると思う。わたしの周りにも実際色々な夢女がいる。みんな非常に面白くて素敵なので実例を挙げまくりたいところだが迷惑がかかりかねないのでご紹介できず大変悲しい。
    わたしはと言うとどちらかと言えば後者側だ。後者二つの違いについては話し始めると大変長くなる上にメタと哲学の話になってくるので今回は割愛する。

    とにかくみなさんは、今回問題になるのは書き手であるわたしとキャラクターの話だということを分かっておいてくれればいい。

    相手は(こんな書き方をすると無駄に緊張する。ああ嫌だ。)原神impactのアルハイゼンだ。オチが見えた? いいからそんなこと言わないで助けてよこっちは本気で必死なんだからもうちょっとだけねっお願いお願いお願いこの文章だってほぼ毎日泣きついてる相互が「面白いからいいけど別の話題の時は全然そんなことないのにアルハイゼンの話をしてるきのこさんは本当に面倒くさい」って言ったから書いてる側面が三割なんだからもうちょっとだけ付き合って。
    後の七割は普通に一人で感情をまとめとくか〜と思ったから。
    なんかこんな感じの書き方なのはそもそもこれをそういう感じのブログ記事に触発されて書いてるのと、折角やるなら普段やらない文体がやりたかったのと読者を想定していない文章でこんなこと正気のまま書いていられないから。
    今回は正気であることが大事なので。
    正気を失うとどんどん感情の方にフォーカスが向いてしまい怪文書とかツイートとか詩とかになってしまってなんの整理にもならない。

    触発されたブログ記事はこちら。
    https://note.com/mirishiraika_01/n/nbb84d3759bdfsub_rt=share_pb

    この文脈で登場するんだから当然この記事に決まっている! めちゃめちゃ面白い。そして、夢女を、助けて欲しい。(この人のnoteに対する反応もいくらか見かけたが個人的には複雑な要素の絡んだ複雑な物語を一つずつ整理して複雑なまま受け止めようという物凄く誠実なnoteだったと思う。あと文章読んでるとちょくちょく自分をアルハイゼンと結婚する側に置いてる瞬間があるから多かれ少なかれ同じ属性を持っているんじゃないかと勝手に推測している。違ったら本当に心の底から申し訳ありません。でもこのようなnoteを書いている時点であなたには「才能」が間違いなくあると思います。)

    というわけで第二章。


    【どうして夢女を辞めたいのか】

    言ってしまえばそんなに複雑なことではない。シンプルに苦しいからだ。

    別に今までも自己投影夢女はしていたし絶対に自分のことを好きにならないキャラクターのことを好きになった(恋愛的なニュアンスを含む)こともあった。
    なんなら自分のことを好きにならないところが好きだった。
    誰の隣にも収まらないまま誰しもの心に灯る静かな炎のようなひとで、わたしのことを好きにならなくても安心して好きでいられた。彼のことは今もとても好きだ。
    あとそれはそれとしてもし自分のことを好きだったらどのような態度や言動をするのか想像することができた。

    しかし、アルハイゼンである。こんなにも自己投影夢女に向かない男が今までいたか?????なんかそういうランキングとか作ったら多分もうあとに残ってるの既婚者と商業BLの男だけだろ。すみませんつい暴言が出てしまい大変失礼致しました。
    ヴェルトおじちゃん助けて〜;;

    アルハイゼンは俺のことを好きにならない。

    結論から言ってしまうとそれが今回の話の要点であり軸でありわたしの振り回されているたった一つのしょーもなくて当たり前で致命的な解釈である。
    とにかくわたしのことを(仮想でも)好きにならない男、アルハイゼン。
    すべての夢女的営みは仮想? どんな仮想にも現実との距離というものが存在する。妥当性と呼んでもいい。今わたしは、アルハイゼンは「わたしのことが好き」という仮想の条件からの距離がめちゃめちゃ遠く、妥当性が低いという話をしている。

    あ、これを読んでる自己投影夢女のみなさまや夢主さんがお相手と(それが仮にアルハイゼンであろうと)イチャラブあつあつ仲良し大正解カップルなのは妥当どころかこの世界の真理であり疑うべくもないことは自明なのでなんだこの人は世の中の夢女のことそんな目で見てるのかとか思わないよう。イチャラブあつあつ仲良し大正解カップル的でない関係性のみなさまもそのままで大正解最高過ぎなので自分を疑ってはならない。
    間違っているのは、わたしの世界のわたし一人なので。
    わたしは他人の認識するアルハイゼンが誰かとイチャラブあつあつ仲良し大正解カップルであろうとわたしの認識には一切関連がないのでなんとも思わない。
    みんなもわたしになんとも思う必要はない。

    それでは細かな夢女辞めたいポイントについて解説する。

    助けて〜;;

    まずやはり一番に問題になるのはアルハイゼンのコミュニケーションに対する態度だと思う。
    人と人との関わり合いに於ける全て、コミュニケーション。

    あの人はそれをやる気がないっていうかそのやる気をごく狭い範疇に向けている。しかも基本的に自分からは行かない。受け身。
    相手が態度に出したり言葉にして初めて自分が動くかどうかの判断をする。
    しかもその理由ははっきり言われたり態度にされるまでわからないからではなくわからないふりをしている方が楽だから。(別に気が使えない訳じゃないから家だと同居人におつまみがどうとか言ってる:セノ伝説二幕参照)
    彼は意図的に自分とのコミュニケーションにかかるコストを上げることで人を遠ざけている。
    困るってそういうの。みんなアルハイゼンさんに興味あるのに。あ、それがやだ?そっか…………じゃあしょうがないか…………アルハイゼンはこんなに素敵なのにもったいない。

    例え話をする。
    彼が職場の飲み会に誘われたとする。多分誘われた一回目で「君も薄々気付いていると思うが、俺は参加しないし、今後も参加することはない。俺の出席は取るだけ無駄だから、今後も欠席として取り扱ってくれ。」って言ってる。
    もったいない。
    アルハイゼンは面白くて賢いのに。

    例え話2(ツー)をする。
    アルハイゼンと同じ学校に通っていて、隣の席になって必然的になんらかの行動を一緒にするようになり、それなりに会話をやるようになったとする。恋愛感情云々は抜きに、純粋なクラスメートとしてのこちらへの好感度も低い訳ではないとする。
    それでもわたしが傘を忘れて学校の玄関で途方に暮れているところを横目に彼は一切なんの声もかけず自分の傘を差して帰る。多分。
    しかもこの態度を取っておきながら、好感度がめちゃめちゃ高ければこっちから頼めばもしかしたら入れてくれるかもしれないのがより意味が分からない。本当に意味が分からない。

    わたしがアルハイゼンをエミュレートすると毎回このような意味の分からない言動が出力される。
    彼の行動の意味はわかるタイプとわからないタイプ(この「わかる」は共感/シンパシーの有無を指す)がいるっぽくてわかるタイプらしき身の回りのオタクからはわかるわかる〜みたいな扱いを受けていて人間って色々ありすぎだろと思う。
    わかんねえよ。

    わたしは人付き合いが割と好きで、というか、結構、狂ったように他人と会話をしている状態を保たないと耐えられない。
    どんな人と会話する時もその人に合わせて話し方の速度やトーン、言葉選びを変えるタイプで、他人といる時は他人の望む姿であればいいので楽だと思う。
    もちろんわたしに自我がないわけではない。人によって態度を変えるのも演じているというよりは単に相手によって見せる自分の側面を選んでいるというのが近い。

    ただ、もちろんそれにコストが掛からない訳ではない。
    雑な言葉で話せる楽さを求めたら丁寧な優しさは他者に期待できなくなるし、丁寧な優しさを求められる場所ではあまり乱暴なことは言えない。(わたしは元来かなり乱暴な物言いの繊細な人間だ。)
    全てのコミュニケーションにはコストがかかる。
    やめればいいじゃんと思われるかもしれないが、わたしのそのような振る舞いは自動で行われるためスイッチを切るのにもコストがかかる。弱い固有天賦だと思ってほしい。

    くしゃみが出そうで出ない時わざわざ我慢する方を選ばないみたいな話だ。やった方が雰囲気も良くなるし、やらない理由がない。

    そのような人間がアルハイゼンと関わったらどうなるか。

    なんか自分ばっかりコミュニケーションにおける必要なコストを払わされている感覚に陥り、こっちはこんなに頑張ってるのにどうして全然歩み寄ってくれないんだ?と思う。
    こっちが勝手にコストを払っているだけなのでアルハイゼンからしたらお門違いもいいところの当たり屋だ。
    アルハイゼンいつも本当にごめん。
    歩み寄れって言ったり午前四時にログインして聖遺物周回させたり気合いで火力出せって無茶振りしたりアホ毛が回転するGIF画像作ったりして本当にごめん。やめないけど。

    上記のようなことを言ってたらフォロワーに「きのこさん……見返りを求める愛情って恋だけですよ」って言われてち、ちがうもん!!!!!になった。
    ちがうよね?
    わたしの今までの人生で得てきたときめきと違い過ぎて整合性が取れず恋という概念の幅が広がり過ぎて混乱するので違う方が都合がいい。
    面白がった別のフォロワーに「きのこさん、愛情っていうのはね……」って語られたのも本当にありえなくてちょっと面白かった。

    てかコミュニケーションにコストをかけることって愛情なのか?
    まあ有限のコストをかける相手の選択理由って最終的に底にあるのは大抵の場合なんらかの情か……
    だからこそ必要性だけを理由に人と関わるキャラクターが特異性を持ち属性として成立する訳だし……
    でもそれを愛情と呼ぶのは早計では?
    と思ったけどこの文章を書いている時点でかなりはいはいみたいな感じか。
    もういいや。愛情というのは表象・ラベル・記号であってその内容は上記の通りとしよう。

    それはそれとして何を言ってもあんまり応えてくれない人ってむしろためらいなく無茶苦茶が言えるのでちょっと安心もするんだよな。無茶苦茶に応えられると無茶苦茶を言ったつもりだったのに本当にやらせてしまってごめんになるから。

    話をややこしくしてするなって?確かに。

    とっとと次の夢女を辞めたい理由に行こう。
    まだ続くのとか言わないで。真剣だから。マジで。

    アルハイゼンは優秀な男だ。魔神任務を読めばわかる。めちゃめちゃ賢い。ホヨバースの定義するところの天才に近いと思う。(彼は好奇心よりも日常や生活と呼ばれるものを優先するタイプだから天才と言い切るのは気が引ける。実際、禁じられているからという理由で言葉の起源については研究できないとエピソード動画で言っていた)

    わたしはそれこそが彼の魅力の一番本質的な部分だと思っている。そうじゃない?!そうだよね。賢いってメロい。何より。でもそれがわたしを悩ませる問題の一つとなっている。

    賢さは単純に二分して「知識量」と「知識と知識を繋げて理解・解釈を行う力」に分けられると思う。そしてアルハイゼンは両方に強い。

    先述した通りすべてのコミュニケーションにはコストがかかる。そのコストには様々な要素があるが、その内の一つに相手のレベルに合わせて説明をするコストがある。

    知識と思考力のどちらかでもアルハイゼンと同程度に持ち合わせていればまだ円滑な会話ができるだろう。しかし大抵の人はその両方を持たない。
    そしてそれはアルハイゼンは常にコミュニケーションにおいて説明のコストを払う必要があることを意味する。
    些細な冗談は大抵の場合前提知識を必要とするしちょっとした思いつきの共有には同程度の思考力が必要とされる。

    例えるなら、同じジャンルのオタクと話すことやジャンルは違うがスタンスの似たオタクと話すことは楽しくても、別のジャンルにハマっているスタンスの違うオタクと話すのは難しいという感じだ。
    想像してもらったら結構ゾッとすると思う。
    わたしはゾッとする。

    これはいわゆるIQが10違うと会話が通じないという俗説に近い話でもある。
    わたしとアルハイゼンでは頭の出来が違うのでコミュニケーションをやるとアルハイゼンは賢さの差分だけコストを払う羽目になり、こちらは愚かさとは何か見せつけてやることになる。
    コストを払わされて愚かさを見せつけられるアルハイゼンも可哀想だが見せつけることになるわたしも結構悲しい気持ちになる。

    そう。向こうも大変な上にこっちも悲しい気持ちになるのである。
    最悪だ。
    普通に、わたしだって賢くなりたいと思っている。そこに人間的魅力を見出しているから、自分もまた、そうなりたい。
    しかし、アルハイゼンといるとシンプルな賢さ勝負で絶対に敗北感を味わい続けることになる。
    悔しい。
    夢女を、辞めたい。夢女を辞めてアルハイゼンとの会話を諦めれば解決する。

    とにかくアルハイゼンはコミュニケーションにコストを払わないし、相対的に見てちょっと賢過ぎるし、社会における外れ値であることは確かだ。
    しかし外れ値であることを彼は祖母からの教えと個人の素養で完全に自分の中で消化して解決している。
    対人を苦手としつつも孤独に悩まされることもなく自らの能力で好きな職に就き自立した生活を送っている。
    この鮮やかさに対するどうしようもない劣等感がわたしの中には確かにある。
    わたしはコミュニケーションにコストを払いまくっており、不注意優勢のADHDで、IQにデカめの凹凸があり、アルハイゼンとはベクトルこそ違うものの社会における外れ値である点で共通している。
    外れ値として社会との軋轢が起きまくっており人生に支障が実際に出ている身としては本当に彼の鮮やかな生き様に対し、敬意、羨望、劣等感の混ざった気持ちがある。ラメの入った黒いネイルポリッシュに良く似た質感の。

    (話は逸れるがアルハイゼンが祖母に聡明な子だと言われたのはIQ(ここでは賢さの指標としての慣用的な用法ではなく、もう少し厳密な知能検査等で測定可能なものとして上げている。)の高さを指しているのだとわたしは考えている。もちろん幼少期アルハイゼンが知能検査を受けたとは思えないが、彼の祖母は教令院で出会った人や自分の息子などを通してそのような人を見る機会がきっと多かったのだろう。だからアルハイゼンがカーヴェのキャラスト5での言葉「一部のことに関して上限を決めるのが才能」における「才能」というのもIQやそれに近いもののことを指しているのだとわたしは考えている。)

    ひとは自分が勝てないと思った相手に恋をするという俗説を見たことがある。自分の敵になりうる、優秀で魅力的な個体に対して、敵対するよりも恋をして身内にしてしまう方がいいという論理らしい。
    これを知った当時のわたしも勝てるはずのないひとにメロメロだったので実体験としての納得感は得ている。
    でも、だとしたら、わたしはどうなりたいんだろう。アルハイゼンと同じくらい大丈夫になりたい?それともアルハイゼンが自分みたいに傷付いていて欲しかった?闇雲に伸ばした手の先はまだ見えていない。
    なにかが大丈夫じゃなくなったことのある人にはわかる感覚だと思うのだが、大丈夫な人から向けられるのは大抵不理解や排除や無能のレッテルだ。アルハイゼンはそんなことはしない。そんなことはしない人に抱いた劣等感の行き場所がない。

    アルハイゼンの驚いた顔が見たいな、と思う。1秒でも、いや、0.5秒でもいい。あの瞳がわたしのためだけに見開かれて欲しい。
    付き合うとかわたしのことどう思ってるのかとかそういう恋愛のテンプレみたいなものなんてもうどうでも良い。
    驚いた顔が見たい。あの人の思考の外側から鮮やかに現れてみたい。きっとそれができたらわたしはその瞬間だけはアルハイゼンに勝ったと思えるはずだ。その呆けた顔をかわいいねって笑いたい。

    辞めたい理由はまだある。
    読者諸氏の言わんとすることはわかっている。まだあるの?だろう。わかっている。わたしも読み返してちょっと引いた。何を懇切丁寧に書き記して説明してるんだ…………?
    しかし、夢女は正気に戻ったら負けだ!
    夢小説とかも3回くらい腹を刺してから書いている。嘘だ。本当は5回刺している。閑話休題。

    アルハイゼンはかわいい。
    オタク急にどうした?と思われるかもしれないが話はここから始まる。
    アルハイゼンは本当に可愛い。頭のどこかが警鐘をガンガン鳴らしていや普通に態度と胸のデカい男ですよと言ってきているが同時に本当に可愛い。
    おばあちゃんに愛され先輩に可愛がられ(そのような事実は描写されていないがあのカーヴェが仲良しで2個下の後輩を甘やかさない訳がないと思う。半分に割ったピタのデカい方を当然のように渡すし、面白かった論文も全部教えてる。)すくすくと育った顔をしている。

    なんというか、弟力(おとうとぢから)とでも言うべきものが高いのである。なんかぽにゃっとした顔してるし。
    ああもう大丈夫?!ほら行くよ!も〜ぼんやりして!しゃんとするの!って言って世話を焼きたくなる感じがある。あるんだよ。あるんだってば。俺は正気だ!ここから早く出してくれ!
    失礼。取り乱しました。

    とにかく彼にはわたしが世話を焼いてやらなくちゃ……と思わせるような社交性の無さ(本当にない訳ではないが、そう見せているためそういうことになっている)がある。
    しかし別にそう見せているだけなので、こんなこと思っても当然、無駄になる。
    悲しい…………
    こんなにかわいいくせに世話を焼く隙は一切ないのである。
    重ね重ね本当にあげられるもののない男だ。悲し過ぎる…………

    アルハイゼンの話をする時にカーヴェの話をしないのは欺瞞だと思っているのでカーヴェの話もする。
    というか正直こんなことになっているのはほぼほぼカーヴェが原因であると言っても過言ではない。
    ちなみにカーヴェは全く悪くない。むしろ彼は常に最高だと思う。

    そもそもわたしはアルハイゼンの夢女なんて別にしていなかった。だって自己投影夢女不向きランキング最下位(わたし調べ)の男だし。
    夢女の幼馴染がアルハイゼンのこと「どう考えても自分に興味を持たないから一切眼中にない」って言ってた時、真の同意が発生して内臓に今の台詞刻みたいと思ったし。
    おもしろムキムキ嘘文弱男だな〜と思ってた。てかなんでアルハイゼンってムキムキなの?ふざけた奴。

    まあアルハイゼンに関してはそんな感じだったのに、カーヴェが出てきて話の流れが変わった。
    え、みんなもそうだったよね?!あのアルハイゼンが金髪の酒好きの先輩を家に住まわせているって聞いたら流石に動揺したよね?
    いくらなんでもそんなこと言われたら興味を惹かれるに決まっている。
    あれからわたしのルムメを追う旅は始まった。

    カーヴェの情報が出てからはのめり込むように感情移入した。
    そもルムメは一本の軸を中心として両極端に位置するように構成されたキャラクターなので、片方に一切感情移入が不可能だったら当然もう片方には異常なまでの感情移入が可能なのである。
    わたしは天才でも努力家でもないけど、理想があるのも、上手くそれに近付けないのも、正しさや善良さを実行していれば安心できるような気がしてたのも、芸術を信じているのも、親の前で笑って過ごすようにしていたのも、自分が世界で一番不幸だなんて思える訳ないけどいつまでも上手くいかない気がしてたのも、わたしみたいで、わたしみたいなのに眩しくて綺麗な軌跡で、上位互換だと思った。

    こうなればどんどん自他境界がぼやけていく。
    カーヴェの言動を見ているとあれもこれもこの歌詞私のことだ…になる。彼の世界に対する反応を見ていると、どのような機序でそのような結論に至ったのか手に取るように「理解」できてしまう。
    盛典と慧業(ルムメのどちらかでも好きでこのイベストを見ていないオタクがいたらこれだけは本当に絶対見るよう。あと背理まだやってないオタクは先に白雪に潜みし影と陽夏!悪龍?童話の王国!も見るよう。)でファルザン先輩とポイント分配について話し合った結果、ジャンケンで決めることにして結局負け、ああやっぱり……になってる時のカーヴェに対する感情移入は本当に凄かった。
    本当にヤバくなって、一時期カーヴェに関するツイートを検索しては自分について言及されているような気持ちになるという変な遊びをしていた。
    他人に分析されて新しい観点を得られると面白いから、つい擬似的にそれを求めてしまい……

    もちろんわたしとカーヴェは別人であることなんて理性ではわかっている。わたしはカーヴェほどの衝動性は持たないし、文系だし、あんな強い顔の美形でもないし、これは他人からの観点だがわたしの方が気遣いをやっているらしい。

    それでも、そんなことわかっていても、わたしはカーヴェを見ているとアルハイゼンとは正反対のベクトルの異常な共鳴が発生する。下手な夢小説のヒロインよりよっぽど自己投影が為されてしまう。
    これを取り除かないと真っ当にわたしだけの感情を取り出せないのにどこにメスを入れればいいのか全くわからない。物語内に自分の上位互換がいるのに自分の居場所を探せるほどわたしは強くない。
    勘違いされたら本気で心外なので断っておくが、共感できるからこそカーヴェには絶対に幸せになって欲しいし、絶対完璧ニコイチコンビことルムメが今後道を分つことはありえないし、ついでにこのまま強火で行くがルムメが同居を解消する夢小説を読むとなんで?!?!?!そんなわけないじゃん!!!!!と思ってしまう。
    ルムメが同居を解消する訳ない。
    あの二人はお互いがお互いの人生に必要なので。その事実を無視してまでしたいことなんてわたしには一つもない。

    なんか、こういう感じなので余計に上手くいってない。わかってもらえたと思う。

    こんな長文書かれてるアルハイゼンが可哀想なのと、アルハイゼンのこと嫌いな訳では全くないという潔白の証明を兼ねてアルハイゼンの好きなところも書いておこうと思う。

    まず文系なところ。本当に好きだ。
    あの類のゴリゴリ論理系合理性ガン詰め男って大抵理数系にも関わらず文系をあの感じで実装してくれて本当にありがたいことこの上ない。
    文系はふにゃふにゃした論理的強度のない話をしていると思われがちなのであのようなバチバチの人が文系キャラとして実装されることによりちょっとでも文系のイメージアップに繋がって欲しい。ちゃんと筋のある話をやってんですよこっちは。

    あと天才なところ。
    あの惚れ惚れするほど鋭い知性の鮮やかさに惹かれるなという方が無理だ。
    わたしは知性フェチなので賢いイケメンが本当に大好き。

    なんかずっと同じ話をしてる感じはあるが、専攻分野がわたしと掠っているところもアツい。
    彼は、わたしの先輩なのだ。誇らしい。かっこいい。嬉しい。
    アルハイゼンって学問や知性のフィールドにおいては非の打ち所がないと言ってもほぼ過言ではないから逆に言うことがない。

    そろそろ次に行くか。


    【どうして夢女を辞められないのか】

    わたしにとってアルハイゼンは理解できない他者でありかわいい顔した脅威でありわたしを必要としていない自立した大人であり大変不服だが憧れの先輩である。

    皮肉なことに多分、理解できない他者であるという側面がわたしにとって一番、彼の魅力的に見えるポイントだ。

    わたしはそもそも他人とは理解できないからこそ魅力的に映るものだと思っている。予想もしなかった、自分では絶対に思い付けなかった返答があってこそその人が好きになる。わたしが好きではない言説に「自分の機嫌は自分で取れ」というものがある。もちろん他者に自分のケアを押し付けてはいけないが、本当に自分の機嫌を自分で取らなきゃいけないなら他者と関わることは一切必要のないことになる。違う人だからこそ好意や善意が嬉しいし、関わることが面白いし、ちょっとした言葉に救われることができるし、愛が代え難く美しいものになる。

    アルハイゼンは多分、わたしの好奇心に引っかかった。

    彼は様々な観点から複雑な世界を分析して彼にとって適切な結論を導き出す。天才とされるその思考回路のエミュレートが難しいのは当然として、わたしには彼の情緒面の動き方もよくわからない。
    思えば最初、彼の夢女じゃなかった頃から面白くてよくわからないキャラクターだと思っていた。夢女じゃなかった頃から武器ガチャまで引いていて既に好感度の高さが窺える。単純に戦闘での使用感が良かったのも大いにあるけれど。

    彼の理解できなさはわたしの解明したい課題になった。

    そこまでは別にいい。
    ここまでなら別に夢女的感情ではなく一読者として彼の動向を追いかければいいだけの話だからだ。
    実際魔神任務をやってもカーヴェの伝説任務こと盛典と慧業をやっても別にアルハイゼンの夢女にはならなかった。
    ルムメは完璧ニコイチでっかわ鳥さんcuteコンビで最高だねえと思った。

    スメールは全体的に構成が本当にうつくしく、森林書や黄金の眠り、ビルキースの哀歌、善悪のクヴァレナなど世界任務のテキストの雰囲気も非常に好みだったためフォンテーヌ編が始まってもわたしはどことなくスメールに後ろ髪を引かれたままだった。

    勘違いしないで欲しいがフォンテーヌ編が悪かったなんてことは一切ない。むしろめちゃめちゃ面白かった。だがそれ以上にスメール編に対して魂の共鳴とでも言うべき愛着が湧いていたのである。これは最早客観的な評価や読解とは完全に離れたところの主観的な感情の話なのでご承知願いたい。

    わたしはぼんやりとスメールのことを考え続けていた。湿った森の匂いや足元の熱い砂が流れる感覚、忘れても失われない幼い頃の夢のすべてと滅ぼされるために栄華を極め砂の下に埋もれた文明のことを。

    わたしはスメールに帰りたかった。

    セノの伝説任務の二幕が実装された。

    わーーーい!!!!!!!!!!!!!!!
    やったー!!!!!!!!!!!!!!!!
    やったやったやったやったやったやったやったやったやった〜〜〜〜〜!!!!!!!!
    領収書が、捨てられるぞ〜〜〜〜〜!!!!

    勢い余って間違えた。(元ネタはこちら: オモコロhttps://omocoro.jp【領収書が捨てられる】やったー!やったー!やったー!)

    セノの伝説二幕をプレイした。

    狂った。

    別に、アルハイゼンが優しくないとか誰にも興味がないなんてちっとも思っていなかった。彼には彼なりの優しさと興味の形があることくらいわかっていた。
    ただ、分かっていることとそれを見せられることはまた別だった。
    普通に友達に優しくて普通に生活をして普通にスメールの人々に受け入れられているアルハイゼンを見たらおかしくなってしまった。(盛典と慧業でもそうだったけどあれをリアタイしていた時はどちらかというとルムメの関係性とカーヴェのキャラ性の読解とカーヴェへの感情移入に忙しかった。)
    多分、なんだかんだそういうのからちょっと遠いところにいると思っていたんだと思う。
    だからわたしのことが好きじゃなくても誰に対してもそういう人だからなと後方腕組みオタク面ができてたんだと思う。

    なんかでもさあ!!!!!

    ちがくない?!?!?!?!?!

    もう文法も間違えちゃうよ。じゃあわたしにもちょっとくらい優しくしてよって思っちゃうよ。思っちゃうか?でも思っちゃったんだよ。思っちゃったから仕方ないんだよ。しょうがないじゃん。ちょっとくらい認めて欲しいって思っちゃうじゃん。面白いなって思われてみたいじゃん。笑って欲しいじゃん。

    そうだよ。好きなんだよ。

    こんだけ文字数使ってそれ?という感じではあるけどありきたりな結論というのはそれだけ普遍的な真理に近いということなので。

    好きなので夢女辞められません。

    アルハイゼンは俺のこと好きじゃないのにね。

    解散。

    ここまで読んでいただき大変ありがとうございました。



    あとがき
    この類の文章に後書きとかなくね?まとめとかにくっつけられてる気がする。まあいいか。
    なんかこんなこと個人的な話過ぎるかなとかなんらかの反感買ってお前は間違ってるって言われるかなとか思ったけど、そもそも個人的でないこと(マジョリティの意識に近いこと)なんか書いたところで社会的観念の強化にしかならないし、既にもう持ってしまった個人の感情の整理に間違ってるとか間違ってないとかの観念を他者が持ち込むことは不可能なので言われたとてだしなと思って書いた。
    こういう文章普段書かないので改行が一番難しかったな〜。文章そのものはTwitter書いてる時寄りの勢いで本当にしたらまずい発言だけ抑えて見栄えとかあんま気にせず構成ちょちょっとやればよかったのでめっちゃ楽だった。
    勢いよく書くってたまには楽しい。
    おやすみなさい。

    追伸
    これ結構長期間書いてるせいで最近フォロワーに俺のこと好きなアルハイゼンの話されて全然狂ってしまって助けて欲しいんですけどそれはそれとしてあの人好きとかちゃんと言わないし別にあの人が俺のこと好きだったとしてもコミュニケーション上手くいかないし本当に嫌だもう助けて欲しい全然上手くいかないなんにも全然好きとかじゃないMBTIの相性だと向こうがわたしに沼る側とか出てきてほんとにさあこんな占いみたいなの見て何してるんだろう殺して欲しい本当に はあ 上手く読めない行間を棲家にしてる男のこと追っかけてるとこんな風になっちゃうんですね あーあ あーあ…………

    いや、アルハイゼンは俺のこと好きじゃないですけどね。
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