魔女集会パロのいおりくその少年は、全てを諦めていた。
親に捨てられ、誰も助けてはくれず、周りからは怪奇的な目で見られた。
このまま死なせてくれとさえ思った。周りがそれを望んでいるのがわかっていたから。
けれど、何日たっても何ヶ月たっても少年は死ななかった。
それがますます周囲の人を怖がらせ、気持ちの悪い怪物を見たかのように自分たちから少年を遠ざけた。
『君、どうしたの?身体ボロボロじゃない!大丈夫…?じゃないよね。』
『・・・』
『あ!そうだ俺のうちくる?ちょっと散らかっちゃってるけど暖かいスープがあるよ!今年の冬は冷え込むみたいだからここにいちゃ風邪引いちゃうよ?』
その青年は突然少年の目の前に現れた。
初めは無視をしていたが、青年は少年の元をさろうとはしなかった。それどころかずっと自分に話しかけてくるのだ。
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