ノンアルコール・モヒート!(10)「もう一度……したい」
そう言われて俺は思わず笑ってしまった。
「これからいくらでも、何度だってしたい」
そう答えると、藍湛は少し目を見開き驚いた顔をした。この顔が、たまらなく好きなんだよな。思わず頬に唇を寄せる。
「藍湛……俺、藍湛が……んんっ…」
『好きだ』という言葉は見事に呑み込まれた。唇が触れ合い、幾度となく啄まれる。顎を引いてしまう俺を、追い掛ける藍湛。
触れたいと、思ってくれているのがわかる、優しい口付け。また、膝を擦り付けたくなるような…ムズムズと腰が揺れてしまうような。
「ん……んっ……」
「魏嬰……」
囁きながら舌を差し込まれる。探るような舌の動きに、そっと絡ませる。舌と舌、普通は触れ合わない所が触れ合う感触にぞくぞくする。
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