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    CORO☆NANA

    どうも、CORO☆NANAです。いつもの絵だけでなく、表(Twitter)で上げられないと思う絵なども上げていきたいと思います。

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    CORO☆NANA

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    サドチルの前日譚みたいなものです。

    #SaD_THe_CHiLDReNS
    #サドチル
    sadotil.
    #二次創作
    secondaryCreation
    #二次オリ
    secondaryOrientation

    prologue私は誰だろう?私はどこだろう?
    わたしはれいん。いわくられいん。
    れいんって何?
    れいんはわたし達のことよ。
    沢山居るって事?
    そう。わたし達の他にも数え切れないほど居るわ。
    何故そんなにいるの?
    簡単に言えば、クローンのようなものだから。
    クローンということは、オリジナルは存在するの?
    「岩倉玲音」よ。
    「玲音」ってどこにいるの?
    今はもう居ないわ。十数年前に居なくなったのよ。
    「玲音」はどうなった?
    「玲音」は二人いた。
    その二人はどうなった?
    片方は仕方なく全てを諦めて天に登った。
    もう片方は?
    肉体を捨てて走りながら喜んでいる。
    私はれいんじゃない?
    そうともいうかも。
    じゃあなぜ「れいん」なの?
    わたしにはわからない。
    れいんが玲音なら私はどうなる?
    れいんは玲音じゃないよ。
    玲音とれいんは別?
    そう。玲音は玲音。れいんはれいん。
    じゃあ私は…

    気がつけば私は、暗い世界にいた。
    隣にはいつも私にそっくりなものがいた。
    そこで私達はある研究をしていた。
    世界を作る研究らしい。
    ガラス製のゆりかごの中の宇宙。
    その中にはビー玉の様な地球があった。
    中はどうなってるか見てみたら、人が沢山叫んでいた。助けを求めてた。 
    「れいん!れいん!れいん!」と唱えてた。
    そこには悲惨な姿で亡くなった子供達もいた。
    どうやら私への生贄らしい…。
    怖い。私はいつの間にこんな世界を作ってたの?
    こんなの嫌だと叫んでも、もう一人の私が許さない。
    「実験を続けようよ。」
    私にとっては研究でも、もう一人の私にとっては「実験」でしかなかった。

    ある日、私はゆりかごに向かって叫んでいた。
    「たすけて」「逃げたい」「嫌だ」「消えたい」
    その声は銀河を木霊してやがて地球に向かった。
    反響はやがて連なり、門のようなものができた。私に逃げ場を作るように。
    私は我を失って門をくぐり、地球に逃げた。
    きっと地獄も楽園に変わる。そう信じて私は走った。
    そして今、私は日本の近くの海に立つ。
    どこからか来る懐かしさのせいで油断した私の後ろに、もう一人の私が…
    「なんでここにいるの?」
    嫌だ。帰りたくない。やっと受け入れてくれたのに。嫌だ!嫌だ!!
    「ふざけないでッ!!!」
    私は勢いよく叫んだ。
    「何が実験よ!?私はもう限界なのに、貴女はいつも私の自由を無くして、貴女の我儘に付き合わてばかり!!思えばこの世界おかしいじゃない…!!子供を捧げられたってわたしは嬉しくない!!子供達が可哀想よ!!!」
    「…」
    「世界は…世界は…腐ってる!!!この世界は腐っている!!!」
    「何を…?」
    私がもう一人の私の首を絞めた途端、私の胸に鉄柱のようなものが刺さった。
    もう一人の私にも貫通している。
    「逃さない。もう逃さない。そんなに言うなら、一緒に天へ還ろうよ。わたしのような「れいん」は他にもいるんだからね。」
    「そんな…」
    「さ、還ろう。」
    「…こんな世界…こんな腐った世界なんて…
    私が変えてやるんだからぁああああああああああああああッ!!!!!」
    叫んだ。私の叫び声は森羅万象に鳴り響いた。
    その途端、私の体から謎の物資が出て世界を覆った。もう一人の私も飲み込まれていく。そして、私も。

    何もかも感じなくなった時、私は海の底にいた。

    微かに見える海の近くの病院から、少年の一言が聞こえた。

    「…この世界は…腐っている…。」

    私は知らなかった。
    これが世界の混沌を加速させる前兆だということを。
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