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    くるる

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    くるる

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    八東世界線の海→東?

    相変わらずIQが低い八
    短すぎる駄文・続かないです

    八東に巻き込まれる海藤さんの話八神探偵事務所。
    俺の相棒であるター坊こと、八神隆之が所長をしているこの探偵事務所で、俺は調査員をしている。

    今日は仕事の依頼もなく、完全に暇だった。
    ター坊は机にむかって、書類整理をしている。
    俺が手伝うと余計に時間がかかるから、書類整理はター坊の仕事だ。

    そうなると、俺にはする事がない。
    まだ午前中で来たばかりだが、もう帰ろうか…。
    しかし、調査に使っているドローンの調子が悪かったことを思い出し、ドローンの整備をすることにした。

    しばらく整備に集中していたら、突然ター坊が話しかけてきた。

    「あ、そうだ、昨日さ、東と一夜をともにしたんだ」
    「…は?」

    突然の報告に、ドローンの羽をへし折りそうになってしまった。

    ター坊と東がお付き合いをしているのは知っている。
    2人から付き合うことを伝えられたし、俺も別に同性愛に偏見とかはない。
    2人とも俺にとって大事な人だ。
    うまくいって欲しいと心の底から思っている。

    …が。

    なんでいちいち夜のことを報告してきた!?

    「あ、あのなぁター坊…」
    「ん? 何?」

    ター坊は書類整理の手を止め、キョトンとした顔でこちらを見ている。

    「2人が付き合ってるのは知ってるし、俺はうまくいって欲しいと思っているぞ」
    「うん、ありがとね」
    「おう!…って、そうじゃねぇ!なんでそれ報告したんだ?」
    「え…だって、俺は海藤さんの相棒だし、東は大事な弟分だろ?」
    「そうだな」
    「うん、だから報告しといたほうがいいかなって」

    イケメンオーラ全開の、満面の笑みで答えてきた。
    あまりに自信満々の顔で、俺も思わず納得しかける…が、なんとか持ちこたえた。

    「お前な…いくら大事な人だからって、そういうことはふわっとしときたいもんだろ!」
    「ふわっと?」
    「そうだぞ…この先、どんな顔して東に会えばいいんだ? なんか意識しちまって気まずいだろうが」
    「そうか…なんかごめん。今言ったことは忘れて」
    「もう聞いちまったんだから忘れられねぇだろうが」

    ター坊は弁護士になるくらい頭がいいのに、どこか抜けてるというか、思考回路がちょっとおかしい時がある。
    まぁ、そういうところも魅力のひとつなんだろうが。

    ・・・

    そんなこんなで午前中は過ぎ、時刻はもう13時になろうとしていた。

    「んーそろそろ昼飯行くかぁ…ター坊はどうする? 一緒に行くか?」
    「あ、俺はもうちょっときりのいいところまで書類整理するよ…昼飯は、カップラーメンでいいかな」
    「そうか、じゃあ行ってくるわ」
    「はーい、行ってらっしゃい」

    ・・・

    事務所を出る。
    さてと…今日はどこで飯を食うか。
    韓来に行きたいが、あそこは東のゲーセン「シャルル」に近いから…東とバッタリ会う可能性が高い。
    今、東に会ったら、絶対意識しちま…

    「あっ、兄貴~!」
    「うわああああっ!!!」

    振り返ると、俺のかわいい弟分…東が駆け寄ってくるところだった。
    まずい! 言ってるそばから東に会ってしまうとは!

    「ど、どうしたんですか? そんな叫んで…何かあったんですか?」
    「あ、ああ~いや、何もねぇよ…」
    「そうですか…それならいいんですが」

    東が心配そうに、俺の顔を覗き込む。
    少し眉尻が下がり、俺の後を必死に追いかけていた昔の東と重なった。

    「えーと、東のほうこそ、どうしたんだ? こんなところで…シャルルからは結構距離があるだろ」
    「ああ、そこのアルプスで昼飯食べてたんです。ちょっと軽いものが食べたくて」
    「そうか…」
    「それにちょっと探偵事務所にも寄ろうかと…」

    東が事務所の方を見ている。

    ん…?
    東の頬が、どことなく赤らんでいるような…。

    こ、これは…まさかとは思うが、昨夜のター坊との情事を思い出して照れているのか!?
    事務所の方を見る東の表情…まるで愛しい相手に早く会いたいと言わんばかりの表情じゃねぇか!?

    東は、俺が松金組にいた頃、一番の舎弟だった。
    今では組も解散し、お互いカタギの身分になったが、俺のことをずっと兄貴と呼んで慕ってくれている。
    俺にとっても、かわいい弟分であることはずっと変わらない。
    これから先も、何かあれば命に代えても東のことは守ってやりたいと思っている。

    そして東には幸せになって欲しい。
    ター坊もいいやつだ。

    俺は2人を応援したい。

    そう思っている。
    思っているはずだ。

    それなのに…。

    艶っぽい東の表情から目が離せない。

    まずい…何か変な気持ちになってきた。

    東は、どんな顔をしてター坊に抱かれたんだろうか…。
    普段の東は、無駄のない立ち居振る舞い、涼しげな瞳、凛とした姿勢…とにかく所作が美しくて、男の俺でも見惚れるくらいだ。

    それが、どんな風に乱れて、どんな声を出したんだろうか…?
    あられもない姿で、ター坊には全てをさらけ出したのだろうか…。

    「……にき……兄貴?」
    「えっ!?」
    「どうしたんですか、ぼーっとして…さっきから何か変ですよ」
    「あっ、いや…何でもねぇよ」

    まずい…まずい…。
    俺はノンケのはずだ。女が好きなはずだ。
    それなのに、東のことが気になって仕方がない。

    「兄貴…本当に大丈夫ですか? 熱でもあるなら、もう今日は休んだほうが…」
    「いや…大丈夫なんだ…大丈夫なんだけどよ…」

    くそ…俺は東とター坊を応援したいのに…!

    俺は…いったいどうしたらいいんだ!
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