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    oniku_daisuki_m

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    oniku_daisuki_m

    ☆quiet follow

    ヒスクロ クロヒス
    ちゅーしてるだけ
    まだどっちとも決まってない感じ

    ヒースって本当に綺麗。
    仲良くなって話す機会が増えて、前よりずっとずっと一緒にいる時間が増えたのに、毎回新鮮に感動する。ちょっとした仕草でも衝撃を受けるくらい美しくって、もっと知りたいって好奇心がうずうずしちゃう。
    ほら、今も。俺とのたわいのない会話で、ぱっと顔が輝く。雨上がりに指した一筋の光、みたいな。嬉しい、俺にそんな表情を見せてくれるなんて。目が離せない、離したくない。ヒースって本当に魅力的で、そばに居るとついつい吸い込まれちゃう。

    「え?」
    「……あれ?」

    どれだけ見つめても飽きることのないヒースの瞳が、くりくりっと大きく見開かれて俺を見てる。わぁ、そんな表情も出来るんだ。新しい発見にどきどきする。
    なんて、感動してる場合じゃない。
    ヒースのなんとも言えない変な表情の原因はわかってる。
    たったいま、俺が、ヒースにキスしちゃったから。

    「っぁ…ご、ごめんヒース!俺、なにしてんだろ…!い、嫌だったよね!?」

    今更謝っても遅い。時間は戻らないし、無かったことには出来ない。ヒースがとっても魅力的で素敵だからって、我を忘れてキスしちゃうなんて。絶対に嫌われた。せっかく仲良くなれたのに。何やってるんだろう、俺。もっともっとこれからヒースのこと知れたらって思ってたのに。ああ、どうしよう、どうすれば。

    「クロエ」

    小さな声でヒースに名前を呼ばれて、思考がピタリと止まる。形の良いヒースの唇が、開いては閉じてを繰り返す。
    やだ、ヒース、言わないで。待って、俺まだ───

    「その、びっくりした…」
    「っ……」
    「けど、嫌じゃなかった…かも…」
    「…え?」

    ヒースの真っ白な肌に、ほのかに朱が差した。瞳は困惑したままだけれど、拒絶は感じ無かった。
    これって、期待しちゃっていいのかな?都合良すぎる?

    「本当に…?」
    「えっと、多分…?俺も、よくわかんなくって…」

    そこで一旦止まって、きゅっと唇が固く引き結ばれた。なかなか次の言葉は出てこない。はやくはやくと心が急いて、耐えきれなくて走り出したくなるのを必死に抑える。思案に暮れていた瞼がぱちりと開いて、真っ直ぐな煌めきが俺を見つめる。
    あ、すごく綺麗。

    「あのさ…クロエが嫌じゃなかったらなんだけど」
    「うん」
    「もっかい、いいかな?」
    「え」
    「なんか、わかるかもしれないって思ったんだけど……ごめん、変なこと言ってるよね」

    ふるふると弱々しく首を振って、ヒースが申し訳なさそうに喋る。曇っていく顔色をどうにかしたくて、気づけばヒースの手をぎゅっと握りしめていた。嬉しくて、爆発しちゃいそうだ。ムルならきっと花火を打ち上げてる。

    「ううん、全然嫌じゃない!試そう!確かめよう!わかるまでいっぱいしよ!ね、ね!」
    「いや、いっぱいはしなくていいんだけど…」
    「えっ!?あ、そうだよね!?ごめん俺嬉しくって…えっと、じゃあ~…いくね?」
    「う、うん…」

    今度はちゃんと頬に手を添えて、ゆっくりと。
    あったかくて、やわらかくて、幸せで。
    何度触れてもお互いよくわからなくて。けど嬉しくて、勝手に笑顔になっちゃって。それだけでいまは十分なのかも、とか思ったり。
    きっとこれから、何度も何度も繰り返す。確かめたい、もっと知りたい、大事だから。
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    ☺💘💘💘❤❤❤❤
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    はんどる

    DONEぽいぴくお試しかつ短めのネロカイ小説
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    ネロカイが付き合うだけ
    若さは利用して然るべきカインは少し複雑な気持ちで魔法舎の廊下を歩いていた。
    最近、年上の魔法使いたちに子ども扱いされることが増えた。確かに、数百年もしくは千年、二千年と生きている魔法使いたちに比べればカインは若いかもしれないが、それでも酒も飲めるし結婚だってできる。そう言うとさらにほほえましい目で見られたり、からかいが加速したりするのでもう最近は黙るしかなかった。魔法舎の廊下を歩いて、キッチンまでたどり着くとカインは目当ての人物に声をかけた。
    「なあ、ネロ…コーヒーを淹れてくれないか?」
    「ああ、騎士さん。ってまたその様子だと、誰かにからかわれでもしたか?」
    カインの少し元気のない様子にすぐに気づいて、ネロは少し困ったように笑う。ほかの長生きの魔法使いと違って、ネロはカインをからかわずにいてくれる。ネロにとっても、きっとカインはまだまだ若いと思うはずなのにこの優しい魔法使いはそれを表に出さないでいてくれた。たまーに年上の魔法使いの余裕を出して来たり、ブラッドリーに乗っかりはするがそれでもカインが嫌になる前にやめてくれるので、最近はからかわれてうんざりするとカインはネロのところに来ていた。
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